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ハワイの新聞記事から その237 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(10) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(10)
文/セシル・ネイション

 販売部長のフレッド・バックは
ハワイ発のコレクション、
それは本土でのお披露目ツアーで
年に3つのラインを
見せるのであるが、
そのタイミングによる違いを
説明してくれた。

 1月には
春と夏のラインを見せ、
そのあと7月の
ホリデー・ラインへと続く。

そしてクルーズ・ラインは、
ロサンゼルス、
サンフランシスコ、
マイアミ、
ニューヨークにある
シャヒーンズのショールームでの
秋のお披露目に合わせて
9月までに用意する。

 シャヒーンズは
ハワイを除く米国に
1万8050以上の取引先を持ち、
カナダにはさらに40の取引先を
持っている。』

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年に3回、新作を発表していた、
という話は初めて知りました。

確かに上の記事は
女性物の話ですが、
同じプリント生地を使って
男性物のアロハシャツも
作られていたことを考えれば
アロハシャツの新作も同様に
年に3回出していたことが
推測されます。


また、その3つは
「春・夏ライン」、
「ホリデー・ライン」、
「クルーズ・ライン」という
3つのラインであったという話も
参考になります。


さらに、
「ロサンゼルス、
サンフランシスコ、
マイアミ、
ニューヨークに
ショールームがあった」
という話も初めて聞きました。

この記事が出た1956年と言えば
シャヒーンズが
最も勢いがあった時代だったと
筆者は考えています。
そう考えれば、
全米に4つのショールームを
抱えていても
不思議ではありません。

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Shaheen's 1.jpg

体形を整えるように
設計された、シャヒーンズの
コットンの水着を、
ビヴァリー・リヴィエラが
着て見せる。
前面がボタン留めになった
スカートは、お揃いの
「ジョス・スティック」
(線香)柄である。

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ジョス・スティック柄というのは
こちら ↓ ですね。

s-l1600.jpg

(vintage alohashirt .comさんの
HPより引用)

茶色の他、青色もありました。

かなり人気のある柄だったようで
ほかのブランドから
似たような柄がいくつも
発売されています。


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その236 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(9) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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shaheen's.jpg

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(9)
文/セシル・ネイション

 鮮明なブッダ・ブルー、
滑らかな白色、
焦がしたはちみつ色、
赤みがかったオレンジ色、
黒墨色を筆頭にした幅広い
カラー・バリエーションは、
デザインの劇的さを高める。

ゲインズボロ襟と
タフタの裏地が付いた、
ストラップ無しの、
また別の細身シースドレスは、
ネックラインを飾るリボンと、
裾近くのインバーテッド・
プリーツ
(訳注:盛り上がった部分が
内側にくるように裏返した
箱ひだ)を備えている。』


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その235 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(8) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(8)
文/セシル・ネイション

 シャヒーンズは
女性たちにタフタの裏地が付いた
シルク・ポンジー製の、
ハイファッションなスタイルの
新型無地シースドレスを着せて、
ビーチからカクテル・ラウンジへ
連れて行っている。

四角いネックラインと、
ぴったり保つために
ゴム締めになった胴部と、
背面がバックル留めで、
帯のような形をし、
ヒダ状のカマーバンドが付いた
オビ・シースドレスは最近、
シアトルのフレデリック・
アンド・ネルソン
(訳注:かつて存在した
百貨店チェーン)の雑誌広告で
まるまる1面を与えられていた。』

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シアトルのフレデリック・
アンド・ネルソンというのは、
こんな ↓ 百貨店です。

220px-Frederick_&_Nelson_Store,_Seattle,_ca_1922_(5460635460)_-_borders_removed.jpg


Frederick & Nelsonは、
ワシントン州シアトルを
拠点とする
米国北西部の
百貨店チェーンでした。
1891 年に家具店として創業し、
その後、他の種類の商品を
販売するように拡大しました。
同社は 1929 年に
マーシャル フィールド &
カンパニーに買収されました。
1980 年までに、
フレデリック & ネルソン
チェーンは 2 つの州
(ワシントン州とオレゴン州) で
10店舗に拡大しましたが、
1992 年に廃業しました。
建物は現在、ノードストロームの
旗艦店になっています。

https://en-m-wikipedia-org.translate.goog/wiki/Frederick_&_Nelson?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc
(ウィキペディアから引用)


織ネームはこんな ↓ 感じです。

スクリーンショット 2022-09-28 222652.jpg

f.jpg

(Etsyの出品物より引用)


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その234 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(7) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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スクリーンショット 2022-09-27 215905.jpg

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(7)
文/セシル・ネイション

 縦のストライプを形成する、
白色、金色、赤色の肖像柄の、
素晴らしくデザインされた生地は
問題のプリント生地の
一例である。

この生地は、裁断されて、
V字形の折り返しの
ネックラインが付いた水着や、
トムボーイ・ショーツや、
横向きのストライプを使った、
上着1型とドレス4型などに
なっている。』

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Shaheen's 2.jpg

「テンプル・ゴッデス」
(仏教の女神)柄の、
ストラップ無しスラックスは
自在にフィットするよう、
サイドパネルにゴムを入れて
伸縮するようにした。

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この記事には
「テンプル・ゴッデス」柄の
女性物スラックスの写真が
掲載されています。
ただ、柄がつぶれていて
写真ではよくわかりません。

スクリーンショット 2022-09-27 223239.jpg


この柄 ↓ かもしれませんし、

Malahini.jpg

スクリーンショット 2022-09-27 215905.jpg

(過去のヤフオク出品物より)

あるいは、こちら ↓ かもしれません。

PICT0075.jpg

スクリーンショット 2022-09-27 215748.jpg

(筆者コレクションより)


2つの柄はとても似ていますが
よく見ると微妙に異なります。
そして本当はどちらの柄なのか
よくわかりません。


どちらにしても
バリ島あたりの女神のように
見えます。
シャヒーンズは、
アジアの様々なモチーフを
貪欲に取り入れている感じです。


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その233 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(6) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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shaheen's.jpg

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(6)
文/セシル・ネイション

 キョウト(京都)と
名付けられた
浴衣地風のプリント生地、
そこには、さまざまな色調の
深青色、灰色、茶色の
明るい紙吹雪の真ん中に
白い菊の花が
描かれているのだが、
その生地は、
ボックスプリーツのスカートや、
花柄の水着の上に羽織る
ケンドウ・ジャケット
(訳注:剣道の胴着の
デザインの上着か)や、
カントン・ドレス
(訳注:広東=中国風デザインの
ドレスか)に利用可能である。

またこのプリント生地は、
男性用のスポーツウェアや、
幼男児用のシャツや、
それとお揃いの幼女児用の
ドレスなどにも使われている。』

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「ケンドウ・ジャケット」や
「カントン・ドレス」など
ユニークな名称を付けた
多彩なデザインの服を
作っていたことがわかります。

男性用はシャツとショーツだけの
ようですが。


また、ここに出てくる
「浴衣地風のプリント生地」
というのは、
目の粗いコットン地だと
思われます。
シャヒーンズが、
同じコットン地でも
いろいろなタイプの生地を
使い分けていたことも
わかりますね。


(次回に続く)

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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(212)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末なので、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
をお届けします。

今回は
「新出品のアロハシャツ」を
ご紹介します。
まず最初はこちら ↓ です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g1065020427

投網で漁をする男や、
アウトリガーカヌーを漕ぐ男、
果物を入れた籠を頭に載せる女、
ヤシの木を登る男などが
描かれています。
珍しい柄だと思います。
筆者は初めて見ました。

ブランドはカリフォルニアの
「デルマー・スポーツウェア」。
ボタンは尿素ボタンです。
面白いのは生地です。
厚手のバーククロスで、
1940~50年代の
アロハシャツには
あまり使われなかった生地なので
なぜこのようなシャツが
作られたのか気になります


プリントは繊細で色もきれい。
なかなか良い柄です。


次はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l1064532997

ハワイの地図と、
フラガールや銛漁の男、
ハイビスカスやヨット、
レイやパイナップルなどが
描かれています。
ブルーグレー地に黄色という
配色も珍しくて、きれいです。

ブランドは「ピカキ」ですが、
メーカーのことは
よくわかりません。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは竹ボタンです。


最後はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h1064826063

ここにもハワイの地図が
出てきます。
海を背景に、しぶきを上げる
カヌーのレース風景が
描かれています。

面白いのは地球儀のようなもの。
リアルな海の風景に
突然地球儀が出てくるのは
ちょっとシュールな感じが
あります。

ブランドは「イオラニ・
スポーツウェア」、
素材は縮緬、
ボタンは竹ボタンです。


今回はこの辺で。


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その232 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(5) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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shaheen's.jpg

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(5)
文/セシル・ネイション

 観光客や地元の人が好む
35種類から40種類の
プリント生地はしばしば、
デザイナーのグッドウィンに
問題を引き起こす。

これらのプリント生地は、
男性のスポーツシャツや
海水パンツから
女性のシントウ・シースドレス
(訳注:神道の巫女装束の
デザインの細身のドレスか)
までの全ラインで
使われている。

同じ生地を
幅広いスタイルに
置き換えることは、
デザインや
細身のスタイリングを
工程管理する際に、
ライン取りや
型紙作成の熟練した知識を
必要とするのである。』

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これはシャヒーンズに
限らないことですが、
男性向けのアロハシャツと
女性向けのドレスで
生地の向きが90度
変わっていることが
時々あります。

例えば、ドレスでは
縦方向のボーダー柄なのに、
アロハシャツでは
横方向のボーダー柄に
なっているということも
時々あるのです。

同じプリント生地を
いろいろな服に使う際には
さまざまな苦労が
あったのでしょうね。


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その231 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(4)
文/セシル・ネイション

 シャヒーンズ社は
男性向けのスポーツウェアも
作っており、
そこにはスポーツシャツ、
ビーチ・セット、
色無地のロウシルクの
ウォーキング・ショーツなどが
含まれる。

男児服は
スポーツウェアのラインに
分類される一方、
婦人服には
スポーツウェアから
アフタヌーン・
スタイルまである。

ちなみに
子供服メーカーのナリイは、
シャヒーンズの生地を、
幅広い女児服に使っている。』

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ようやく男性向けの服の話が
出てきました。

ビーチ・セットというのは、
おそらくシャツと海水パンツが
セットになったもののことだと
思います。

シャヒーンズは
結構海水パンツを作っていて、
筆者も1点持っています。

s-065.jpg

(筆者コレクションより)


それから、
「色無地のロウシルクの
ウォーキング・ショーツ」
というのは
興味深いですね。
こんなものも作っていたとは
驚きです。


最後に出てくるナリイとは
ナリイ・ファッションズのことで
女児服のメーカーですが、
アロハシャツも作っています。

織ネームはこんな感じ ↓

nali'i.jpg

(筆者コレクションより)

です。


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その230 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(3) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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shaheen's.jpg

(1950年代半ば頃の織ネーム)

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(3)
文/セシル・ネイション

 リチャード・グッドウィンは
「アメリカの女性は、
シックな服やアクセサリーを
自分の化粧や髪型と
うまく合わせられるという点で、
今日世界で最も賢いです。

だからそういう
アメリカ女性のために
デザインすることを
私は楽しんでいますよ」と
笑いながら言った。

 アメリカの女性たちは
もはやハリウッド女優の
まねをしないが、
自身の魅力を高めるために、
知性をもって化粧すると
彼は感じている。

卸売り市場向けに
デザインするということは
平均的な女性のために
デザインするということを
意味する。

だから服のスタイルは
女性の個人的好みに
属するものだと
断言されねばならない。』


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その229 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第5回で、
シャヒーンズに関する
記事になります。

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(2)
文/セシル・ネイション

 275人の従業員が、
毎日使われる4500ヤード
(訳注:約4115メートル)
の生地から
服を作っている一方、
近くの裁断室での活動が
ブンブンとうなりを上げた。

1948年に使われた
4台の機械とは
大きな違いである。

在籍する5人の絵描きが
デザインに取り組み、
既存のラインに
毎月10の商品を
加えるのである。

 サーフンサンドの工場は、
ハワイに着想を得て
ハワイで作られた
ハンド・プリントの生地を、
昨年一年で100万ヤード
(訳注:91万4400メートル)
以上供給した。

ファブリック・デザイナーの
アンソニー(トニー)・
ウォーカーは
いくつものデザインを
創作しているが、
そのデザインは、
シャヒーンズ社の
特注で織られたコーマ綿に
プリントされるのである。

それは、
水着とドレスの両方に
使われるかもしれない、
多目的に使える
生地なのである。』

****************************

shaheen's.jpg

プリント柄のデザインを
創作する2人。
右がアンソニー(トニー)・
ウォーカー、左がボブ・サトウ。

(アルフレッド・シャヒーンの
HPより引用)


****************************

今回の記事で、
シャヒーンズは1956年時点で、
ファブリック(テキスタイル)
・デザイナーを5人抱え、
毎月10の新作を創作していた
ということがわかりました。

また、275人の従業員が
生地を裁断し、
服を作っていることや、
1948年にわずか4台の機械で
服作りを始めたことも
わかりました。


(次回に続く)

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