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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(401)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
の企画。久方ぶりの本日は
「新出品のアロハシャツ」
(新出品ですが、先ほどちょうど
終了してしまいました。
間に合わず、ごめんなさい)
をご紹介します。

こちら ↓ です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c1132700845

五線譜と歌詞、それに合わせて
フラを踊る女性とウクレレの
弦の押さえ方が描かれています。
フラの踊り方と
ウクレレの弾き方を教える
「教則本」の柄のようです。

五線譜が描かれた柄というのは
例えば「ハワイコール」の
柄などがありますが、
ここまで詳しく完璧に
描かれているものは
他にないと思います。

その意味ではとても珍しい
柄だと思います。

メーカーは
「サン・ファッションズ・
オブ・ハワイ」
(『THE ALOHA SHIRT』の
著者デール・ホープ氏の両親が
営んでいたメーカーです)、
素材はコットン、
プリントはオーバープリント、
ボタンはココナッツボタンです。

この柄は洋書
『Hawaiian Shirt Design』の
p119に色違いが
掲載されていて、そちらには
高級店「マキナニー」の
織ネームが付けられています
(サン・ファッションズの
名前は入っていません)。

ちなみにほかに「レイ・オウ・
ハワイ・スポーツウェア」という
メーカーの織ネームが
付けられたものも存在します
(筆者が確認済み)。


ところで、
上の本に取り上げられた
「山吹色と茶色」のバージョンは
こんな感じです。

スクリーンショット 2024-04-21 213927.png

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(筆者コレクションより)

こちらも織ネームは
ヤフオク出品物と同じ
「サン・ファッションズ」です。

ほかに赤系の色違いなんて
ありそうですね。


さて、ここから、ひとつ
興味深い話をしましょう。

実はこの柄のプリント生地は
「日本」で作られたことが
わかっているのです。

細かい話は省略しますが、
「1957年」に
プリントされたことを
筆者は確認しています。
ですので製品は、
おそらく「1958年製」
でしょう。

そしてこの時期、つまり
「1950年代末」頃には
「横ボーダー」
が多く作られたことが
わかっており、
そのようなトレンドとも
整合性が取れるわけです。


ここで話が少し脱線しますが、
「横ボーダー」について
解説しておきます。

「横ボーダー」という言葉は
実は筆者が勝手に呼んでいる
呼び名です。意味は
「横方向に柄が連なるパターン」
のことです。

アロハシャツの世界では
普通、「ボーダー」と言ったら
「縦方向に柄が連なるパターン」
を指すので、
それと区別するために
筆者は「横ボーダー」と
呼んでいるわけです。
でも「ボーダーが横向き」なのは
本来なら当たり前すぎて、
なんだかヘンな言葉ですよね。



さて、ヤフオクは
先ほど終了したと述べましたが
落札価格はなんと
「16,000円!」でした。
珍しい柄だからでしょうか、
コットン製としては
かなりの高額だと思います。




今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。




(次回に続く)

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