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ハワイの新聞記事から その228 1956年 シャヒーンズ~シャヒーンのプリント生地には異国風の名前がついている(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

ハワイの衣料品産業に関する
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙掲載の
シリーズ記事の続きを
お送りします。
前回まではハレ・ハワイに関する
記事でしたが、
今回からは、第5回の、
シャヒーンズです。

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第5回シャヒーンズ
シャヒーンのプリント生地には
異国風の名前がついている(1)
文/セシル・ネイション

編集者注:これは、
ハワイ衣料品メーカー組合に
属する会社に関する
シリーズ記事の第5回である。
今回の物語は
シャヒーンズについてである。


 シャヒーンズの
英国人デザイナー、
リチャード・グッドウィンは、
彼のオフィスの隅にある
スツールに腰かけて
スケッチをチェックしていた。

ジョス・スティック(線香)、
ルアウ、
フィジー・ボーダー・タパ、
カントン(広東)、
キョウト・アンド・
ローリング・サーフ
(京都と打ち寄せる波)
といった異国風の名前が
ついている、
高度に着色された
プリント生地の、
燃えるような色彩に囲まれて
くつろいでいるように見えた。

それらは全て、
同社のパシフィック・ポーツ・
オブ・コール(太平洋寄港地)
コレクションから採用した
プリント生地デザインである。

 これらのシルク・
スクリーン・プリントは、
彼が有名なリネン会社、
モイガシェルの
デザイナーとして
働いていた時の、
くすんだ色合いのラインからの
気分転換なのである。

グッドウィン氏は、
オックスフォード大学と
ロンドン工科大学を、
デザインとドレスメーキングを
専攻して卒業し、
パリのメゾン・パキンや
ロンドンのモイガシェルに
在籍した後、1952年に
ホノルルにやって来た。』

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shaheen's.jpg

(1950年代半ば頃の織ネーム)

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1056249405

(ヤフオク出品物より引用)

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今回から、
シャヒーンズの
紹介記事になります。

先日翻訳した、
カメハメハの紹介記事の中で、
シャヒーンズのデザイナーの
リチャード・グッドウィンが
カメハメハに移籍した
という話が出てきました。

その時の情報と
かなり重なりますが
(正確には、こちらの
記事の情報をあちらが
引用したのですが)、
重ならない情報も
多少はあるでしょうから
この記事にも
期待したいところです。


まず今回の部分では、
各プリントに付けられた
名称がいろいろと出てきます。

ジョス・スティック、
ルアウ、
フィジー・ボーダー・タパ、
カントン、
キョウト・アンド・
ローリング・サーフ
などです。

この中には筆者がすでに
知っている柄もあれば、
まだ知らない柄もあります。
知らない柄は
どんな柄なのだろうと
想像が掻き立てられます。
特に「キョウト・アンド・
ローリング・サーフ」なんて
どんな柄なんでしょう?
例えば「金閣寺と荒波」とか?

シャヒーンズには本当に
たくさんの柄がありますね。
ここでは名前が「異国風」だと
紹介されていますが、
名前だけでなく、柄そのものも
かなり風変わりなものが
多くあります。
そこがまた
シャヒーンズの魅力なのですが。


それから、
「太平洋寄港地コレクション」
というのは、初めて聞きました。
どんなコレクション
なのでしょう?

「東洋を含む太平洋全域の文化」
を題材にした
コレクションのことだと
推測されますが、
それって、
シャヒーンズのコンセプト
そのものではないでしょうか?
(ハワイだけでなく
東洋的なモチーフも
分け隔てなく取り上げる姿勢が
感じられますよね?)


(次回に続く)

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