ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（402）新出品のアロハシャツ

「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
の企画。一週間ぶりの本日は
「新出品のアロハシャツ」
をご紹介します。

こちら　↓　です。











https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1134371703

黄色の地に、大きなキヒキヒと
小さなサージョンフィッシュ
（日本語でニザダイ。
尾の形に特徴があります）が
描かれています。

筆者も好きな魚柄です。

メーカーは日系の「ホオカノ」、
素材はコットン、
プリントはオーバープリント、
ボタンは古銭ボタンです。
1950年代末から60年代初頭頃の
製品だと推測します。


実は、「魚柄好き」な筆者も
同じ柄を所有しています。
こちらです。





（筆者コレクションより）

メーカーは、こちらも日系の
「ホロホロ」ですね。
ボタンも同じ古銭ボタンです。


さてここからが今回の本題です。

実は上の出品物、
つい最近終了した、こちら　↓　



https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v1133216716

と全く同じものなんです。

柄の出方を見れば
同じだとわかると思いますが
織ネームも全く同じ
（サイズは珍しい「XL」）
で、下の柄の出方も同じです。

つまり、
「転売ヤー」さん！
ですね。

1,305円（送料込み1,675円）で
落札したのを、
（しかもかなり色褪せ
しているシャツを）
「1万円」で出品するとは、
ちょっと欲張りすぎでは
ありませんかねえ？

まあ、いいとこ3,000円ですかね？

結構ウォッチしている人、
多いと思うので、
落札直後に転売するのは
カッコ悪いですよ～。


でも転売する人、
結構、見かけます。


例えば、こちら　↓　も。



https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/item/z317537616

「都内古着屋で19000円程で
購入致しました。」
との説明ですが、こちら　↓　で、



https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1131222960

2,200円（送料込2,430円）で
落札したものですね～。

先ほどの方よりは控えめな
「約３倍」の出品価格です。

画像も流用している
のでしょうか？
全く同じ画像ですね。

この方も、もう少し
間をあけて出品すれば
よかったのにという感じです。


他にもいましたが、武士の情け、
取り上げるのは
やめておきましょう。


結論。
転売してもいいですが
「ほどほどに」お願いします。



今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。




（次回に続く）

タグ：サージョンフィッシュ ヴィンテージ・アロハシャツ アロハシャツの歴史 ホオカノ ホロホロ 古銭ボタン

ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（401）新出品のアロハシャツ

「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
の企画。久方ぶりの本日は
「新出品のアロハシャツ」
（新出品ですが、先ほどちょうど
終了してしまいました。
間に合わず、ごめんなさい）
をご紹介します。

こちら　↓　です。











https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c1132700845

五線譜と歌詞、それに合わせて
フラを踊る女性とウクレレの
弦の押さえ方が描かれています。
フラの踊り方と
ウクレレの弾き方を教える
「教則本」の柄のようです。

五線譜が描かれた柄というのは
例えば「ハワイコール」の
柄などがありますが、
ここまで詳しく完璧に
描かれているものは
他にないと思います。

その意味ではとても珍しい
柄だと思います。

メーカーは
「サン・ファッションズ・
オブ・ハワイ」
（『THE ALOHA SHIRT』の
著者デール・ホープ氏の両親が
営んでいたメーカーです）、
素材はコットン、
プリントはオーバープリント、
ボタンはココナッツボタンです。

この柄は洋書
『Hawaiian Shirt Design』の
p119に色違いが
掲載されていて、そちらには
高級店「マキナニー」の
織ネームが付けられています
（サン・ファッションズの
名前は入っていません）。

ちなみにほかに「レイ・オウ・
ハワイ・スポーツウェア」という
メーカーの織ネームが
付けられたものも存在します
（筆者が確認済み）。


ところで、
上の本に取り上げられた
「山吹色と茶色」のバージョンは
こんな感じです。





（筆者コレクションより）

こちらも織ネームは
ヤフオク出品物と同じ
「サン・ファッションズ」です。

ほかに赤系の色違いなんて
ありそうですね。


さて、ここから、ひとつ
興味深い話をしましょう。

実はこの柄のプリント生地は
「日本」で作られたことが
わかっているのです。

細かい話は省略しますが、
「1957年」に
プリントされたことを
筆者は確認しています。
ですので製品は、
おそらく「1958年製」
でしょう。

そしてこの時期、つまり
「1950年代末」頃には
「横ボーダー」
が多く作られたことが
わかっており、
そのようなトレンドとも
整合性が取れるわけです。


ここで話が少し脱線しますが、
「横ボーダー」について
解説しておきます。

「横ボーダー」という言葉は
実は筆者が勝手に呼んでいる
呼び名です。意味は
「横方向に柄が連なるパターン」
のことです。

アロハシャツの世界では
普通、「ボーダー」と言ったら
「縦方向に柄が連なるパターン」
を指すので、
それと区別するために
筆者は「横ボーダー」と
呼んでいるわけです。
でも「ボーダーが横向き」なのは
本来なら当たり前すぎて、
なんだかヘンな言葉ですよね。



さて、ヤフオクは
先ほど終了したと述べましたが
落札価格はなんと
「16,000円！」でした。
珍しい柄だからでしょうか、
コットン製としては
かなりの高額だと思います。




今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。




（次回に続く）

タグ：マキナニー レイ・オウ・ハワイ・スポーツウェア サン・ファッションズ・オブ・ハワイ ヴィンテージ・アロハシャツ アロハシャツの歴史

ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（400）少し前から出品中のアロハシャツ

「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
の企画。今回は記念すべき
「４００回」です！
１週間ぶりの本日は、
「少し前から出品中の
アロハシャツ」
をご紹介します。

こちら　↓　です。











https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d1123930534

ゲームフィッシングをする船と
飛び跳ねるカジキマグロ、
その向こうに
ヤシの木やフラミンゴ、
そして遠くにヨットが
描かれています。

デューク・カハナモクの
ホリゾンタル・パターンの、
まあまあ有名な柄ですね。

フラミンゴがいるので
マイアミの柄でしょうか？

濃い青地に、赤・黄・緑などが
ほどよく使われていて、
色合いが美しいです。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは貝ボタンです。

織ネームには「シスコ」の
文字が書かれています。
シスコ社製ということですね。
1950年代中頃の製品だと
推測します。





今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。





（次回に続く）

タグ：アロハシャツの歴史 ヴィンテージ・アロハシャツ デューク・カハナモク 抜染 シスコ社 カジキマグロ ゲームフィッシング

ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（399）新出品のアロハシャツ

「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
の企画。久方ぶりの本日は
「新出品のアロハシャツ」
（新出品ですが、先ほどちょうど
終了してしまいました。
間に合わず、ごめんなさい）
をご紹介します。

こちら　↓　です。











https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k1130847555

細長い楕円の中に、
ヤシの木が生えた島々が
横に連なり、波立つ海と
空を飛ぶ白いカモメが
描かれ、その楕円が
さまざまな向きに
繰り返し並んでいます。
不思議な動きが
感じられる柄ですね。

ブランドは「クウイポ」、
素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは竹ボタンです。

どこかで見たことが
あったと思ったのですが、
専門書をざっと見た限りでは
見つかりませんでした。
かなり珍しい柄だと思います。





今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。






（次回に続く）

タグ：クウイポ 抜染 ヴィンテージ・アロハシャツ アロハシャツの歴史