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ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(6)新春企画~カハラの「オコレマルーナ」柄 [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は正月3が日なので、
引き続き
「新春特別企画」として、
「ヴィンテージ・
アロハシャツ徹底解剖」
をお送りします。

今回も「カハラ」の
ヴィンテージ・アロハシャツを
取り上げようと思います。

今回のシャツは
こちら ↓ です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1051263151

さまざまなカクテルが
横一列に並び、その下に名称が
書かれている有名な柄です。
当時「オコレ・マルーナ」柄と
名付けられていたことが
わかっています
(オコレ・マルーナとは
ハワイ語で「乾杯」のこと)。

どうしてわかるかと言うと、
デール・ホープ著
『THE ALOHA SHIRT』の
P69に詳しく紹介されて
いるからです。

スクリーンショット 2023-01-03 224930.jpg

そして
1959年4月14日付「ホノルル・
スターブリトゥン紙」に
上の広告が掲載されており、
1959年の柄だと
わかるわけです。

発売年がわかる柄というのは
意外に少なく、
その意味でも貴重な柄なのです。

ブランドは「デューク・
カハナモク」、
素材はコットンで、
ボタンは王冠の刻印の
メタルボタンです
(デューク・カハナモクの
トレードマークです)。


さてこの柄は
いくつかの店で販売されたようで
異なる織ネームが存在します。

まず、カハラ。

2016-0518-045.jpg

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(過去のヤフオク
出品物より引用)

1950年代に使われていたと
思われる織ネームです。

そして面白いのは
「竹」の形をした
プラスチックボタンが
付けられているところです。

なぜ「竹」なのか
はっきりしたことは
わからないのですが、
調べてみると、カクテルを
「竹形の陶器」に入れて
提供していたようで、
そのことと関係があるような
気がします。


そしてこちら。

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m88849050605_4.jpg

(過去のメルカリ
出品物より引用)

この織ネームは、
カハラの中でも
1960年代のものと思われ、
そのことから、
1959年から数年にわたって
販売されていた
(つまり人気があった)
ことが推測されます。


続いてはこちら。

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スクリーンショット 2023-01-03 230138.jpg

https://www.boo-bee.jp/products/detail.php?product_id=416922

(BEEGLEさんの
HPより引用)

「ダイヤモンドヘッド・
スポーツウェア」の
織ネームが付けられています。

これはインターナショナル・
マーケットプレイスに
かつて存在した店です。

またこちらも「竹」形ボタンが
付けられています。


同じ柄なのに
さまざまな織ネームと
ボタンが付けられているのが
面白いですね。


今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。


(次回に続く)

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ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(5)新春企画~カハラのオウム柄アロハシャツ [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は正月なので
「新春特別企画」として、
久しぶりの「ヴィンテージ・
アロハシャツ徹底解剖」
をお送りします。

先日来、新聞記事の翻訳で
ご紹介していた「カハラ」の
ヴィンテージ・アロハシャツを
取り上げようと思います。

こちら ↓ です。

kahala 5.jpg

kahala 1.jpg

kahala 4.jpg

kahala 2.jpg

kahala 3.jpg

https://www.greatpower.info/product/32

(名古屋大須の古着屋
グレートパワーさんの
HPより引用)

オウムとレフアの花と
ヤシの木が描かれています。

このモチーフの組み合わせ、
見覚えがありませんか?
そうです、先日ご紹介した
「ハーパー・スポーツウェア」の
抜染アロハシャツが
同じモチーフでしたね。

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「オウム」と「レフア」が
なぜセットになっているのか
その理由は全くわかりません。
ただ、この時代(1950年前後)に
セットで意識されていたのは
確かではないでしょうか?
(偶然とは思えません)
日本で言えば「梅に鶯」のような
組み合わせなのかもしれません。

素材はコットン、
ボタンはココナッツボタンです。


さて、本題はここからです。

上の「カハラ」のオウム柄は
実はカハラだけの独占柄では
ありませんでした。
同じ柄が、
いろいろなブランドから
いろいろな配色で
発売されているのです。

それをお見せしましょう。
まず最初はこちらです。

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i-img600x400-1631422954obvga68732(1).jpg

(筆者コレクションより)

同じカハラ製ですが、
「マイヤー&フランク」という
オレゴン州ポートランドにある
ショップ向けの製品であることが
この織ネームから分かります。
配色も、上のものとは
少し違いますね。


もう1つ、こちらです。

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i-img480x360-1625818703sasffe611453.jpg

(過去のヤフオク出品物より)

織ネームには
「メイドイン・
カリフォルニア」と
記載されています。
グリーンベースの配色は
明るく爽やかな印象です。

素材はコットン、
ボタンは白の尿素ボタンです。
尿素ボタンというところが
本土製という感じですね。


さらにはこちら。

PICT0182(1).jpg

(筆者コレクションより)

ブランドは不明ですが、
襟にステッチが入っているので
カハラなどの製品では
ありません。
多少色が褪せていますが、
赤系の配色のようです。


以上見てきたように、
この柄には本土系とハワイ系が
存在することがわかります。
このことから、
以下のような推測が出来そうです。

「本土のプリント生地メーカーが
作った生地を、いくつかの
服飾メーカーが仕入れて、
それぞれのシャツを作った」

しかも現在古着市場に比較的多く
流通していることを考えると、
この柄は当時人気があって、
何年間か作り続けた
可能性もありますね。


ちなみにカハラは、
自社独自のプリント生地を
使う場合もあれば、
上の柄のように、
本土から仕入れて使う場合も
ありました。
さらに1950年代後半から
60年代には、日本からも
仕入れていたようです。


さまざまな推測が広がる、
興味深いヴィンテージ・
アロハシャツでした。


今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(4)ワットムルスとパリ・ハワイアン・スタイル [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は週末なので
翻訳の方はお休みして、
久しぶりの「ヴィンテージ・
アロハシャツ徹底解剖」
をお送りします。

まずは、ヤフオクで見つけた
こちら ↓ のご紹介から
始めます。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1060011183

三角形のタパの模様が
前面に広がり、
その三角の中に
トーチジンジャーが
描かれている柄です。

ブランドは
「ワットムルス・アンド・
レイラニ」で、、
素材はコットン、
ボタンはココナッツです。

茶色と赤茶色を組み合わせた
この配色とプリントの質感、
そして生地の質感などから、
筆者には初期の「シャヒーンズ」が
作ったもののように見えます。

例えば、こちら ↓ を
ご覧ください。

s-DSCN8996.jpg

(筆者コレクションより)

これはシャヒーンズの魚柄ですが
色の組み合わせが
近いように思うのです。

もちろん確証はありません。


さて、話はここからです。

このトーチジンジャー柄に
よく似た柄が、
「パリ・ハワイアン・スタイル」と、
その兄弟ブランドである
「カイマナ・ハワイアン・
スタイル」に存在するのです。

それがこちら ↓ です。

s-DSCN7484.jpg

(筆者コレクションより)

織ネームは、正確には
「ハワイアン・スタイル・
カイマナ」となっています。

三角の中には
太鼓が描かれており、
とても似ていますが
違う柄なのです。

2つの柄を比べてみるため、
似た部分を拡大します。

leilani.jpg

DSCN7488.JPG

渦巻き模様が微妙に違うのと、
斜めに連なった菱形が違うのが
大きな違いでしょうか。
それ以外はとてもよく似ています。

その一方、色を比べると、
カイマナの方は、赤(朱)が
鮮やかに見え、
かなり違うように見えます。


しかも同じ太鼓の柄は
「パリ・ハワイアン・スタイル」
にもあります。

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(過去のヤフオク出品物より)

同じ柄なのですが、
青色が加わっているところが
少し違います。


さらにさらに、
青系だけの配色もあります。

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(過去のヤフオク出品物より)

織ネームは上のと同じ
「ハワイアン・スタイル・
カイマナ」です。


これらを、どのように
解釈したらいいでしょうか?


筆者の推測はこうです。

もともとは「シャヒーンズ」が
トーチジンジャーの柄で作り、
それをワットムルスに卸した。
それが1950年代前半とすれば、
その後、1950年代半ばから
後半頃に、
高吹勇のアロハ貿易が、
無断か許可を得たかは
わかりませんが、
ジンジャーを
太鼓に置き換えた柄を作り、
「パリ」や「カイマナ」の
織ネームを付けた。

そもそも、
「ワットムルス」のシャツを
アロハ貿易が作っていた、
と考えるのは、
時代的なズレがありますし、
両者のつながりが
あまりないことから言っても
ちょっと考えにくいのです。


証拠はありませんし、
あくまでも筆者の感覚で
そのように推測しているに
すぎません。


このワットムルスのシャツを
実際に見分できたら
もう少しわかることが
あるかもしれないのですが、
それはちょっと難しいですよね。

今回は想像にとどめておくだけに
したいと思います。



次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(3)シャヒーンズ・オブ・ホノルル(2) [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は祝日なので
翻訳の方はお休みして、
「ヴィンテージ・
アロハシャツ徹底解剖」
をお送りします。

話題は前回に引き続き、
映画「Naked Paradise」に
登場する「PAREU」柄と
そのバリエーションを
研究します。

まず最初に、
PAREU柄を構成する
主なモチーフを
見てみましょう。
この4つです。

PAREU 1.jpg

PAREU 2.jpg

PAREU 3.jpg

PAREU 4.jpg

仮に、
「花」
「三つ葉」
「鳥」
「細葉」
とでも命名しておきます。


実は、これらのモチーフを
再構成した柄が
いくつか存在するのです。


まず最初にご紹介したいのは
こちら ↓ です。

shaheen 1.jpg

拡大します。

shaheen 2.jpg

(アルフレッド・シャヒーンの
HPより引用)


すごい柄ですよね。
「鳥」のモチーフが
繰り返し出てくるのですから。


筆者はこの柄を、
この写真でしか見たことがない
(実物やオークションで
見たことがない)
のですが、
シャヒーンの会議で
着ているのですから
絶対にシャヒーンズ製です
(が、
サンプルしか作られなかった
という可能性は
もちろんあります)。
ぜひ実物を見てみたいです。


ほかには
こんなものもあります。

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(ヤフオクの過去の
出品物より引用)

「ケイ・オウ・カウアイ」
というブランドの
ボーダー柄です。
上の4つのモチーフが
全て出てくるところが
面白いです。

配色やボタンから
1960年代製と推測されますが
シャヒーンズ製の
プリント生地を使っているか
縫製までシャヒーンズに
依頼したか、のどちらかでは
ないでしょうか?


最初のPAREU柄に近いのが
こちら ↓ です。

s-DSCN4834.jpg

(筆者コレクションより)

初期の「レインスプーナー」
(乳首タグ)の織ネームが
付けられています。
1970年代初頭頃の
製品だと推測されます。
シャヒーンズの生地、
または製品でしょう。


そしてここで謎なのが、
こちら ↓ です。

m_s-DSCN2772-ea2ee.jpg

(筆者コレクションより)

このシャツは、
以前、当ブログで、
ドラマ・ウルトラセブン

m_s-DSC_0287.jpg

や、映画『天国と地獄』

m_s-DSCN9828-fb505.jpg

や、『社長外遊記』

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に出てくるシャツとして
ご紹介しましたね。

https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/2022-05-04-2


ブランドは
「パラダイスハワイ」です。

上に挙げた4つのモチーフのうち
2番目の「三つ葉」がなく、
1番目の「花」も少し小さく、
さらには別のモチーフ
(「6花弁花」としましょう)

6花弁.jpg

がプラスされています。

これはどのようないきさつで
作られたシャツなのでしょうか?

考えられるのは、
シャヒーンズのPAREU柄が
人気だったため、
他社が、限りなく似た柄を
(無断で)コピーしたのか、
あるいはシャヒーンズが作った
「PAREU柄パート2」の生地を
仕入れてシャツにしたのか、
といったところです。
しかし本当のところは
いまひとつはっきりしません。


バリエーションが多く、
謎も多い「PAREU」柄は、
罪作りな柄ですよね。


さらに別なバリエーションが
あるかもしれないので、
今後も探していきます。
見つかったら当ブログで
ご紹介することにします。


今回はこの辺で。


(次回に続く)

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ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(2)シャヒーンズ・オブ・ホノルル(1) [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は週末なので
翻訳の方はお休みして、
「ヴィンテージ・
アロハシャツ徹底解剖」
をお送りします。

気になるヴィンテージを
詳細に、比較・観察・
検証しよう、という
不定期の企画です。


第2回目の今回は、
前回のブログで取り上げた、
映画「Naked Paradise」に
登場する「PAREU」柄を
見ていくことにします。


まず最初に、
筆者が確認している、
この柄の変遷について
整理しておきます。

最初は、1953年の新聞広告で
サーフンサンド社
(注:シャヒーンの
プリント生地工場)の
「プリント生地」として
紹介されていました。
1ヤード1.35ドルでした。

その後、1955年の
ワットムルスの広告で
「当店独自の新柄」として
紹介されていました。
スターリング・
モスマンというミュージシャンが
衣装として着ているもので、
価格表記もなく、
発売前のものという感じでした。

そして翌1956年に、
高級品店マキナニーで、
1着5.95ドルで
販売されるという
新聞広告が掲載されました。

それが、このシャツ ↓

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です。


実は同じ柄のシャツを
筆者も所有しています。
こちらです。

s-DSCN5887.jpg

織ネームは
「ダイヤモンドヘッド・
スポーツウェア」のもので
古銭ボタンが付いています。

1950年代後半頃の製品で、
上のマキナニーのものより
少しだけ新しい時代の
ものだと推測されます。


この2着を見比べて
気が付いたことがあります。
全く同じ柄ではあるのですが
わずかに違いがあったのです。


こちら ↓ をご覧ください。

スクリーンショット 2022-10-07 230256.jpg

スクリーンショット 2022-10-07 230210.jpg

三つ葉の間を拡大します。

スクリーンショット 2022-10-07 230407.jpg

スクリーンショット 2022-10-07 230341.jpg

わかるでしょうか?
紺色の方は2つの三つ葉が
離れていますが、
赤い方はつながっています。

これは、
プリントに使っている版が
摩耗によって、
柄のエッジが甘くなっている
ということを
意味するのではないかと
筆者は考えました。

ロングセラーのため
大量にプリントしたための
現象のように思えるのです。

そしてこの柄は
ロングセラーゆえに、
さらにいろいろなバージョンが
作られていくことになります。

この続きは次回に。


(次回に続く)

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【新企画!】ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(1)イオラニ・スポーツウェア [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は、世間的には「お盆休み週間」
(祝日と土曜の谷間)に当たると思いますので、
翻訳の方はお休みして、
【新企画!】をお送りします。

「ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖」と銘打って、
気になるヴィンテージを詳細に、
比較・観察・検証しよう、という企画です。


第1回目の今回は、ヤフオクで見つけた
こちら ↓ を見ていくことにします
(現在は終了してしまっていますが、
 画像をアップしておきます)。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1058410901

ブランドは「イオラニ・スポーツウェア」です。

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素材はレーヨン縮緬で、
ボタンは竹ボタンです。

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実は、これと全く同じ柄で同じ配色のものを
筆者も所有しているのですが(こちら ↓ です)、

s-PICT0082.jpg

(筆者コレクションより)

子細に見比べてみると、
プリントが微妙に異なるのです。


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(ヤフオク出品物)

s-PICT0084.jpg
(筆者コレクション)


例えばダイヤモンドヘッドや空の色、
その上の雲の白さ、
また左側のヤシの葉の色などを見比べてください。

スクリーンショット 2022-07-24 213819.jpg
(ヤフオク出品物)

スクリーンショット 2022-07-24 213624.jpg
(筆者コレクション)

スクリーンショット 2022-07-24 213819(1).jpg

単なる色の濃淡の違いであれば、
洗濯による色落ちということも考えられますが、
そうとも言い切れない感じがします。

特に木々の緑色が、
上(ヤフオク出品物)のは枯れた感じなのに対して、
下(筆者コレクション)のは生きた感じに見えます。

また雲の白さも、
上(ヤフオク出品物)のはくっきり抜けた感じなのに対して、
下(筆者コレクション)のはもわっと不鮮明な感じに見えます。


また別の部分を見ても、

スクリーンショット 2022-07-24 213928.jpg

(ヤフオク出品物)

スクリーンショット 2022-07-24 214140.jpg

(筆者コレクション)

スクリーンショット 2022-07-24 213928(1).jpg


水しぶきの白さが、上で見た「雲の白さ」と同様、
上(ヤフオク出品物)のはくっきり抜けた感じなのに対して、
下(筆者コレクション)のはもわっと不鮮明な感じに見えます。



プリント(捺染)したときに、
「ある版だけの、微妙な色の違い」があったのではないかと推測します。
普通は、色を番号などで指定するので、
ほとんど違いは出ないはずなのですが、
気温とか湿度とかの違いが影響したのでしょうか?
あるいは、この2枚は
(同じイオラニ・スポーツウェアですが)
織ネームが微妙に違うので、
もしかしたら「プリントした時期が異なる」のかもしれません。

いずれにしても技術的なことなので、
筆者にはその理由がよくわかりませんが、
イオラニにはこういう、ある版の色だけ微妙に違う、
という例が時々あるように思います
(以前にも似たような指摘をしたことがありますね)。


普通の方には、どうでもいい違いでしょうが、
筆者はそういう細かいところが気になってしまうので、
詳しく検証してみました。
あまり興味がないという方には、
つまらない検証だったかもしれません。
ごめんなさい。


この企画は不定期で取り上げる予定です。
また気になるものが見つかったら
ご紹介します。
(いつになるかわかりませんが)
次回をお楽しみに。




(次回に続く)

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