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【「山の日」特集!】ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(200) [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は祝日なので、新聞記事の翻訳はお休みし、
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」
をお届けします。

そして「山の日」なので、
特に「山」が描かれたヴィンテージ・アロハシャツを
探してみました。

と言っても、意外に多くないんですよね・・・。
やはりアロハシャツと言えば「海」が描かれることが
圧倒的に多いです。

たくさんご紹介しますので、説明は簡単にします。


まず最初はこちらから。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1060341640

富士山と、松と桜が描かれた柄です。
なかなか珍しい柄で、専門書にも未掲載だと思います。

ブランドは「ハレハワイ」、
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンになります。


富士山が描かれた和柄は結構多いのですが、
ヤフオクでは見つからなかったので、
筆者コレクションより、こちら ↓ を
ご紹介します。

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(筆者コレクションより)

富士山と、帆掛け船と岩山と荒波の海が描かれています。
確か、サンサーフがこの柄を復刻していますが、
この配色はなかったと思います。

ブランドは「パリハワイアンスタイル」、
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンになります。



ところで、日本の風景が描かれた和柄の中には、
どこの山かはわかりませんが、
遠くに山が見えているという柄が結構あります。

例えば、こちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l1056994519

木々が茂った山と、お寺や塔、船などが描かれています。
風景を描いた和柄に多く見られるモチーフですね。

ブランドは「マリヒニ」、
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンになります。


続いてはこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1059265709

なだらかな山と、そそり立つ岩山、
そして日本家屋、塔、木造船、木橋などが描かれています。

ブランドは不明で、
素材はレーヨン、
ボタンは尿素ボタンになります。



一方、ハワイの山と言えば、
ダイヤモンドヘッドですよね。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1051074348

ダイヤモンドヘッドを遠くに見て、
その手前(ワイキキビーチ?)でサーフィンをする男たち、
そしてアロハタワーが大きく描かれています。

ブランドは「リーフ」、
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンになります。



最後に変わり種を1つ。

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(筆者コレクションより)

噴火する火山(キラウエア山あたりでしょうか?)と、
赤いハイビスカスとヤシの木が描かれています。

ブランドは「ペニーズメイドインジャパン」、
素材はレーヨン、
ボタンはプラスチックボタンになります。



なお、「ヤフオク」シリーズも、早いもので、
今回で200回を迎えます。
読者の皆様のおかげです。
ありがとうございます。


それでは今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その201 1956年 アメリカのファッションが展示会のためにパリに送られる(3) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された記事を翻訳中で、
内容は、アメリカの女性物ファッション業界が
パリの展示会に出展したというものです。



『アメリカのファッションが展示会のためにパリに送られる(3)

 パリに送られた12品前後の厳選商品は、
15ドルから90ドルまでの幅がある。

例えばあるドレスは、
サマーコットンのワンピースで、
17ドル95セントで販売される。

 ドレス、布地、アート・ディスプレー、
写真などの全ては、
ジャンセン・スポーツのような民間企業や、
国際婦人服労働者組合のような団体など
多くのところによって供給されている。

 「これまでのところ、
このプロジェクトにはたった24ドルしか
かかっていません。」と
米国広報・文化交流局のファッションの専門家
ハリエット・シッパー女史は言う。

ちなみに彼女の夫は空軍に所属している。

 「全ての服はシンプルで、上品です。

それらはカジュアルに見える
アメリカのファッションを
強調しています。」と彼女は言う。

「このことは、
我々米国人が派手に着ているという
批判のいくつかに対する答えに
なるはずです。」』



最後まで翻訳してみましたが、
カメハメハの話は出てきませんでした・・・。
ホノルル・アドヴァタイザー紙の記者ではなく、
現地特派員か、同行した代表記者が書いた記事だったのでしょうか?
米国全体の視点から書かれているように思いました。
残念ですね。


次回からは、カメハメハに関する別の新聞記事をご紹介します。
お楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その200 1956年 アメリカのファッションが展示会のためにパリに送られる(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された記事を翻訳中で、
内容は、アメリカの女性物ファッション業界が
パリの展示会に出展したというものです。



『アメリカのファッションが展示会のためにパリに送られる(2)

 「どうか信じてください。
我々はパリのファッションと競争するつもりはありません。」と
米国広報・文化交流局のファッションの専門家
ハリエット・シッパー女史は言明した。

「我々は、米国の女性物ドレスが予算に対していかに品質が良いかを
お見せしようとしているだけなのです。」

 「パリのファッションには太刀打ちできませんし、
そのことを分かってもいます。」と彼女は説明する。

「しかしフランスには、米国に匹敵するような、
消費者向けの大量生産デザインのシステムはありません。

フランスの主婦はスタイリッシュに見せるのに
いかに多くのお金を出せるか、
そしていかに最新のファッションを身に着けているかを
お見せしたいのです。」』



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その199 1956年 アメリカのファッションが展示会のためにパリに送られる(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

前回まで、シリーズ記事の中のカメハメハ・ガーメント社に関する部分を
お届けしました。
今回からは一旦そのシリーズ記事からは離れて、
カメハメハ・ガーメント社に関する記事をいくつかご紹介しようと思います。

まず最初は、同じ1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された記事で、
内容はパリの展示会に出展した話の詳報です。



『アメリカのファッションが展示会のためにパリに送られる(1)

編集者注:カメハメハ・ガーメント株式会社は、
ギャラリー・ラファイエットでの展示会のために
パリにファッションを送った会社の中の1社である。

ハワイの衣料品産業はこの展示会のために、
ハワイアン・プリントの服をいくつかフランスに送ったのである。



 米国は女性物のファッションで地位を得ようと努力している。

米国政府は前例のない動きで、
パリでファッションショーを開催することにしている。

 この大胆な冒険は、パリ最大の百貨店の1つである
ギャラリー・ラファイエットの要請を受けて、
米国広報・文化交流局が企てている。

 関係者はショーを成功させると確信している。』



ハワイの衣料品産業をメーカーごとに紹介するシリーズ記事の第3回として
カメハメハ・ガーメント社が取り上げられていたものを、
前回まで翻訳してきました。

その記事の中で、
「ギャラリー・ラファイエットが後援する、パリでのアメリカ合衆国フェアで
 自社のデザインを展示することになっている」
と述べられていましたね。


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カメハメハ社がパリの展示会に送った、ハワイアン・プリントのドレス。


今回の記事は、その展示会に関する詳報になります。
しばらくはこの記事を翻訳していきます。



(次回に続く)

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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(199)終了間近&終了済のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末なので、引き続き
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。

今回は「終了間近&最近終了したばかりのアロハシャツ」を、
記録に留めておく意味も込めて、ご紹介します。
なかなか良いシャツがありますよ。

最初は、こちら ↓ から。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o1059761965

「カタリナ」の有名なバックパネル柄で、
トーチフィッシャーマン(松明漁師)が描かれています。
左右の裾に、スリットとボタンが付いている、凝った造りになっています。

素材はやや厚手のレーヨン、プリントはオーバープリント、
ボタンはベークライト・ボタンです。

まもなく終了ですが、すでにかなり高額になっていますね。




続いては、まもなく終了予定の、こちら ↓ です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h1059159284

カジキマグロが大きく飛び跳ねている柄で、
ブランドは「ガイモント」になります。

なぜかカジキマグロが描かれるのは、ハワイ製のアロハシャツではなく、
マイアミやカリフォルニアなどの本土系のシャツの場合が多いです。
ハワイ周辺にはあまりカジキマグロがいなかったのでしょうか?

素材はレーヨン、プリントはオーバープリント、
ボタンはベークライト・ボタンになります。



そしてここからは、最近終了してしまったけれど、
チェックしておきたいアロハシャツです。
最初はこちらから。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1058999218

紺無地に、赤と白で、タツノオトシゴと、キヒキヒのような魚が小さく描かれた
控えめなプリントシャツです。
マイアミのブランドなので、アロハシャツというよりもマイアミシャツですね。
織ネームは「アーヴィング・バーリン」となっており、
おそらくメーカーではなく、マイアミビーチの、リンカーン通りにあったお店
(シーアイルホテル内にあったのでしょうか?)のようです。

タツノオトシゴというモチーフも、(上のカジキマグロと同様に)
ハワイのブランドではあまり見かけず、
マイアミやカリフォルニアのブランドで採用されることが多いように思います。

両裾にポケットが付く、通称「マイアミスタイル」です。
素材はレーヨンで、ボタンは凝った刻み入りの貝ボタンになります。

ブランドも珍しいですが、柄も珍しいと思います。
なかなかいいシャツですね。




そして次はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1059098764

ボーダーパターンの、シンプルな植物柄で、
蔓植物の蔓のようなものが縦に描かれています。
背景は、密林に生い茂る木の葉っぱのようにも見えます。
なかなかの描写力です。
専門書にも掲載されていない珍しい柄ではないでしょうか?
筆者は初めて見ました。
わかりやすいハワイ的モチーフではなく、色目に派手さもないので
あまり人気はないかもしれませんが、
主張が少ない分、通好みとも言えそうですね。

緑字のカメハメハなので、1950年代前半頃の製品でしょうか?
素材はレーヨン、プリントはオーバープリント、
ボタンは竹ボタンになります。


最後は2つ、簡単にご紹介しておきます。

「タウンクラフト」の海中柄 ↓ 

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x1059026259

と、「ラウハラ」のハラ・トゥリー柄 ↓

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1058843308

です。



今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。




(次回に続く)

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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(198)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末なので、恒例の
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。

今回は「新出品のアロハシャツ」をご紹介します。
かなりスペシャルなシャツが出品されていますよ。

最初は、こちら ↓ から。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/1059638768

ホラ貝を吹く男が大きく描かれた、有名なバックパネル・パターンのシャツです。
男の周りをハイビスカスの花が、額縁のように取り囲んでいます。
バック「パネル(=額縁)」と呼ばれる所以です。
この、ノスタルジックな雰囲気が、バックパネルの魅力ですよね。

両胸のポケットも、左右で同じ葉っぱの柄部分が使われていて、
丁寧に作られている感じが伝わってきます。

ブランドは「クレイマーズ」で、素材はレーヨン。
プリントは、抜染のようにも見えますがオーバープリントになります。
ボタンは貝ボタンでしょうか?

ちなみにこの柄は、サンサーフから、
「パシフィック・スポーツウェア」の実名ラベルを付けて発売されています。

けた外れの出品価格ではありますが、貴重な品であることは間違いありません。



続いてはこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g1059755821

ヤシの木とダイヤモンドヘッドがホリゾンタルパターンで描かれた、
デューク・カハナモク・ブランドを代表する超超有名柄です。
しかも濃紺地のものは特に人気が高い配色です。

織ネームは、カハナモクの初期とされる「正方形」タイプです。
1950年代初頭の製品でしょう。
素材はレーヨン、プリントは抜染、ボタンは貝ボタンになります。

ちなみにこの柄は、サンサーフがカハナモクの実名ラベルを付けて発売しているため、
この出品物が果たしてオリジナルかどうか、
(手に取ればわかるのですが)画像だけでは非常に判断しにくいのですが、
筆者の見たところでは、オリジナルのように見えます(確信は持てません)。

さて、いくらまで行きますかね? 見ものです。



そして、こちら ↓ もホリゾンタルパターンになります。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1059729438

縦に伸びるラウハラの木々と、横に流れる川という、
縦と横が巧みに描かれたホリゾンタルパターンです。
洋書『THE ALOHA SHIRT』のP174に色違い(黄色地)が掲載されています
(黄色地より、こちらの紺地の方がきれいです)。

メーカーはカハラで、発売はマキナニー、
素材はレーヨンで、プリントはオーバープリント、
ボタンは貝ボタンです。

横方向に、川が流れたり海が広がったりするという構図は、
1枚目のシャツにも2枚目のシャツにも共通していますね。
この時代の流行だったのでしょうか?

ただしこの柄に関して言えば、木々だけが描かれ、
人物や家や山などが遠近感をもって描かれていない分、
やや単調な印象を受けます。

ちなみにこの柄は、1950年の柄であることが、
筆者が調べた新聞広告で判明しています。
もしかしたらこのようなホリゾンタルパターンの初期の作品なのかもしれません。
そう考えれば、やや単調な構図で失敗してしまったことを反省し、
2枚目のカハナモクのように遠近感のある柄や、
1枚目のクレイマーズのように人物を大きくフィーチャーして風景を背景に据える柄へと
進化したのかもしれません。
1枚目や2枚目の方が、断然迫力があり、かっこいいですから。
筆者はそんなふうに想像します。



最後はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k1054810462

以前にもご紹介したことがある、
サーファーと、投網漁をする男と、果物の柄です。
サンサーフからも発売されていますが、
確かこの配色はなかったように思います。

ブランドは「パリハワイアンスタイルド」(「ド」付き)、
素材はレーヨン(この柄にはレーヨン縮緬のものもあります)、
プリントはオーバープリントで、ボタンはシェルミーボタンになります。



今回は素晴らしいヴィンテージ・アロハシャツがたくさん出品されており、
見ていてとてもワクワクしました。

次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その198 1956年 カメハメハ~ポンジエットが布地の最新キーワード(5) [ハワイの新聞記事から]

当ブログも、前回の記事で記念すべき1000回を迎えることができました。
これもひとえに、読者の皆様のおかげだと思っております。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。

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筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(5)
文/ベツィ・ホブス

 自身の作品の良き広告でもあるミルドレッドは、
若い人生において、これまでたくさん旅行してきた。

彼女は、ロサンゼルスのリプソンズ・デザイン学校に、
そしてその後ヨーロッパに社費留学した経歴を持つ。

 ニューヨークへ年に最低2回旅行する際の彼女の持ち衣装は、
グレー、黒、青といった基本色で構成される。

最近はアクセントとしてピンクを加えるようになった。

そんな彼女は、青が来シーズンの流行色になるだろうと予想する。

 非常にたくさんの服を持っていれば立派なワードローブになる、
というわけではないとミルドレッドは信じている。

ランダムに服を買う女性があまりにも多いが、
ベーシックな服が数着あれば、こなれて見えるものだと彼女は言った。』



Kamehameha 1.jpg

カメハメハ社がパリの展示会に送った、ハワイアン・プリントのドレスを着る。



この写真に付けられた文章では「ハワイアン・プリント」とだけ説明されていて、
どのような柄なのかは、文章からも写真からもよくわかりません。

しかし筆者は、たまたまこの柄を知っており、
しかも現在、ヤフオクで出品もされているので、具体的にお見せすることが出来ます。
こちら ↓ です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b1059613171


これだけでは、本当にこれが同じ柄かどうかわかりにくいので、
部分を拡大してみます。

まず背面の、右腰部分の黄色いプルメリアを拡大して、
90度回転させてみます。

スクリーンショット 2022-08-05 202413.jpg

中央部分を拡大すると、こんな感じです。

スクリーンショット 2022-08-05 202037.jpg


一方、記事にあるドレスの、中央・裾上部分を拡大してみます。

スクリーンショット 2022-08-05 224338.jpg

こちらも中央部分を拡大すると、こんな感じです。

スクリーンショット 2022-08-05 202123.jpg


そして両者を並べてみます。

スクリーンショット 2022-08-05 202123(1).jpg

黄色いプルメリアの花の塊が同じシルエットになっていますよね?
そして、右端のプルメリアの横の葉っぱの、
輪郭線と、葉脈が一致しているのもわかります。
さらに、その右上の葉っぱと、そのまた上の葉っぱの、白くなった部分が、
白黒写真でも白くなっています。
お判りいただけましたか?


1956年のイチ押しの柄であり、大量に作られたためか、
実はこの柄のヴィンテージ・アロハシャツは古着屋さんでもよく見かけるのです
(筆者も2着持っています)。
しかもこの柄のプリントが日本で行われたこともわかっています。


「パリの展示会に送られた」という話は初めて聞いたので、
なかなか興味深い情報だと思いました。


カメハメハの紹介記事は、今回で終わりです。

次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その197 1956年 カメハメハ~ポンジエットが布地の最新キーワード(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(4)
文/ベツィ・ホブス

 カメハメハで初めてのものがまだもう1つある。

これもまた水着のラインであり、
ミリーによれば、他社を含めて初めてのものである。

それはシルクの水着であり、
塩分や塩素の処理がなされた水にも劣化しないことが保証されている。

 この水着はシルクのスカーフ1枚と同じくらいの重さである。

鮮明な色を使った2つの柄は、
レインボー・タパとシルク・バタフライと名付けられている。

 本土のコーディネート志向と、需要に付いて行くために、
当社はお揃いの子供服を作りますとミルドレッドは言った。

その子供服にはミス・ハワイのレーベルが付く。

 ブライナー氏の大きなオフィスには、
カメハメハのファッションを特集している本土の新聞の全面広告が並んでいる。

昨年、ミルドレッドと2人のモデルが全米横断のファッション宣伝旅行に出て、
自社の服と同じくらいハワイを宣伝した。

「私たちは、ハワイ準州観光局と全く同じように、
蘭の花を配り、旅行の質問に答えたのです。」と彼女は言った。

 ミリーと2人のモデルは来月下旬に再び、
東海岸から西海岸への2週間のファッション宣伝旅行に出発する。

ミリーは旅行に持っていく服に、
鮮明な色の東洋風のシース・ドレスを何着か加えようと計画している。』




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モデルはレインボー・タパ柄のシルクの水着を着用している。



カメハメハは1956年に、シルクの水着を新たに提案しています。
確かにチャレンジングな試みですね。
塩分や塩素にも耐性のある加工が施されているそうなので、
かなり画期的な素材ですが、
定着しなかったところを見ると、あまりうまくはいかなかったのでしょう。

「レインボー・タパ」と「シルク・バタフライ」という2つの柄を展開したそうです。
同じ柄がアロハシャツにもあったのでしょうか?
見てみたいですね(上の写真では柄がよくわかりません)。



ちなみに、「ミス・ハワイ」というのは女性物のレーベルで、
1950年代は、このレーベル ↓ が使われています。

スクリーンショット 2022-08-04 230215.jpg

スクリーンショット 2022-08-04 230320.jpg

https://www.1stdibs.com/fashion/clothing/day-dresses/vintage-miss-hawaii-kamehameha-batik-print-halter-neck-dress-1950s/id-v_3036133/

(1stDibsの出品物より引用)




(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その196 1956年 カメハメハ~ポンジエットが布地の最新キーワード(3) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(3)
文/ベツィ・ホブス

 この会社にとってもう1つ別の初めてのものは、
ヨーロッパで最大のデパートの1つであるギャラリー・ラファイエットが後援する、
パリでのアメリカ合衆国フェアで自社のデザインを展示することである。

 「当社は派手なハワイアン・デザインだけを送りました。
なぜならそれが、彼らが求めるものだからです。」とミリーは言った。

4月のフェアにちょうど間に合うように、荷物は航空便で送られた。

その中には、鳥かごに似ている、日本の竹の鞄がいくつか含まれている。

 ミルドレッドは、ルーズベルト高校の生徒の時にキャリアをスタートさせ、
その時(訳者補足:1947年)から9年間カメハメハ社と共にあるのだが、
彼女は秋に発売される予定の新作水着に興奮している。

 その水着は、ショーツの上の、前と後ろに帯紐が付いたデザインで、
滑らかな、実物より良く見せるラインを与えてくれるものである。

これは、ポンジエットに、翡翠のような緑色と金色で、
王家の紋章がプリントされている。

不織布の裏地が付いており、
スージー・スミス(不明。スージー・キーフ・スミスであれば、米国の女性写真家)から
エスター・ウィリアムズ(訳者補足:1940~50年代に活躍した米国の映画女優)を作る
ような魔法の構造を備えている。』



エスター・ウィリアムズは、元水泳選手の女優で、
特に水着姿が人気だったそうです。

スクリーンショット 2022-08-03 225347.jpg

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/06/07/kiji/K20130607005962500.html

(スポニチの記事より引用)

「平凡な女性でも、この水着を着ればエスター・ウィリアムズになれる、
魔法の構造を持っている」という、素晴らしい水着のようです。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その195 1956年 カメハメハ~ポンジエットが布地の最新キーワード(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(2)
文/ベツィ・ホブス

 20年前(訳者補足:1936年)にブライナー氏は、
帯の金襴地(訳注:西陣織のような生地か)でできたジャケットと、
現在でもまだいい感じの、セーラー・スタイルの水着とで米国本土をびっくりさせた。

 戦時中カメハメハは、オアフ島での労働者不足を理由に、工場をヒロに移した。

現在(訳者補足:1956年)、工場の従業員名簿では180名の従業員がいる。

デザイン、輸送、営業の各部門はホノルルにある。

 カメハメハのポンジエットは夏のラインで、
ハワイと米国本土にお目見えするであろう。

披露されたデザインの中には、
竹ボタンとベルトが付いたコート・ドレスがある。

ベージュ地に色付きの葉っぱ柄の布地はプアと呼ばれている。

 「その柄は、カエデの葉に当たる日本語の単語、
モミジと名付けられるべきですが、
我が社の本土のお客様には発音があまりに難しいのです。

カメハメハという単語を彼らがどのように発音するか聞くべきですよ。」と、
デザイナーのミルドレッド・パークは言った。』




Kamehameha 3.jpg

デザイナーのミルドレッド・パークは、彼女自身が創作した、
ポンジエット地のコート・ドレスを着る。


韓国系ハワイ人であるミルドレッド・パークは、
カメハメハ・ガーメント社のデザイナーなのですが、
社長のブライナーと結婚し、のちにブライナーが死去すると
カメハメハ社の社長に就任します。

彼女が着ているドレスは、上の説明によると、
モミジ柄(小さな柄が全面に広がっている)だそうですが、
ただの丸い模様にしか見えません。
いろいろな色が使われている感じは、モノクロの写真からもわかります。

また大きな「竹ボタン」が縦に並び、コートのように前を開く造りになっているようです。
拡大すると、四つ穴の(直径3センチくらいの)大きなボタンが見えますね。

竹ボタン.jpg

この時期(1950年代半ば)のカメハメハは、
男性物のアロハシャツでも竹ボタンがよく使われています。

例えばこちら。

i-img750x708-16538193676h0eqn22.jpg

i-img732x750-16538193678uiopu22.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b1052941478

竹ボタンが持つ、アジアっぽいニュアンスを出したかったのでしょうか?



それ以外にも、貴重な情報がいくつか出てきました。

・戦時中に、オアフ島での労働者不足を理由に、工場をヒロに移したこと、
・1956年には、180名の従業員が工場で働いていること(かなり大きいです)、
・その他の、デザイン、輸送、営業の各部門はホノルルにあること、

などです。



(次回に続く)

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