ハワイの新聞記事から その198 1956年 カメハメハ~ポンジエットが布地の最新キーワード(5) [ハワイの新聞記事から]
当ブログも、前回の記事で記念すべき1000回を迎えることができました。
これもひとえに、読者の皆様のおかげだと思っております。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
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筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。
現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。
『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(5)
文/ベツィ・ホブス
自身の作品の良き広告でもあるミルドレッドは、
若い人生において、これまでたくさん旅行してきた。
彼女は、ロサンゼルスのリプソンズ・デザイン学校に、
そしてその後ヨーロッパに社費留学した経歴を持つ。
ニューヨークへ年に最低2回旅行する際の彼女の持ち衣装は、
グレー、黒、青といった基本色で構成される。
最近はアクセントとしてピンクを加えるようになった。
そんな彼女は、青が来シーズンの流行色になるだろうと予想する。
非常にたくさんの服を持っていれば立派なワードローブになる、
というわけではないとミルドレッドは信じている。
ランダムに服を買う女性があまりにも多いが、
ベーシックな服が数着あれば、こなれて見えるものだと彼女は言った。』
カメハメハ社がパリの展示会に送った、ハワイアン・プリントのドレスを着る。
この写真に付けられた文章では「ハワイアン・プリント」とだけ説明されていて、
どのような柄なのかは、文章からも写真からもよくわかりません。
しかし筆者は、たまたまこの柄を知っており、
しかも現在、ヤフオクで出品もされているので、具体的にお見せすることが出来ます。
こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b1059613171
これだけでは、本当にこれが同じ柄かどうかわかりにくいので、
部分を拡大してみます。
まず背面の、右腰部分の黄色いプルメリアを拡大して、
90度回転させてみます。
中央部分を拡大すると、こんな感じです。
一方、記事にあるドレスの、中央・裾上部分を拡大してみます。
こちらも中央部分を拡大すると、こんな感じです。
そして両者を並べてみます。
黄色いプルメリアの花の塊が同じシルエットになっていますよね?
そして、右端のプルメリアの横の葉っぱの、
輪郭線と、葉脈が一致しているのもわかります。
さらに、その右上の葉っぱと、そのまた上の葉っぱの、白くなった部分が、
白黒写真でも白くなっています。
お判りいただけましたか?
1956年のイチ押しの柄であり、大量に作られたためか、
実はこの柄のヴィンテージ・アロハシャツは古着屋さんでもよく見かけるのです
(筆者も2着持っています)。
しかもこの柄のプリントが日本で行われたこともわかっています。
「パリの展示会に送られた」という話は初めて聞いたので、
なかなか興味深い情報だと思いました。
カメハメハの紹介記事は、今回で終わりです。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
これもひとえに、読者の皆様のおかげだと思っております。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
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筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。
現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。
『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(5)
文/ベツィ・ホブス
自身の作品の良き広告でもあるミルドレッドは、
若い人生において、これまでたくさん旅行してきた。
彼女は、ロサンゼルスのリプソンズ・デザイン学校に、
そしてその後ヨーロッパに社費留学した経歴を持つ。
ニューヨークへ年に最低2回旅行する際の彼女の持ち衣装は、
グレー、黒、青といった基本色で構成される。
最近はアクセントとしてピンクを加えるようになった。
そんな彼女は、青が来シーズンの流行色になるだろうと予想する。
非常にたくさんの服を持っていれば立派なワードローブになる、
というわけではないとミルドレッドは信じている。
ランダムに服を買う女性があまりにも多いが、
ベーシックな服が数着あれば、こなれて見えるものだと彼女は言った。』
カメハメハ社がパリの展示会に送った、ハワイアン・プリントのドレスを着る。
この写真に付けられた文章では「ハワイアン・プリント」とだけ説明されていて、
どのような柄なのかは、文章からも写真からもよくわかりません。
しかし筆者は、たまたまこの柄を知っており、
しかも現在、ヤフオクで出品もされているので、具体的にお見せすることが出来ます。
こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b1059613171
これだけでは、本当にこれが同じ柄かどうかわかりにくいので、
部分を拡大してみます。
まず背面の、右腰部分の黄色いプルメリアを拡大して、
90度回転させてみます。
中央部分を拡大すると、こんな感じです。
一方、記事にあるドレスの、中央・裾上部分を拡大してみます。
こちらも中央部分を拡大すると、こんな感じです。
そして両者を並べてみます。
黄色いプルメリアの花の塊が同じシルエットになっていますよね?
そして、右端のプルメリアの横の葉っぱの、
輪郭線と、葉脈が一致しているのもわかります。
さらに、その右上の葉っぱと、そのまた上の葉っぱの、白くなった部分が、
白黒写真でも白くなっています。
お判りいただけましたか?
1956年のイチ押しの柄であり、大量に作られたためか、
実はこの柄のヴィンテージ・アロハシャツは古着屋さんでもよく見かけるのです
(筆者も2着持っています)。
しかもこの柄のプリントが日本で行われたこともわかっています。
「パリの展示会に送られた」という話は初めて聞いたので、
なかなか興味深い情報だと思いました。
カメハメハの紹介記事は、今回で終わりです。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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