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ハワイの新聞記事から その197 1956年 カメハメハ~ポンジエットが布地の最新キーワード(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、カメハメハ・ガーメント株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第3回です。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第3回 カメハメハ
ポンジエットが布地の最新キーワード(4)
文/ベツィ・ホブス

 カメハメハで初めてのものがまだもう1つある。

これもまた水着のラインであり、
ミリーによれば、他社を含めて初めてのものである。

それはシルクの水着であり、
塩分や塩素の処理がなされた水にも劣化しないことが保証されている。

 この水着はシルクのスカーフ1枚と同じくらいの重さである。

鮮明な色を使った2つの柄は、
レインボー・タパとシルク・バタフライと名付けられている。

 本土のコーディネート志向と、需要に付いて行くために、
当社はお揃いの子供服を作りますとミルドレッドは言った。

その子供服にはミス・ハワイのレーベルが付く。

 ブライナー氏の大きなオフィスには、
カメハメハのファッションを特集している本土の新聞の全面広告が並んでいる。

昨年、ミルドレッドと2人のモデルが全米横断のファッション宣伝旅行に出て、
自社の服と同じくらいハワイを宣伝した。

「私たちは、ハワイ準州観光局と全く同じように、
蘭の花を配り、旅行の質問に答えたのです。」と彼女は言った。

 ミリーと2人のモデルは来月下旬に再び、
東海岸から西海岸への2週間のファッション宣伝旅行に出発する。

ミリーは旅行に持っていく服に、
鮮明な色の東洋風のシース・ドレスを何着か加えようと計画している。』




Kamehameha 2.jpg

モデルはレインボー・タパ柄のシルクの水着を着用している。



カメハメハは1956年に、シルクの水着を新たに提案しています。
確かにチャレンジングな試みですね。
塩分や塩素にも耐性のある加工が施されているそうなので、
かなり画期的な素材ですが、
定着しなかったところを見ると、あまりうまくはいかなかったのでしょう。

「レインボー・タパ」と「シルク・バタフライ」という2つの柄を展開したそうです。
同じ柄がアロハシャツにもあったのでしょうか?
見てみたいですね(上の写真では柄がよくわかりません)。



ちなみに、「ミス・ハワイ」というのは女性物のレーベルで、
1950年代は、このレーベル ↓ が使われています。

スクリーンショット 2022-08-04 230215.jpg

スクリーンショット 2022-08-04 230320.jpg

https://www.1stdibs.com/fashion/clothing/day-dresses/vintage-miss-hawaii-kamehameha-batik-print-halter-neck-dress-1950s/id-v_3036133/

(1stDibsの出品物より引用)




(次回に続く)

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