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ハワイの新聞記事から その400 1937年 ワットムルス~各地の販売代理店がその土地の商品調達を手助けしてくれる(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1937年のホノルル・
アドヴァタイザー紙掲載の、
イースト・インディア・
ストアの歴史をまとめた記事を
翻訳しています。

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イースト・インディア・ストアの新しいビル.jpg

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『ワットムルス~
各地の販売代理店が
その土地の商品調達を
手助けしてくれる(2)

 J・ワットムル氏は
当時から現在まで、
同社のマニラ、日本、中国、
インドでの権益を
切り盛りしてきた。

彼は1917年以降では一度だけ
ホノルルに来たことがあり、
1925年を当地で過ごした。

一方G・J・ワットムル氏は
その年、滅多にないほど広範囲の
買付旅行に出掛けた。

 1931年2月に店舗は
フォート通り1017番地に
移転した。

ちなみにその店は、
非常に特色があって珍しい、
東インドの店内装飾を
備えていた。

しかしながら、
より広いスペースが必要だと
ずっと感じられてきたため、
1936年の初めに、
それまでローズクランの
給油所が占めていた、
フォート通りとチャプラン・
レーンの角地が
取得されたのである。

建物の建設は
実際には12月1日に始まり、
完成までに6カ月掛かった。

イースト・インディア・
ストアはそのビルの角の
広い店舗に入居するであろう。

ちなみにそこには中2階もある。

また2階の大部分は、
全ての従業員に十分な明るさと
換気を備えた保管室として
使われるであろう。』




(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その399 1937年 ワットムルス~各地の販売代理店がその土地の商品を調達する手助けをしてくれる(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

今回から、
1937年のホノルル・
アドヴァタイザー紙掲載の、
イースト・インディア・
ストアの歴史をまとめた記事を
翻訳していきます。

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『ワットムルス~
各地の販売代理店が
その土地の商品を調達する
手助けをしてくれる(1)

 イースト・インディア・
ストアの歴史は
遠く1913年に始まった。

その年、前共同経営者で
すでに死去している
R・ダラムダス氏は、
マニラからサンフランシスコへ
向かう途中で
ホノルルに立ち寄ったところ、
ホノルルをたいそう
気に入ったため、
西海岸への移動をやめ、
当地に事業の支社を
開くことにしたのである。

ちなみに当時の本社は
マニラにあった。

 彼はホテル通りの、
昔のエンパイア・シアターの
近くの場所を選んだ。

そこは現在のベセル通りから
遠くないところであるが、
1915年にはそこから、
フォート通り1152番地の、
ブレイズデル・ホテルの
建物内にある、
より広い場所に移転した。

同社のシニア・
パートナーである
J・ワットムル氏
(訳者補足:G・J・
ワットムル氏の兄)が
ホノルルに来たのが
1916年であり、
G・J・ワットムル氏が
同社のホノルルの店舗を、
お飾りではなく
実際に経営するために
インドから到着した
翌1917年まで
J・ワットムル氏は
ホノルルに留まっていた
(訳者補足:1917年に
ホノルルを離れた)。

G・J・ワットムル氏は
いま20年を
完成させようとしている。』

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ブレイズデル・ホテルの
写真がありましたので、
ご紹介しておきます。

ブレイズデルホテル2.jpg

ブレイズデルホテル1.jpg

ブレイズデルホテル3.jpg

(Images of Old HawaiʻiのHPより)

詳しくは
https://imagesofoldhawaii.com/blaisdell-hotel/
をお読みください。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その398 1937年 ワットムルス~ワットムル・ビルのオープニング告知 [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

今回は、
1937年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に掲載された
ワットムル・ビルの
オープニング告知を
ご紹介します。

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広告.jpg

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『ワットムルス~
ワットムル・ビルの
オープニング告知

フォート通り1162番地の
新しい自社ビル 
ワットムル・ビルの
オープニングに
ご列席いただきたく、
皆様を心より
お招きいたします。

24年前の当社の起業以来、
友好と後援を通じて、
当社の新ビル建設を
可能にしてくださった
ホノルルの皆様を
お招きするこの度の機会を
一同喜んでおります。

顧客の皆様の快適性と
利便性のために
デザインされた
広くて涼しい建物で、
新しくて上質な商品を、
皆様により良くご提供するのが
私共の心づもりでございます。

当社ビルのオープニングと
併せまして、
店舗全体の隅から隅までの、
特別に価値のある品々で、
当社の24周年も
祝う予定でおります。

ワットムルス・イースト・
インディア・ストア』




(次回に続く)

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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(273)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末なので、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」を、
お届けします。

今回も、
「新出品のアロハシャツ」を
簡単にご紹介していきます。

まず最初はこちら ↓ から。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1094307194

霧に霞んだ森の中に浮かぶ城と
飛ぶ鳥が描かれています。

キロハナあたりにありそうな
日本の風景柄ですが、
ブランドは「クヒオ・
スポーツウェア」になります。

素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンです。

色目も落ち着いていて
いい感じですし、
珍しい柄でもあると思います。



次は、前回も取り上げた
「デューク・カハナモク」です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c1094315105

濃紺地に、アウトリガーカヌーと
グラフィカルな波とが
描かれています。
なかなか良い柄ですよね。

正方形のレーベルは
シスコ社のカハナモクの中では
初期に当たる、1950年代初頭の
製品に付けられたものです。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは貝ボタンです。



続いては同じ方の出品による、
バックパネルの有名柄です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1094309331

前回「デューク・カハナモク」の
「カジキマグロを釣る船」の柄を
ご紹介しましたが、
同様のモチーフの柄になります。

ただし、マグロが大きく、
船が小さく描かれ、
より迫力が増していますね。

ブランドは「カタリナ」、
素材はヘビーレーヨン、
プリントはオーバープリント、
ボタンはベークライト製です。

出品者さんの説明にある通り
非常に希少な1枚だと思います。



そしてこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k1093039455

ハイビスカスとプルメリアが
描かれた、明るく楽し気な
シャツになります。

ブランドは「ハーパー」、
素材はレーヨンで、
ボタンはグレーの
尿素ボタンです。



最後は、少し前から
出品されている
こちらになります。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x1091872079

アンスリウムをボーダー・
パターンで描いた柄です。

レーベルは、
緑字の「カメハメハ」で、
四角いタイプです
(三角と四角がありますが、
その使い分けの理由は
よくわかりません)。

ボタンは竹製なのか
プラスチック製なのか
画像からはわかりませんが、
四つ穴なので、
オリジナルではなさそうです
(プラスチック製なら
もちろんオリジナルでは
ありませんし、
竹製だとしても、
四つ穴はオリジナルでは
ありません)。

素材はレーヨンで、
プリントは抜染です。

1940年代末頃の、
希少な柄だと思います。


今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。




(次回に続く)

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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(272)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末なので、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」を、
お届けします。

今回は、
「新出品のアロハシャツ」を
ご紹介します。

まず最初はスペシャルな
こちら ↓ から。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1093458788

レイを首から下げた裸の女性を
エアブラシの手法で描いた
非常にレアな、
バックパネルのシャツです。

エアブラシによる
アロハシャツは、
製作に手間がかかったためか
現存する数がとても少なく、
その上、描かれているのが
「上半身裸の女性」なので
非常に希少です。

フラガールのプリントの
ヴィンテージアロハシャツは
確かに数多く存在しますが、
裸の女性のプリントというのは
筆者も見たことがありません。
アメリカで性革命がおこったのは
1960年代以降であり、
まだ保守的だったであろう
1950年前後のハワイにおいては、
裸の女性をプリントして
シャツにして売るなどとは
誰も考えなかったのでしょう。

しかしながら
エアブラシであれば、
少量生産も可能で、
人目に付かないようにして
売ることもできたでしょうから
好事家向けに作られたという
可能性もでてきます。

とはいえ、高級紳士服店の
「ロス・サザランド」の
織ネームが付いているので
どのようにして売られていたのか
とても気になります。

素材はレーヨン、
ボタンは貝ボタンです。



続いてはこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1093942698

カジキマグロを釣る船と
ヨットやヤシの島が描かれた
ホリゾンタル・パターンの
アロハシャツです。

ブランドは
「デューク・カハナモク」で
「シスコ」社の記載がある
織ネームです。

素材はレーヨン、
プリントは抜染で、
ボタンはココナッツ製のように
見えますが、もしそうなら
付け替えられた
可能性が高いでしょう。



本日の最後はこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1093612918

黄色や赤という毒々しい原色が
妖しくも魅力的に見える、
蝶柄のシャツです。

特にハワイ的な
モチーフでもないので、
アロハシャツとは
言いにくいですが、
蝶柄は着物によく使われる
モチーフなので、
「和柄の一種」と
捉えられるかもしれません。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは尿素ボタンで、
織ネームは「メイド・イン・
カリフォルニア」です。



今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。




(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その397 1937年 ワットムルス~イースト・インディア・ストアはホノルルで着実に成長してきた(5) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1937年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に掲載された
イースト・インディア・ストアに
関する新聞記事を
翻訳しています。

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『ワットムルス~
イースト・インディア・
ストアはホノルルで着実に
成長してきた(5)

 ワットムル氏は、
ビジネス・センターとしての
フォート通りの将来に
非常に自信を持っており、
今後5年で、
ホノルルの主要な
小売ビジネスの通りである
フォート通りの様子は
大きな変化を見せるであろうと
彼は信じている。』

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この記事は今回で終わりです。
次回からはまた別の記事を
ご紹介します。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その396 1937年 ワットムルス~イースト・インディア・ストアはホノルルで着実に成長してきた(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1937年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に掲載された
イースト・インディア・ストアに
関する新聞記事を
翻訳しています。

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『ワットムルス~
イースト・インディア・
ストアはホノルルで着実に
成長してきた(4)

 ワットムル氏は
前々からずっと、
より広いスペースが必要だと
感じており、
彼がこの見栄えの良い
店舗兼事務所のビルを建て始めた
1936年の初めには
土地を確保していた。

この建物を建てることで彼は、
フォート通りの見かけを
大いに改善してきたのであり、
日中は見苦しく、夜は暗くて良いという
角をすっかり取り除いたのである。』

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イースト・インディア・ストアの新しいビル.jpg



(次回に続く)

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