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ハワイの新聞記事から その306 1956年 ホロホロ~シャツ300着分を一度に裁断(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

今回から再び、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙掲載の、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の続きを
お送りします。

前回第9回はカハラ・
スポーツウェアに関する
記事でしたが、
今回からは、第10回の、
ホロホロ・アパレルです。

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スクリーンショット 2023-01-05 230829.jpg

(1950年代前半頃の織ネーム
~筆者コレクションより)

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『シリーズ ハワイの
ファッション産業(10)
~ホロホロ・アパレル
シャツ300着分を
一度に裁断(1)
文/バーバラ・プロック

編集者注:これは、
ハワイ衣料品メーカー組合に
属する会社に関する
シリーズ記事の第10回である。
今回の物語は
ホロホロ・アパレル製造
株式会社の話である。

 あなたはちょうど、
指図書を注意深く学び、
素材を慎重にレイアウトし、
型紙を注意して正しい場所に
ピン留めしたところである。

そして今、ハサミを取り上げ、
恐れを抱き身震いしながら、
最初の裁断をするのである。

 リラックスしなさい、
お嬢さんたちよ。

ロバート・タカシゲが
ハサミを取り上げ、
彼の面前の素材を
裁断し始める時、
彼は一度にシャツ300着分
裁断しているのである。

12ヤードの裁断机を使って
2時間後には、
彼はアロハシャツ1500着分を、
XSからXLまでの
5つの異なるサイズで
裁断し終わっているのである。』

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筆者は、ロバート・タカシゲ、
日本名・高重静男に直接会って
話を聞いたことがあります。

いろいろな話を聞きましたが、
まさか驚異的な裁断術を持つ
裁断師でもあるとは
思いませんでした。
そのため、裁断に関する話は
全く聞きませんでした。

まあ、小さな工場を営むからには、
全ての作業に習熟していなくては
ならないのかもしれませんが。


(次回に続く)

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