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ハワイの新聞記事から その191 1956年 パラダイス~ハワイの人はシースドレスよりもゆったりしたスカートを好む(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
パラダイス・スポーツウェア株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第2回です。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第2回 パラダイス
1956年 ハワイの人はシースドレスよりもゆったりしたスカートを好む(2)
文/バーバラ・プロック

 ハワイの女性たちはゆったりしたスカートをおおむね好むのであるが、
その唯一の例外(訳者補足:ゆったりしていないのに彼女たちが好むもの)は、
「ハワイアン・シースドレス」、すなわちサロンである。

あのクラシック・スタイルは行ったり来たりする
(訳者補足:流行ったり廃れたりを繰り返す)とデザイナーは言った。

改良されたラインとカッティングのおかげで、
お尻の下側のカップ形状をなくすことが出来たので、
おそらく流行は続くであろう。

 パラダイス社からの最新作品の中で、
それ以外の特筆すべきファッション・トレンドは、
強く鮮やかな色、今季、特に良いのが黄色と金色の組み合わせであり、
またハワイアン・スポーツウェアの地色としての白色の重要性の高まりである。』



paradise 1.jpg

赤、グレー、青のピカソ・プリントは、このサンドレスと相性が良い。
パラダイス・スポーツウェア株式会社によってデザインされたもの。



女性物のスカートの話が続いていて少々退屈ですが、
最後の部分で、少し興味深い情報が出てきます。

1956年のトピックとして、
「強く鮮やかな色」、特に「黄色と金色の組み合わせ」と、
「ハワイアン・スポーツウェアの地色としての白色」が挙げられているのです。

これが、女性物だけの話なのか男性物も含めた話なのかは不明ですし、
さらにはパラダイス社だけの傾向なのか、他社も含めた傾向なのかも不明ですが、
今度、ヴィンテージ・アロハシャツを見る際には、
このような色の傾向に注意しておきたいと思います。


そういえば、このシリーズ企画の第1回で「カハナ社」を取り上げた記事の中で、
「メタリック色(金色や銀色)がプリントの中に使われている」
という特徴が述べられていました。

https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/archive/20220722

「パラダイス社」でも金色が特徴的な色として挙げられているところから言っても
「金色プリント」は1956年の重要なトピックと見ていいのではないでしょうか?



(次回に続く)

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