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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(191)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末なので、恒例の
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。

今回は「新出品のアロハシャツ」をご紹介します。
良いものがどんどん出品されていますね。


まず最初は、最近の翻訳パートに関係する、スペシャルなこちら ↓ から始めましょう。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q1049298878

ポンジーシルクのような、畝が出ている面白い生地の半袖シャツです。
無地なので、アロハシャツではありません。

これのどこがスペシャルなのかと言いますと、そのブランドです。

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そう、「ムサシヤ・リミテッド」のシャツなのです。
この織ネームは比較的新しいと推測され、1950年代頃のものでしょうか?

ここ最近の翻訳でご紹介してきたように、
この「ムサシヤ・リミテッド」は、
「ムサシヤ・ザ・シャツメーカー」の店舗と店名を受け継いだ店で、
シャツだけでなく、生地や日本雑貨(人形など)も売っており、
最後の方は、アラモアナSCで生地店として営業していました
(現在は無くなってしまいましたが、「定本ハワイアンシャツ」の取材で、
 筆者も話を聞きました)。


このシャツの素材はレーヨンで、ボタンは貝ボタンです。
出品者さんの説明にあるように、
「オールシングルステッチで造りも丁寧」、そして「真横気味に袖が付」いているのが
特徴と言えそうです。

無地のシャツですが、歴史的・資料的価値も高く、金額も高くなりそうです。



続いてはこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d1057731069

濃緑の地に、白のプルメリアと、薄いグレーの葉っぱがびっしりと描かれています。
以前に何度か述べたように、単色系(メインの地色+白とグレー)の「抜染もの」は
1940年代後半製ではないかと筆者は考えており、
いくつかの柄は新聞広告で1948~49年製であることが確認されています。
この柄の広告は見ていませんが、おそらく同じ頃の製品だと推測します。

「アッシュフィールド」のものではハイビスカスの柄が有名で、
ヤフオクでもしばしば出品されますが、
こちらのプルメリア柄は珍しいと思います。筆者は初めて見ました。
ありふれた柄のようにも見えるのですが、意外にレアではないでしょうか?

本土系のブランドらしく、両胸にポケットが付いています。
生地の素材はレーヨン、プリントは抜染で、ボタンはグレーの尿素ボタンです。



そして次はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f1057517292

竹がX字状に交差し、竹の葉とともに描かれています。
いろいろな専門書に掲載されている有名柄で、
作っていたブランドも様々ですが、
この「ジム・クリントン」というブランドは珍しいのではないでしょうか?
(洋書「Hawaiian Shirt Design」のP100に色違いが載っていますが、
 ブランドは「ランダムウェア」で、このブランドのものが比較的多いように思います。)

濃紺地というところが、抜染の良さを引き出しており、高評価です。

素材はレーヨン、プリントは抜染で、ボタンは白の尿素ボタンです。
本土系と言うことで、ポケットは両胸に付いています。



最後は、ハワイ系をご紹介しておきましょう。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1057125698

オーソドックスなタパ柄で、
濃茶×黄×グレーという配色は1940~50年代くらいによく見かける組み合わせです。
ただし、タパ柄と言えばコットン製が多いのですが、
これはレーヨン製で、しかも抜染というところが面白いです。
抜染でなくオーバープリントでも表現できそうな柄であり、
抜染ならではの感じ(くっきり感)もあまりないところが、
少々残念ではあります。

とはいえ、この配色やタパ柄の感じは個人的には好きな部類です。

ブランドは「ヤット・シング」という中国系ですが、
創業者や製造期間などは不明です。
ヴィンテージでもほとんど見かけないブランドなので、
1950年前後のごく短い期間だけ作っていたと思われます。
「ヤット・ロイ」のようにショップの名前かもしれません。

ボタンは、黒の尿素ボタンというところが意外ですね。
普通、ハワイ製ならココナッツボタンか竹ボタンを使うのですが・・・。



今回はこの辺で。
3連休はヤフオクもお祭りをやっているので、
当ブログでも「ヤフオク出品物祭り」と行きましょう。
いろいろ取り上げますよ。
次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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