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ハワイの新聞記事から その189 1956年 カハナ~娘たちがオリヴァーのデザインに影響を与える(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
カハナ・マニュファクチャリング社に関する記事を翻訳しています。
これは「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の1本です。



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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m1051237317
(ヤフオク出品物より引用)



『シリーズ ハワイのファッション産業 第1回 カハナ
1956年 娘たちがオリヴァーのデザインに影響を与える(4)
文/ベツィ・ホブス

 カハナのブランド名は鉛筆形のスリムなシース・ドレスでも見られる。

ちなみにそのドレスは、無地のラスティーナ・ファブリックに、
中国襟と、対照的な飾りボタンやふち飾りが付けられている。

そして裾に伝統的なスリットが入っている。

そのデザインは最近再びティータイマーに使われているものであるが、
そのティータイマーには紺と白とチャコールグレーとピンクが使われている。

 オリヴァー夫妻には鑑識眼のある若い観客、つまり3人の娘がいるので、
寸法をおろそかにはしない。

帯の付いたチャイナムーがあるのであるが、
ヴァレリーは大いなる落ち着きをもってそれを着ている。

スフ(訳注:レーヨン短繊維)のキモノもまた、気持ちの若い人向きである。

 若い女性やその母親向けの、お揃いの水着や遊び着もある。

またパパだって忘れられてはいない。

お揃いの男性用アロハシャツがあるから。

アロハシャツは、そこでこそオリヴァー氏が
デザイナーとして輝く場所なのだと、
彼のパートナーであるオリヴァー夫人は言う。』


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ヴァレリー・オリヴァーが帯付きのチャイナムーを着て見せる。
カハナ・マニュファクチャリング社のデザイン。


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この優雅な中国式ローブは、本土市場に向けられたものであるが、
コーラルピンクと白で見せている。


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少女と若いご婦人向けのクーリー・パンツと上着のスーツは、
本土のアイ・マグニンの店舗で展示されている。
左はペネロペ・オリヴァーで、
彼女は両親がデザインした服を着て見せている。



記事の最後の部分で、アロハシャツの話がわずかに出てきます。
夫のオリヴァー氏が男性用アロハシャツのデザインをしているとのことです。


ちなみに、筆者も1つ、カハナの女性物シャツを持っています。
こちらです。

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(筆者コレクションより)

記事の中に出てくる、「中国襟」(スタンドカラー)と
「飾りボタン」と「ふち飾り」という特徴を備えています。
ただし生地は「無地のラスティーナ・ファブリック」ではなく、
「ひまわりのような花と、イモの葉の柄の、コットン生地」ですが。
共通のイメージで、近い時代に作られた製品だと思われます
(中国的なデザインがお好きなのでしょうかね?)。


カハナ・マニュファクチャリング社の紹介記事の翻訳は今回で終わりとなります。



(次回に続く)

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