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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その67 1945年~1950年代半ばの衣料品生産(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

今回から新しく、「1945年~1950年代半ばの衣料品生産」という話題になります。


『第5章「1945年~1950年代半ば
     :クラシック・シルキーズ(古典的レーヨン羽二重)

  衣料品生産(1)

 1940年代後半から50年代前半に、
米国本土の主要な小売店はハワイ製衣料の販売促進を行った。

フィリーンズ・オブ・ボストン(訳注:ボストンを拠点とする高級百貨店)は、
「ハワイ諸島の外でかつて開かれた中で最大の、ハワイ商材の展示会」を
開いたと主張した。

この種の販促活動は、ハワイ・米国本土間の航空便の就航と結びついて、
パン・アメリカン航空やアメリカン航空を使った、
カメハメハ・ガーメントやカハラ・スポーツウェアからの衣料品の、
ボストンへの空輸という結果となった。』



フィリーンズ・オブ・ボストンというのは、ボストンを拠点とする高級百貨店です。
古い写真は、こちら ↓ 。

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(boston.comより引用)

このようなハワイ製品の販促活動のおかげなのか、
1940年代後半から50年代前半には全米でアロハシャツが人気となったようです。

シスコ社のデューク・カハナモクが登場し、
広く米国本土で販売されたのも1950年です。

この時代に、ハワイ的なものが、
ある種熱病のように全米でもてはやされたのではないでしょうか?



(次回に続く)

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