テレビドラマ『ウルトラセブン』に出てくるヴィンテージ・アロハシャツ [映画やテレビで見かけたアロハシャツ]
今回は「ゴールデンウィーク特別企画」として、
「映画やテレビで見かけたアロハシャツ」をお届けします。
前回は今年の年初に、「新春特別企画」として、
映画『オーシャンズ13』に出てくるヴィンテージをご紹介しましたが、
それ以来ですね。
今回取り上げるのは、テレビドラマ『ウルトラセブン』です。
先日テレビで放送されているのを見て見つけました。
第46話「ダン対セブンの決闘」です。
この回は、「伊良湖岬一帯で続く怪現象を調査する」という話なのですが、
前半はホテルのプールが舞台だったため、
ダン隊員はアロハシャツ風のプリントシャツを着ていました
(ただしアロハシャツではありません)。
そして後半で、ウルトラ警備隊隊員が全員、現場に到着するのですが、
その中でなぜか「ソガ隊員」がひとりアロハシャツを着て登場しました
(それまで制服姿だったのが、どこかで着替えてきたという、
その不思議さはこの際、置いておきましょう)。
それが、こちら ↓ です。
コットンのパレオ柄です。
当ブログをずっと読んでくださっている方なら、はっと気が付いたかもしれません。
そうです、「あの柄」です。
1963年に公開された、
黒澤明監督の映画『天国と地獄』に出てくるアロハシャツと同じです。
この柄のことは以前、ご紹介しました。
そして、もう1つ同じ柄が出てくる映画があります。こちらです。
社長シリーズの中の1本で、同じ1963年に公開された
『社長外遊記』に出てくるアロハシャツとも同じなのです。
この柄についてもご紹介しましたね。
ウルトラセブンが放送されたのは1968年8月なので、
撮影されたのも同じ1968年と考えていいでしょう。
同じ柄が1962~63年(2本の映画の撮影推定年)から68年まで
ずっと売られていたというのもちょっと考えにくいので、
どこかの映画会社の倉庫から借りてきたのでしょうか?
(ウルトラセブンは東宝の砧撮影所で撮影されていたように見えるので、
そのあたりでしょうか?)
さて、その柄のヴィンテージ・アロハシャツを所有しているので、
前回も同じものをご紹介しましたが、改めてご紹介しておきます。
こちらです。
(筆者コレクションより)
ブランドは「パラダイスハワイ」で、ハワイ製です。
また素材はコットンサテンで、ボタンは透明なプラスチックボタンです。
上の、ソガ隊員の着ているシャツの、向かって右下の部分 ↓
と、このシャツの同じ柄部分の拡大画像 ↓
を見比べてください。同じ柄であることがわかるでしょう。
色も同じですね。
この柄は、なぜ、さまざまな作品に登場するのか、本当に謎です。
それほど有名な柄でも、とりたてて特徴がある柄でもないからです。
プリント生地はおそらく日本でプリントされたものですが、
一部はハワイに輸出され、ハワイでシャツに仕立てられました
(それが上の、「パラダイスハワイ」のシャツです)。
また一部は日本でシャツに仕立てられたのでしょう
(だから、日本のブランド名の織ネームが付いたシャツも存在するかもしれません)。
1960年代の日本のプリント業界は活気に満ちていたことが想像されます。
もっと深く調べたいですね。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
「映画やテレビで見かけたアロハシャツ」をお届けします。
前回は今年の年初に、「新春特別企画」として、
映画『オーシャンズ13』に出てくるヴィンテージをご紹介しましたが、
それ以来ですね。
今回取り上げるのは、テレビドラマ『ウルトラセブン』です。
先日テレビで放送されているのを見て見つけました。
第46話「ダン対セブンの決闘」です。
この回は、「伊良湖岬一帯で続く怪現象を調査する」という話なのですが、
前半はホテルのプールが舞台だったため、
ダン隊員はアロハシャツ風のプリントシャツを着ていました
(ただしアロハシャツではありません)。
そして後半で、ウルトラ警備隊隊員が全員、現場に到着するのですが、
その中でなぜか「ソガ隊員」がひとりアロハシャツを着て登場しました
(それまで制服姿だったのが、どこかで着替えてきたという、
その不思議さはこの際、置いておきましょう)。
それが、こちら ↓ です。
コットンのパレオ柄です。
当ブログをずっと読んでくださっている方なら、はっと気が付いたかもしれません。
そうです、「あの柄」です。
1963年に公開された、
黒澤明監督の映画『天国と地獄』に出てくるアロハシャツと同じです。
この柄のことは以前、ご紹介しました。
そして、もう1つ同じ柄が出てくる映画があります。こちらです。
社長シリーズの中の1本で、同じ1963年に公開された
『社長外遊記』に出てくるアロハシャツとも同じなのです。
この柄についてもご紹介しましたね。
ウルトラセブンが放送されたのは1968年8月なので、
撮影されたのも同じ1968年と考えていいでしょう。
同じ柄が1962~63年(2本の映画の撮影推定年)から68年まで
ずっと売られていたというのもちょっと考えにくいので、
どこかの映画会社の倉庫から借りてきたのでしょうか?
(ウルトラセブンは東宝の砧撮影所で撮影されていたように見えるので、
そのあたりでしょうか?)
さて、その柄のヴィンテージ・アロハシャツを所有しているので、
前回も同じものをご紹介しましたが、改めてご紹介しておきます。
こちらです。
(筆者コレクションより)
ブランドは「パラダイスハワイ」で、ハワイ製です。
また素材はコットンサテンで、ボタンは透明なプラスチックボタンです。
上の、ソガ隊員の着ているシャツの、向かって右下の部分 ↓
と、このシャツの同じ柄部分の拡大画像 ↓
を見比べてください。同じ柄であることがわかるでしょう。
色も同じですね。
この柄は、なぜ、さまざまな作品に登場するのか、本当に謎です。
それほど有名な柄でも、とりたてて特徴がある柄でもないからです。
プリント生地はおそらく日本でプリントされたものですが、
一部はハワイに輸出され、ハワイでシャツに仕立てられました
(それが上の、「パラダイスハワイ」のシャツです)。
また一部は日本でシャツに仕立てられたのでしょう
(だから、日本のブランド名の織ネームが付いたシャツも存在するかもしれません)。
1960年代の日本のプリント業界は活気に満ちていたことが想像されます。
もっと深く調べたいですね。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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