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ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖(3)シャヒーンズ・オブ・ホノルル(2) [ヴィンテージ・アロハシャツ徹底解剖]

本日は祝日なので
翻訳の方はお休みして、
「ヴィンテージ・
アロハシャツ徹底解剖」
をお送りします。

話題は前回に引き続き、
映画「Naked Paradise」に
登場する「PAREU」柄と
そのバリエーションを
研究します。

まず最初に、
PAREU柄を構成する
主なモチーフを
見てみましょう。
この4つです。

PAREU 1.jpg

PAREU 2.jpg

PAREU 3.jpg

PAREU 4.jpg

仮に、
「花」
「三つ葉」
「鳥」
「細葉」
とでも命名しておきます。


実は、これらのモチーフを
再構成した柄が
いくつか存在するのです。


まず最初にご紹介したいのは
こちら ↓ です。

shaheen 1.jpg

拡大します。

shaheen 2.jpg

(アルフレッド・シャヒーンの
HPより引用)


すごい柄ですよね。
「鳥」のモチーフが
繰り返し出てくるのですから。


筆者はこの柄を、
この写真でしか見たことがない
(実物やオークションで
見たことがない)
のですが、
シャヒーンの会議で
着ているのですから
絶対にシャヒーンズ製です
(が、
サンプルしか作られなかった
という可能性は
もちろんあります)。
ぜひ実物を見てみたいです。


ほかには
こんなものもあります。

i-img1042x1200-1651483141c14ovs61628.jpg

(ヤフオクの過去の
出品物より引用)

「ケイ・オウ・カウアイ」
というブランドの
ボーダー柄です。
上の4つのモチーフが
全て出てくるところが
面白いです。

配色やボタンから
1960年代製と推測されますが
シャヒーンズ製の
プリント生地を使っているか
縫製までシャヒーンズに
依頼したか、のどちらかでは
ないでしょうか?


最初のPAREU柄に近いのが
こちら ↓ です。

s-DSCN4834.jpg

(筆者コレクションより)

初期の「レインスプーナー」
(乳首タグ)の織ネームが
付けられています。
1970年代初頭頃の
製品だと推測されます。
シャヒーンズの生地、
または製品でしょう。


そしてここで謎なのが、
こちら ↓ です。

m_s-DSCN2772-ea2ee.jpg

(筆者コレクションより)

このシャツは、
以前、当ブログで、
ドラマ・ウルトラセブン

m_s-DSC_0287.jpg

や、映画『天国と地獄』

m_s-DSCN9828-fb505.jpg

や、『社長外遊記』

m_s-DSCN9840-534de.jpg

に出てくるシャツとして
ご紹介しましたね。

https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/2022-05-04-2


ブランドは
「パラダイスハワイ」です。

上に挙げた4つのモチーフのうち
2番目の「三つ葉」がなく、
1番目の「花」も少し小さく、
さらには別のモチーフ
(「6花弁花」としましょう)

6花弁.jpg

がプラスされています。

これはどのようないきさつで
作られたシャツなのでしょうか?

考えられるのは、
シャヒーンズのPAREU柄が
人気だったため、
他社が、限りなく似た柄を
(無断で)コピーしたのか、
あるいはシャヒーンズが作った
「PAREU柄パート2」の生地を
仕入れてシャツにしたのか、
といったところです。
しかし本当のところは
いまひとつはっきりしません。


バリエーションが多く、
謎も多い「PAREU」柄は、
罪作りな柄ですよね。


さらに別なバリエーションが
あるかもしれないので、
今後も探していきます。
見つかったら当ブログで
ご紹介することにします。


今回はこの辺で。


(次回に続く)

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