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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(219)DUKE KAHANAMOKU(3) [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は週末の日曜なので、
翻訳の方はお休みして、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
をお届けします。

今回は、前回に引き続き
「DUKE KAHANAMOKU」
ブランドのアロハシャツ
をご紹介します。


まず最初はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1062647581

カハナモクの中でも特に有名な
「モンステラ」柄です。
映画『地上より永遠に』で、
モンゴメリー・クリフトが
着用したことで知られています。

濃緑地に、赤色と黄色の
モンステラの葉が
綺麗に浮き出ていますね。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは貝ボタンで、
織ネームは正方形タイプの
初期のもの(1950年代前半)
になります。

出品価格は非常に高額ですが
(これが適正価格かどうかは
意見が分かれるでしょうが)、
価値があるシャツであることは
間違いないでしょう。


続いてはこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b1051339897

ホタテ貝のようにも
見えるところから
「デュークス・シェル」などと
呼ばれている、
これまた有名柄になります
(実際は何の柄かは
わかっていません)。

濃紺地に白い模様が、
シンプルですが美しいですね。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは貝ボタンで、
織ネームはこれも
正方形タイプで、
1950年代前半の製品だと
推測されます。


最後はこちらです。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q1056253674

紺地に黄色のモミジが
描かれています。

長袖というところが
珍しいですね。

そして生地の耳に
「Cisco Casual A Duke Kahanamoku」
という記載があります。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは貝ボタンで、
織ネームはこれも
正方形タイプになります。


今回は3点共、正方形タイプの
織ネームでした。
ヤフオクにはいくつか出品されていて
ありふれているようにも
思えてしまいますが、
本当は非常に珍しい織ネームです。


今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その264 1958年 ナニ・スポーツウェアの新作(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1958年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ナニ・スポーツウェアに関する
記事になります。

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『1958年~ナニ・
スポーツウェアの新作(2)

 ネックラインは、
前側は高い位置で
スクエアになっており、
後ろ側は深く丸くなっている。

生地はドリップ・ドライ
(訳注:すぐに乾いて
アイロンも不要の合成繊維)の
ハナ、すなわちアーネルと
コーマ綿の混紡である。

色は黒、ベージュ、青、赤、
ターコイズ、白で、
サイズは10号から16号である。

 ナニ社は1948年に社長の
ロバート・フレイザーによって
創業されたのであるが、
現在は年間約75万ドルを
生産しており、
その80%を米国本土で
販売している。』

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先日翻訳した記事には
創業年が「1950年」と
書かれていましたが、
今回の記事では
「1948年」と記されています。
どちらが正しいのか、
現時点ではわかりません。

また、1958年時点では
「80%は本土で販売されている」
という記述にも
注目しておきたいと思います。


この記事は今回で終わりです。
次回はまた別の記事を
ご紹介します。
お楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その263 1958年 ナニ・スポーツウェアの新作(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

今回から新たに、
1958年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ナニ・スポーツウェアに関する
記事になります。

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Nani.jpg

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『1958年~ナニ・
スポーツウェアの新作(1)

 浮いたパネル
(訳注:継ぎ合わせに使う
布パーツ)は、
高くしたウエスト・ラインと
同じくらい
今年のファッション・シーンに
多いのであるが、
ナニ・スポーツウェア株式会社の
新しい作品にも
この両者が見られる。

 アンサンブルの基本は
細身ドレスであり、
その上にはそれとお揃いの、
シンプルで美しく作られた
トップスが来る。

 エンパイア・ウエスト
(訳注:ウエストの高い位置から
切り替えるデザイン)は、
斜めの狭いひだによって
印が付けられており、
オーバースカートの前と後ろの
両方にヒップまで
切り込みを入れることで
両サイドのパネルが
作られている。

2つのチャイニーズ・ボタンが
ウエストの下側で、
パネル同士を数インチ
留めている。』

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今回も女性物の話であり、
しかも写真がなく
文章だけのため、
どのような服なのかが
わかりにくいと思います。
申し訳ございません。


(次回に続く)

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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(218)DUKE KAHANAMOKU(2) [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

本日は祝日なので、
翻訳の方はお休みして、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
をお届けします。

今回は、前回に引き続き
「DUKE KAHANAMOKU」
ブランドのアロハシャツ
をご紹介します。


まず最初は、
アロハシャツではありませんが、
資料的に非常に貴重な
ものなので、ご紹介します。
こちら ↓ になります。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1068253326

「パイナップル・ツイード」と
呼ばれる、目の粗い生地
(おそらくコットン)を使った
ジャケットです。
薄い黄色の無地で、
胸のポケットに、
ハワイ王家の紋章の
ワッペンが付けられているのが
特徴です。

洋書『Hawaiian Shirt Design』の
P20に、同じ生地の無地シャツが
掲載されており、
以前から気になっていたのですが
古着屋さんなどで
実物を見たことがなく、
ヤフオクでも初めて見ました。
非常に希少な品だと思います。

織ネームは
「デザインド・バイ・デューク
・カハナモク・ワールド・
チャンピオン・スイマー・
メイド・イン・
ハワイアン・アイランズ」と
記されている、
最も古いタイプです。

これはカハラ(当時の社名は
「ブランフリート・
スポーツウェア」)の製品で、
「第1期のカハナモク」に
当たります。

ちなみに、よく知られた
「シスコ社のカハナモク」は
1950年から作られるようになった
「第2期のカハナモク」です。


背中側にベルトループが
残っているところから、
現在は失われていますが
本来はウェストに
ベルトが付く仕様のようです。


ボタンは、大きめの
ココナッツボタンで、
両裾のポケットにも
付けられていますね。


出品価格は非常に高額で、
その割には、カハナモクの
アロハシャツほど見てすぐに
わかりやすくはないため、
マニア向けの商品と
言ってよいでしょう。
筆者は資料として
欲しいですけれども。


本当はもっとたくさん取り上げる
つもりだったのですが、
詳細に記述していたら
かなり長くなってしまったので、
今回はこの1点のみのご紹介で
終わることにします
(アロハシャツでなくて
ごめんなさい)。

次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その262 1957年 ナニ・スポーツウェア~ナニ社の新しい建物(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1957年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ナニ・スポーツウェアに関する
記事になります。

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Nani.jpg

アラモアナ大通りに建設中の
ナニ・スポーツウェアの
新しい工場兼ショールーム。

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『1957年~ナニ・
スポーツウェアの
新しい建物(2)

 新しい建物は、
1万2000平方フィート
(訳注:約1115平方メートル
=仮に横幅が20メートルなら
奥行きは約56メートル)の工場と
3000平方フィート
(訳注:約279平方メートル
=仮に横幅が20メートルなら
奥行きは約14メートル)の
事務所・ショールーム・展示室を
備えている。

 1950年に創業された
ナニ・スポーツウェア社は、
女性用スポーツウェアの
製造に特化し、
その製品がハワイだけでなく
本土でも広く流通するように
力を入れてきた。

 なお、この建物の設計者は
フィリップ・フィスクである。

また建設は、
バトラー・ビルディングの
ハワイでの販売代理店である
サウス・パシフィック・
コントラクティング社の
フランク・ロスウェルによって
現在なされている。』

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ナニ・スポーツウェア社は、
1950年に創業され、
女性用スポーツウェアの
製造に特化し、
ハワイだけでなく本土でも
販売されていることが
この記事でわかりました。


また、建築家の
フィリップ・フィスクという人は
さまざまなモダニズム建築を
手掛けた人のようで、
ハワイ大学マノア校の
バックマン・ホールを
共同設計したうちの1人です。

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http://www.docomomo-hi.org/items/show/1100
(Docomomo USより引用)

また、こちら ↓
https://uhsoashengallery-com.translate.goog/Tropical-Modernism
に、フィリップ・フィスクと
「トロピカル・モダニズム」に
関する文章が掲載されています。
面白そうなのですが、
大きく脱線しそうなので
今回は触れずにおきます。
興味のある方はご覧ください。


有名建築家に設計を依頼した
建物だったということは、
工場とは言え、
かなりカッコよかったのでは
ないでしょうか?
ナニ社、おそるべしです。


この記事は今回で終わりです。
次回からは、ナニに関する、
また別の記事をご紹介します。
お楽しみに。


(次回に続く)

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ハワイの新聞記事から その261 1957年 ナニ・スポーツウェア~ナニ社の新しい建物(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

今回から新たに、
1957年のホノルル・
アドヴァタイザー紙掲載の、
ナニ・スポーツウェアに関する
記事になります。

****************************

Nani.jpg

アラモアナ大通りに建設中の
ナニ・スポーツウェアの
新しい工場兼ショールーム。

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『1957年~ナニ・
スポーツウェアの
新しい建物(1)

 ナニ・スポーツウェアの
新しい工場とショールームの
建設が始まったと、
同社社長ロバート・
フレイザーが発表した。

 新しい建物は
アラモアナ大通りに
位置しており、
青年商工会議所の
新しい建物の隣である。

建築費はおよそ
20万ドルであると
思われている。

 建物は、
工場組み立て式
バトラー・ビルディングの
新しいタイプの
最初のもので、
緩やかに傾斜が
付けられているが
ほとんど真っすぐな屋根と、
内部の柱がなく
非常に広い柱間距離とが
特徴である。』

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バトラー・ビルディング
というのは、剛性フレームを
使った建物のことで、
こんな ↓ 建物です。

Buttler building.jpg

バトラーBRI屋根と
壁面パネルを使った
1950年代のバトラー
・ビルディング

https://butlerpartsonline.com/so-you-think-you-have-a-butler-building/

このHPによれば、
ナニ社が建てた1957年は
M36パネル・フレーム
・パネルという
新しいタイプが登場した
時期にあたるようで、
記事中に
「新しいタイプの最初のもの」
と書かれているのは
このタイプなのではないかと
推測されます。

要するに、新時代を感じさせる
斬新な建物であり、
それによりナニというブランドも、
近未来的でかっこいいと
思わせたのではないかと
筆者は推測するのです。

考えすぎでしょうかね?



(次回に続く)

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