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ハワイの新聞記事から その319 1956年 ハワイアントグス~手捺染の生地がファッションを刺激する(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙掲載の、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第12回、
ハワイアントグスを
翻訳中です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1010021260

(ヤフオクの出品物より)

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『シリーズ ハワイの
ファッション産業(12)
~ハワイアントグス
手捺染の生地が
ファッションを刺激する(2)

 この会社のビジネスの
発展の足跡をたどると、
ウォング氏は自身の妻に
敬意を表するのである。

なぜなら彼女は、
3年前(訳者補足:1953年)まで
デザインと製造に積極的に
関わっていたからである。

ウォング氏が事業を
切り盛りし続けている一方、
彼の妻は現在は
助言する側にまわっている。

 同社の大部分を占める、
手捺染(ハンドスクリーン・
プリント)された
レーヨン生地は、
日本で製造されたのち、
同社の工場に独占的に
出荷されている。

手捺染の工程を経ることで、
鮮やかな色と複雑な柄が
実現されるのであり、
そうした特徴があればこそ、
清涼でしなやかな
上級グレードのレーヨン生地を
好む人々がこの生地を
気に入るのである。』

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ハワイアントグスは
1956年になっても、
「日本で手捺染された
レーヨン生地」を
主に使っている、という話は
なかなか重要な情報です。

というのも、
例えば前回第11回の記事に
出てきたラウハラなどは、
レーヨンよりもコットンの方が
消費者に人気だという理由で
コットンを主に
使っていたようだからです。

1950年代後半には、
ラウハラに限らず、
レーヨンよりもコットンを
使うメーカーが多かったと
思われます。
そんな中に合って
レーヨンを使い続けた
ハワイアントグスは、
やや特異な存在と
言えるかもしれません。



(次回に続く)

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