ハワイの新聞記事から その171 1968 ムサシヤ・ザ・シャツメーカーが閉店(7) [ハワイの新聞記事から]
筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。
現在は、ムサシヤ・ザ・シャツメーカーについての
1968年の新聞記事をお届けしています。
今回が最終回です。
『「ナンバーワンのシャツメーカー」が華やかなキャリアを終える(7)
文/メアリー・クック(ホノルル・アドヴァタイザー紙スタッフ・ライター)
「ムサシヤ」というのは、
宮本が説明したのであるが、
彼の父親が考案した店名であった。
宮本父は、日本の、武蔵と呼ばれる地方からやって来た。
彼はその単語に、場所や店を意味する「屋」を加えた。
彼は1885年にホノルルに上陸したとき、
ムサシヤという名前が世界中で知られるようになるとは夢にも思わなかった。
いまやムサシヤが伝説となるのに2、3週間しか残っていない。
宮本は、カラカウア大通り2164番地にある、
現在のムサシヤ・ザ・シャツメーカーの店舗を
7月15日に閉めるつもりでいる。
それまで、彼と彼の妻は、最終閉店セールを主宰しており、
また、さよならを言い、リバー通り沿いの昔の店のことを少しばかり追憶するために
やって来る顧客たちに、
特別な活気をもって挨拶している。
閉店したら、彼は毎日の苦労がないことを寂しく思うのであろうか?
「そう思いますよ。」
多くのシャツを作った男はそう言って笑う。
しかし、良い俳優のように、彼が舞台を去るとき、
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーには、
熱情と雄弁をもって自分の役割を演じたことを知っている幸せと、
二度と再び繰り返されることのない特別な発明の才があるのである。』
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーが1968年まで存在した場所が
上の記述に出てきます。
「カラカウア大通り2164番地」
ここが現在どうなっているかを調べてみたら、ちょっとびっくりしました。
なんと、アヴァンティ・シャツの店舗になっているではありませんか!
内装は新しくなっていますが、建物自体は昔のものだと思わせる古さがあるので、
アヴァンティ・シャツは、ここにムサシヤ・ザ・シャツメーカーがあったことを
当然知っていて入居したのだと思います。
伝説のショップにあやかったのでしょう。
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーの話は一応今回で終わります。
ただし、ちょっとした後日談があるので、
次回はその記事をご紹介しましょう。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。
現在は、ムサシヤ・ザ・シャツメーカーについての
1968年の新聞記事をお届けしています。
今回が最終回です。
『「ナンバーワンのシャツメーカー」が華やかなキャリアを終える(7)
文/メアリー・クック(ホノルル・アドヴァタイザー紙スタッフ・ライター)
「ムサシヤ」というのは、
宮本が説明したのであるが、
彼の父親が考案した店名であった。
宮本父は、日本の、武蔵と呼ばれる地方からやって来た。
彼はその単語に、場所や店を意味する「屋」を加えた。
彼は1885年にホノルルに上陸したとき、
ムサシヤという名前が世界中で知られるようになるとは夢にも思わなかった。
いまやムサシヤが伝説となるのに2、3週間しか残っていない。
宮本は、カラカウア大通り2164番地にある、
現在のムサシヤ・ザ・シャツメーカーの店舗を
7月15日に閉めるつもりでいる。
それまで、彼と彼の妻は、最終閉店セールを主宰しており、
また、さよならを言い、リバー通り沿いの昔の店のことを少しばかり追憶するために
やって来る顧客たちに、
特別な活気をもって挨拶している。
閉店したら、彼は毎日の苦労がないことを寂しく思うのであろうか?
「そう思いますよ。」
多くのシャツを作った男はそう言って笑う。
しかし、良い俳優のように、彼が舞台を去るとき、
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーには、
熱情と雄弁をもって自分の役割を演じたことを知っている幸せと、
二度と再び繰り返されることのない特別な発明の才があるのである。』
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーが1968年まで存在した場所が
上の記述に出てきます。
「カラカウア大通り2164番地」
ここが現在どうなっているかを調べてみたら、ちょっとびっくりしました。
なんと、アヴァンティ・シャツの店舗になっているではありませんか!
内装は新しくなっていますが、建物自体は昔のものだと思わせる古さがあるので、
アヴァンティ・シャツは、ここにムサシヤ・ザ・シャツメーカーがあったことを
当然知っていて入居したのだと思います。
伝説のショップにあやかったのでしょう。
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーの話は一応今回で終わります。
ただし、ちょっとした後日談があるので、
次回はその記事をご紹介しましょう。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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