ハワイの新聞記事から その128 1956 品質はカハラ社の要石である（３）

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1956年の『ホノルル・アドヴァタイザー紙』に掲載された、
カハラ・スポーツウェア社についての新聞記事を翻訳しています。



『ハワイの衣料品産業　第９回 カハラ
　品質はカハラ社の要石である（３）
　文／ナンシー・ハーロッカー

　ここ最近の６週間で、
バロックス・オブ・サザン・カリフォルニア、
ここはカハラ社最大の顧客の１つであるが、
そこが、カハラ社によって作られた夏の新作ファッションを宣伝する全面広告を
８回掲載した。

同社のファッションの人気は、
ハワイの衣料品産業が本土の競合相手に対抗できるということを示している。

　カハラ社の衣料品を販売しているその他の店の中には、
ニューヨークのロード・アンド・テイラー、
テキサスのバトルスタインズやニーマン・マーカスなどがある。

また、エヴァ・ジョン・オブ・ラホヤ
（訳者補足：サンディエゴ北部のリゾート地）や
バルボア島（訳者補足：ロサンゼルス郊外のニューポート・ビーチにある）の
ビッドウェルズ、そしてコネチカットのザ・カントリー・ストアなどが、
カハラへの注文品を置いている、また別の高級店である。

このような店が欲しがるのは、ハワイアン・モチーフだけでなく、
仕立ての良い衣料品や潔癖な仕事である。

ちなみに本土の注文品の約90％は航空便で送られている。』




カハラの製品を取り扱う、本土の店がいろいろ紹介されていますね。
その筆頭に挙げられている「バロックス・オブ・サザン・カリフォルニア」は、
確かにカハラの別注品をよく見かけます。

例えばこちら　↓　。


（筆者コレクションより）

ちなみに「バロックス・ウィルシャー」は、バロックスの高級店で、
このシャツもシルク素材を使った高級そうな和柄アロハです。


ほかには、「エヴァ・ジョン・オブ・ラホヤ」のダブルネームもあります。



https://www.worthpoint.com/worthopedia/50s-ls-eva-jon-la-jolla-kahala-171363255
（ワースポイントのHPより引用）





このコイン型のメタルボタンは、1950年代のカハラのアロハシャツに
付けられていたものです。


そのほかには、アロハシャツは見つかりませんでしたが、
「バルボア島のビッドウェルズ」のマッチカバーというのを見つけました。



https://www.ebay.com/itm/323529138240
（eBayの出品物より引用）

「218 Marine Ave. 」というのが店の住所のようです。
また「Lido Isle」の「 3428 via Lido」にも支店があったようです。
リゾート地にあった紳士服店という意味では、
「レインズメンズショップ」（レインスプーナーの前身）に似ていますね。



（次回に続く）

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