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ハワイの新聞記事から その79 1939 ハワイの衣料品産業(15) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、『ホノルル・アドヴァタイザー紙』に掲載された、
1939年の記事を翻訳しています。
内容は、ハワイの衣料品産業に関する文章です。



ハワイの衣料品産業(15)
文/ローナ・アーレン

 ハワイアン・ファッションの開拓者であり続け、
またハワイ諸島で販売されているスポーツウェアの
かなりの部分を供給している、ある工場は、
ノース・キング通りに小売店を持っているキングスミスの工場でもある。

 キングスミスは、「アロハシャツ」という名称に対する商標権を有しており、
広範な商業ベースでアロハシャツを最初に作ったところである。

 その工場は約25人の従業員を抱えており、
また、多くのハワイ住民が着用し、
観光客も熱心に購入するような、
お洒落で特色のあるスポーツウェアを製造している。

 このメーカーが作るアロハシャツを別にすれば、
水着、ラウンジング・ローブ、そしてスラックスが最も重要なアイテムである。

 キングスミスのラインに最も新しく加えられたものは
魅力的なホオラウレア(お祭り)用のスポーツ・アウトフィットであるが、
それは意欲的にスポーツをするハワイの女子たちのお気に入りに、
近い将来なりそうである。

このホオラウレア・スポーツ・アウトフィットは、
裾にフリンジが付いたコットン製のキュロットスカート、
陽気なプリント柄の長袖シャツ、
お祭り公認のホオラウレア・ネッカチーフ、ブーツ、
そしてカウボーイ・ハットで構成されている。

 ちなみにキングスミスは、この服の独占権を有しており、
それとわかるレーベルの元にこの服を作っている。』




今回はキングスミスに関する話です。
といっても、キングスミス自体は小売店なので、
発注先の工場のことが書かれています。

ここでは工場の名前は明かされていませんが、
キングスミスと同じ中国系である「ウォングス・プロダクツ」ではないかと
筆者は推測しています。

「ハワイアン・ファッションの開拓者であり続け」という文章が、
「古くから衣料品を製造している」ことをほのめかしており、
また「ハワイ諸島で販売されているスポーツウェアのかなりの部分を供給している」
という文章は、
「多くのところから製造を請け負っている」とも受け取れるので、
それらの点から「ウォングス・プロダクツ」ではないかと推測したわけです
(初期のブランフリートも「ウォングス・プロダクツ」に製造を委託していたはずです)。



上の文章に出てくる「ホオラウレア・スポーツ・アウトフィット」というのは、
先日も写真をご紹介した、こちらの服 ↓ ですね。

pins p7.jpg




(次回に続く)

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