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ハワイの新聞記事から その77 1939 ハワイの衣料品産業(13) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、『ホノルル・アドヴァタイザー紙』に掲載された、
1939年の記事を翻訳しています。
内容は、ハワイの衣料品産業に関する文章です。



ハワイの衣料品産業(13)
文/ローナ・アーレン

 ハワイで最大で最も成功しているメーカーの1つは、
サウス・ベレタニア通りにあるカメハメハ・ガーメント社である。

 この会社の製品の圧倒的割合は、
米国本土、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドへ輸出されている。

製造された衣料品のわずか5%程度がハワイで売られている。

 カメハメハのラインにはおよそ100のスタイルがあり、
自社独自のプリントは23柄ある。

その中の最新柄の1つは「日記」柄であり、
そこには、女性らしい筆跡で書かれた次のようなフレーズが見られる。

「昨晩ビーチで・・・明日私は発つ・・・ロイヤル・・・で楽しく・・・」。

コットン生地は全て米国本土でプリントされている。

 この会社が世界のさまざまな地域から受け取った注文から判断するに、
ハワイアン・プリントの、シルク・コットン製ドレスメイカー仕立ての水着が
今シーズン最も人気のある服である。

この水着は、背中側はジッパー仕様、
首はホールター・ネックという作りになっている。』




今回からいよいよ「カメハメハ」の話になります。
(ちょうどここ最近の「ヤフオク出品物紹介」でも
 古いカメハメハをたくさんご紹介していたところですね)

カメハメハのほとんど(95%)はハワイ以外で販売されていたこと、
コットンのプリントは米国本土で行われていたこと、
独自プリントが多いこと(1939年には23柄だそうです)、
などが語られています。



pins p7.jpg

ハワイならではのお祭り、ホオラウレアが、
また別の、ハワイならではのファッションを生み出した。
それがこのホオラウレア・スポーツ・アンサンブルである。

このブラウスは、パレオ柄のような「デフォルメされた花や葉」が
濃い地色に白抜きで描かれているように見えます。



pins p8.jpg

ハワイから独特に生まれたハワイアン・プリントの、
陽気で暮らしやすいパジャマ。
丈の短いボレロは、前面にボタンが付き、背中側は肌が露出している。


このパジャマの柄は、ややわかりずらいですが、
「キヒキヒ」や「サーファー」が描かれているように見えますね。
1939年にはすでに、いわゆる「チャップスイ(ごちゃまぜ)柄」が
登場していたわけです。



(次回に続く)

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