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ハワイの新聞記事から その69 1939 ハワイの衣料品産業(5) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、『ホノルル・アドヴァタイザー紙』に掲載された、
1939年の記事を翻訳しています。
内容は、ハワイの衣料品産業に関する文章です。



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ハワイの衣料品産業(5)
文/ローナ・アーレン

 最新デザインの機械が、従業員の仕事を快適なものにしてくれている。

ルイス氏は、設備の完全なる近代化が良いことだと固く信じており、
最近、特別な照明を設置してもらったところである。

その照明は、調節可能で手元にも近いことで、
まぶしい光を避け、従業員の目を保護してくれるのである。

 また電気扇風機は、適切に照らされた作業部屋の中の空気を循環させ続け、
そこの空気をコナの天気のように涼しく保ってくれる。

 効率の点でほとんど魔法のような機械群は、
一度の操作で完璧に仕上がる二重縫い
(訳注:いわゆるダブルステッチのこと)のような
驚くべきことをしてくれたり、
また別の操作で、ボタンホールを作ってくれたり、
ボタンを縫い付けてくれたりする。

全ての機械は、騒音や不快な振動を取り除くため、
ゴム製の緩衝材の上に据え付けられており、
床に直接釘打ちされてはいないのである。』



ロイヤル・ハワイアン・マニュファクチャリング社の設備がいかに近代的で、
従業員がいかに働きやすいかが、これでもかというくらい描写されています。

おそらく、人手不足になっていて、優秀な人を雇いたい、
そのためにはこの会社の労働環境が良いことを知ってもらいたい、
それを知ってもらうために新聞に記事を載せてもらった
(有償でか無償でかはわかりませんが)
というところではないかと、筆者は推測します
(多少意地悪な見方かもしれませんが)。

また当時最新の設備を入れていたということは、
それなりに儲かっていたということでもあります。


ちなみに、1939年時点で、ダブルステッチのミシンは存在した
(当時は最新式だった)ということが上の記述から分かりますね。
これは新しい発見でした。



ロイヤル・ハワイアンに関する記述はもう少し続きます。



(次回に続く)

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