ハワイの新聞記事から その55 1960 エルシー・ダースの芸術的才能（19）

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、ホノルル・アドヴァタイザー紙の1960年の記事を翻訳しています。
話題は、戦前はテキスタイル・デザイナーとして活躍し、
戦後はドレスのデザイナーとなったエルシー・ダースについてです。





『エルシー・ダースの芸術的才能（19）
　文／ペギー・マッケンジー

　エルシーは、貨物船や列車やおんぼろのバスに乗ってインド中をまわる。

そしてもし、以前と同様に、貨物船の乗組員が人殺しであると判明した場合や、
列車への乗車がちょっとでも誘拐事案になりそうな場合や、
バスへの乗車が濃い霧の中で山すれすれに通り、
断崖がバスの片側の塗装をこすり落とし、
反対側はタイヤが道路から浮いているなどという場合には・・・。

エルシーは次のように言明する。「楽しい！」

　彼女は、新しいコレクションのためのアイデアをたくさん抱えて戻ってきて、
観光シーズン前にあたる１月用の一群の服をデザインし、
５月か６月までには次の一群をデザインし、
９月にはクリスマス用のラウンジング・パジャマやドレッシーな服を
デザインするのである。

彼女の顧客たちは、地元の人たちとよそからの観光客とにほぼ半々で分かれる。

ちなみにその観光客の中には多くのセレブや
定期的に冬にやって来る人たちが含まれている。

そんな彼らはみんなエルシーを熱愛しているのである。』




長い長い文章ですが、まだまだ続きます。
もうしばらくお付き合いください。




（次回に続く）

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