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ハワイの新聞記事から その25 1987 アロハシャツの創造者たち(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

以下はホノルル・アドヴァタイザー紙の1987年の記事の翻訳で、
話題はキングスミスのチャン兄妹についてです。


『アロハシャツの創造者たち(2)
 文/ロン・ロンク(ホノルル・アドヴァタイザー紙 アート・ライター)

 クローゼットの後ろあたりを探しながら、
「絵はどこかこのあたりにあるわ」とラムは言う。

「前にそれをほったらかしにしてから、
ゴキブリがその辺にいなければいいんだけど」。

 ラムが気にする必要はなかった。

彼女はお宝を手にしてクローゼットから出てきた。

それは、1930年代半ばにキングスミスのアロハシャツへと移し替えられた、
何枚かのヴィンテージの手描きのデザイン画であった。

その中には、マロロ、すなわちトビウオや、
キヒキヒ、すなわちツノダシや、
夜中に松明の明かりで魚を捕っているハワイの男性などを
モチーフにしたデザインが含まれている。

さらには、すこぶる人気があって、
他の柄と同様、様々な配色で再生産されたとラムが言うところのタパ柄も、
そのひと山にあった。』




サンサーフが復刻した「アロハブランド」のレプリカを使って、
ここで取り上げられている柄を順番にご紹介します。

まず、マロロ柄はこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l658829810


続いてキヒキヒ柄はこちら。

goemonkoala-img1200x1013-1616494178aiclkn31545.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g499467604


最後の「夜中に松明の明かりで魚を捕っているハワイの男性」の柄は、
前回ご紹介したこちらです。

SS31210.jpg


そして「すこぶる人気があったとラムが言うタパ柄」というのは、
(あまり面白味がないため)サンサーフからは復刻されていません。
ただ、筆者は、エセルの息子さんを取材した時に端切れをいただいてきたので、
どんな柄だったのかはお見せすることができます。
今回は特別にお見せしましょう。こちらです。

146-1.JPG

(筆者コレクションより)

筆者が勝手に「手裏剣タパ」と呼んでいるタパ柄です
(4本足の模様がなんとなく手裏剣に似ているからこう呼んでいるのですが、
 この手裏剣模様、ヴィンテージではよく使われる、結構ポピュラーなモチーフです)。
派手さが命のサンサーフから出しても、確かに売れないでしょうね。
ただ、意外とシンプルな柄なので、個人的には着てみたい柄です。



(次回に続く)

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