ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(141)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「新出品のアロハシャツ」をご紹介します。
季節柄、すぐに終了(落札や取消)してしまう可能性があるため、
保存の意味を込めて画像を多めにアップしておきます。
まず最初は、こちら ↓ から。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v1022901030
王道のハイビスカス柄です。
ブランドは、シアーズのハウスブランド「ピルグリムスポーツウェア」
(「スポーツウェア」と付いているところがポイントです。
ただの「ピルグリム」という織ネームもあります)で、
「メイドインカリフォルニア」の文字が入ります。
これは、ピルグリムの「メイドインジャパン」よりも古い時代のもので、
しかもレーヨンを抜染した生地が使われることが多いようです
(こちらのシャツもレーヨン抜染です)。
長袖というところが珍しいですね。
カリフォルニア製らしく、ポケットは両胸に付き、
しかもフラップまで付いた豪華な作りになっています
(フラップポケットは、初期の本土系アロハシャツにのみ見られる特徴です)。
また、ボタンは赤い尿素ボタンになります。
似たようなレーヨン抜染のハイビスカス柄に、こちら ↓ があります。
(筆者コレクションより)
こちらの柄は、「アッシュフィールド」の織ネームが付いたものが多く見られます。
実際、洋書『Hawaiian Shirt Design』のP92に、
「アッシュフィールド」の同柄シャツが掲載されています
(同書には「グロスデールスポーツウェア」という
珍しい織りネームが付いた同柄シャツも掲載されていますね)。
さらに別の、レーヨン抜染のハイビスカス柄も存在します。
洋書『Hawaiian Shirt Design』のP93に
「デルマー(デルマール)」のシャツが出ているのですが、
微妙に異なるハイビスカス柄になっています。
ヤフオクで探してみたところ、同じ柄が見つかりました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c750067652
こちらは織ネームが欠損していてブランドは不明ですが、
両胸にフラップポケットが付いていることから、
本土系のブランドであることが推測されます。
生地はレーヨンの抜染、ボタンは貝ボタンになります。
大きな襟が、1950年前後のヴィンテージの特徴をよく表しています。
このようにしてみてくると、
「1950年前後に、このような大ぶりなハイビスカス柄が流行した」と
結論付けてもよいのではないでしょうか?
次回からはまた新聞記事の翻訳に戻ります。
お楽しみに。
(次回に続く)
今回は「新出品のアロハシャツ」をご紹介します。
季節柄、すぐに終了(落札や取消)してしまう可能性があるため、
保存の意味を込めて画像を多めにアップしておきます。
まず最初は、こちら ↓ から。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v1022901030
王道のハイビスカス柄です。
ブランドは、シアーズのハウスブランド「ピルグリムスポーツウェア」
(「スポーツウェア」と付いているところがポイントです。
ただの「ピルグリム」という織ネームもあります)で、
「メイドインカリフォルニア」の文字が入ります。
これは、ピルグリムの「メイドインジャパン」よりも古い時代のもので、
しかもレーヨンを抜染した生地が使われることが多いようです
(こちらのシャツもレーヨン抜染です)。
長袖というところが珍しいですね。
カリフォルニア製らしく、ポケットは両胸に付き、
しかもフラップまで付いた豪華な作りになっています
(フラップポケットは、初期の本土系アロハシャツにのみ見られる特徴です)。
また、ボタンは赤い尿素ボタンになります。
似たようなレーヨン抜染のハイビスカス柄に、こちら ↓ があります。
(筆者コレクションより)
こちらの柄は、「アッシュフィールド」の織ネームが付いたものが多く見られます。
実際、洋書『Hawaiian Shirt Design』のP92に、
「アッシュフィールド」の同柄シャツが掲載されています
(同書には「グロスデールスポーツウェア」という
珍しい織りネームが付いた同柄シャツも掲載されていますね)。
さらに別の、レーヨン抜染のハイビスカス柄も存在します。
洋書『Hawaiian Shirt Design』のP93に
「デルマー(デルマール)」のシャツが出ているのですが、
微妙に異なるハイビスカス柄になっています。
ヤフオクで探してみたところ、同じ柄が見つかりました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c750067652
こちらは織ネームが欠損していてブランドは不明ですが、
両胸にフラップポケットが付いていることから、
本土系のブランドであることが推測されます。
生地はレーヨンの抜染、ボタンは貝ボタンになります。
大きな襟が、1950年前後のヴィンテージの特徴をよく表しています。
このようにしてみてくると、
「1950年前後に、このような大ぶりなハイビスカス柄が流行した」と
結論付けてもよいのではないでしょうか?
次回からはまた新聞記事の翻訳に戻ります。
お楽しみに。
(次回に続く)
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