ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(140)ヴィンテージ・アロハシャツの色違い [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「ヴィンテージ・アロハシャツの色違い」をご紹介します。
季節柄、すぐに終了(落札や取消)してしまう可能性があるため、
保存の意味を込めて画像を多めにアップしておきます。
まず最初は、こちら ↓ をご紹介します。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1022827631
細長い竹串状のものと「香」「木」の文字、
そして茶色の短冊に黒や金で漢字風の怪しい文字が書かれた柄です。
織ネームは「サーフンサンド」で、
生地は(表記がありませんが)おそらくコットン、
ボタンは(これも表記がありませんが)おそらくココナッツボタンです。
この柄は、1950年代後半に登場した、シャヒーンの有名柄で、
古着としてもかなり出回っています
(ただ、「サーフンサンド」ネームのものは珍しいと思います)。
しかも以前、ポリエステル製のものを見たことがあるので、
同じ柄が1970年代まで作られていたと考えてよさそうです。
つまり、人気があって、かなりのロングセラーだったということになるでしょう。
そしてこの柄の色違いが、
以前にもご紹介したことがあるかと思いますが、こちらになります。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n525118294
織ネームは「シャヒーンズオブホノルル」で、生地はシルク、
ボタンは珍しいクルミボタンになります。
ちなみに、以前にも述べたことですが、
「青系」と「茶系」の色違いは、本当に多く存在しますね。
さて、シルクという素材に関しても少し述べておきましょう。
自社でプリントしていたシャヒーンズは、コットンが圧倒的に多いのですが、
実はまれに、コットンとシルクの2種類作っていた場合があるようなのです。
どのような柄ならシルクでも作ったのか、その基準はよくわかりませんが、
「この柄は人気があったためにシルクでもプリントされたのでは?」
というのが筆者の推測です。
そして洋書『Hawaiian Shirt Design』のP59には、
「ホオカノ」の織ネームが付いた、赤色の同柄のシルク製シャツが掲載されています
(「青系」と「茶系」のほかに「赤系」が作られていたわけです)。
シャヒーンズはプリント生地をシャツメーカーに卸してもいたので、
その生地を買ったホオカノがシャツに仕立てて販売した、
という流れが推測されます。
さらにもう1つ、「人気柄だった」ことの傍証として、
他社から類似した柄が発売されていた事実を挙げておきたいと思います。
こちらです。
(筆者コレクションより)
非常によく似ていますが、「香」や「木」(木へん)などが微妙に異なります。
織ネームは「レイオーハワイ」というブランドのもので、
生地はコットン、ボタンは古銭ボタンになります。
1つの柄からいろいろなことが見えてきて、
そういうところもヴィンテージ・アロハシャツを研究する魅力だと
筆者は感じます。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
今回は「ヴィンテージ・アロハシャツの色違い」をご紹介します。
季節柄、すぐに終了(落札や取消)してしまう可能性があるため、
保存の意味を込めて画像を多めにアップしておきます。
まず最初は、こちら ↓ をご紹介します。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1022827631
細長い竹串状のものと「香」「木」の文字、
そして茶色の短冊に黒や金で漢字風の怪しい文字が書かれた柄です。
織ネームは「サーフンサンド」で、
生地は(表記がありませんが)おそらくコットン、
ボタンは(これも表記がありませんが)おそらくココナッツボタンです。
この柄は、1950年代後半に登場した、シャヒーンの有名柄で、
古着としてもかなり出回っています
(ただ、「サーフンサンド」ネームのものは珍しいと思います)。
しかも以前、ポリエステル製のものを見たことがあるので、
同じ柄が1970年代まで作られていたと考えてよさそうです。
つまり、人気があって、かなりのロングセラーだったということになるでしょう。
そしてこの柄の色違いが、
以前にもご紹介したことがあるかと思いますが、こちらになります。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n525118294
織ネームは「シャヒーンズオブホノルル」で、生地はシルク、
ボタンは珍しいクルミボタンになります。
ちなみに、以前にも述べたことですが、
「青系」と「茶系」の色違いは、本当に多く存在しますね。
さて、シルクという素材に関しても少し述べておきましょう。
自社でプリントしていたシャヒーンズは、コットンが圧倒的に多いのですが、
実はまれに、コットンとシルクの2種類作っていた場合があるようなのです。
どのような柄ならシルクでも作ったのか、その基準はよくわかりませんが、
「この柄は人気があったためにシルクでもプリントされたのでは?」
というのが筆者の推測です。
そして洋書『Hawaiian Shirt Design』のP59には、
「ホオカノ」の織ネームが付いた、赤色の同柄のシルク製シャツが掲載されています
(「青系」と「茶系」のほかに「赤系」が作られていたわけです)。
シャヒーンズはプリント生地をシャツメーカーに卸してもいたので、
その生地を買ったホオカノがシャツに仕立てて販売した、
という流れが推測されます。
さらにもう1つ、「人気柄だった」ことの傍証として、
他社から類似した柄が発売されていた事実を挙げておきたいと思います。
こちらです。
(筆者コレクションより)
非常によく似ていますが、「香」や「木」(木へん)などが微妙に異なります。
織ネームは「レイオーハワイ」というブランドのもので、
生地はコットン、ボタンは古銭ボタンになります。
1つの柄からいろいろなことが見えてきて、
そういうところもヴィンテージ・アロハシャツを研究する魅力だと
筆者は感じます。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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