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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その184 1980~90年代の女性服(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

今回から話題が変わり、「1980~90年代の女性服」についてが語られます。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 女性服(1)

 1980年代以来、ホロクは首尾一貫して、
西洋やハワイの同時代のファッションよりもむしろ
ハワイの過去を反映してきた。

1900年前後から続いているようなデザイン・ディテール、
例えば、シンプルな綿素材からレースまでを含めた白い布地などは、
現代のホロムーやホロクにもよく見られる。

1980年代の10年間に、
州政府がハワイの君主制転覆100周年を準備するにつれて、
ハワイの人々はより回顧的になった。

ハワイの文化に焦点を当てた結果、
ホロムーとホロク両方の、
1900年前後のデザインが復活したのである。

長袖とフリルは、1980年代に再流行し、
それが現在まで続いている。

ピン・タックやフリル、高いネックライン、
レッグ・オブ・マトン・スリーブ(訳注:羊の足形のように
肩の部分がふくらんでいて手首に向かって細くなっている形の袖)といった、
1900年前後のスタイルは、
花嫁にもフラワーガール(訳注:結婚式で花嫁に付き添って花を運ぶ少女)にも
好まれてきた。』




レッグ・オブ・マトン・スリーブというのは、
こんな ↓ 袖のことです。

A34024_l.1.jpg_resized_380_.jpeg

https://www.objectlessons.org/clothes-and-accessories-victorians/leg-of-mutton-sleeve-dress-victorian-replica/s53/a1035/

1895-1898-1895-fashion-plate-no-006.jpg

https://genealogylady.net/2015/07/12/fashion-moments-leg-o-mutton-sleeves/

下の写真には「1895年から1898年」という説明が記載されているので、
まさに1900年前後の西洋で流行したディテールだったと言えそうです。


こちらは、最近の製品のようですが、
レッグ・オブ・マトン・スリーブのドレスでしょうか。

il_1140xN.2822342425_jdo5.jpg

https://www.etsy.com/jp/listing/937364349/bananarfu-bngpinkurongudoresu?ref=shop_home_active_43




(次回に続く)

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