SSブログ

リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その183 1980~90年代の衣料品生産(10) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は、「1980~90年代の衣料品生産」についてです。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 衣料品生産(10)

(続)1960年代のマリア・ハワイ株式会社は現在、
ユニフォームス・バイ・マリアとなっている。

この会社は1960年代から70年代にかけて、
ハワイと世界の小売店向けにスポーツウェアとブティック・ウェアを作っていたが、
現在は、主に制服を製造してほぼ100万ドルの年間収入を上げている。

同様にトリ・リチャード株式会社は1973年に制服を作り始めたが、
制服部門が同社の販売額の約4分の1を稼いでいるということに近年気が付いた。

同社は、会社を奮い立たせるため本土に改めて注力するという方策に、
より軸足を置いた結果、
過去3年で販売額の2桁成長を見たのである。

しかしながら、小売は依然として困難なままである。
「衣料品製造は非常に困難な産業です。」とマモ・ハウエル
(訳注:マモ・ハウエル・アパレルのデザイナー)は言った。

彼女はアイデンティティ・アパレルで
自身のビジネスの約40%を売り上げている
(著者注:1998年9月7日付『パシフィック・ビジネス・ニュース』紙掲載・
アンドリュー・ゴメス執筆「制服がアロハ服メーカーの生活を支えている」より引用)。』




「ユニフォームス・バイ・マリア」の織ネームはこちらです。

il_1140xN.1886535412_5n2z.jpg

il_1140xN.1934061827_t3x2.jpg

il_1140xN.1886535450_bagr.jpg

https://www.etsy.com/jp/listing/694591916/vintage-aloha-shirt-hawaiian-uniforms-by?ga_order=most_relevant&ga_search_type=all&ga_view_type=gallery&ga_search_query=malia+shirt&ref=sr_gallery-1-2

(Etzyの出品物より引用)

ハワイアンオープン(現在のソニーオープン)柄のアロハシャツです。
大会関係者のスタッフシャツとして使われたのでしょうか?
それも立派な「制服」ですよね。


また、マモ・ハウエルさんは、1929年生まれ。

Lei-Mamo-Sousa-Howell-1581022336.jpg

ハワイアン・キルトとレイをモチーフにしたプリント柄で有名でしたが、
去年1月に91歳で亡くなられたそうです。

https://www.oahumortuary.com/obituaries/Lei-Mamo-Sousa-Howell/#!/Obituary




「1980~90年代の衣料品生産」のパートは今回で終わり、
次回からは「1980~90年代の女性服」のパートに移ります。
お楽しみに。



(次回に続く)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ファッション

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。