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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その182 1980~90年代の衣料品生産(9) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は、「1980~90年代の衣料品生産」についてです。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 衣料品生産(9)

 消費者がより安価な小売店の方に移行した結果、
アロハ服のメーカーは他の顧客を見つけねばならなかった。

アロハ服の生産における最も著しい移行は、
衣料品業界が一昔前に行っていたような、観光客に提供することから、
アイデンティティ・アパレルを作ることへの移行であった。

ハワイのメーカーのうちの数社は現在(訳注:1999年)、
観光業で働く人々用のアロハ服の制服を生産している。

マリヒニ・スポーツウェア株式会社は、
自分たちのアロハ服生産ビジネスが、
1970年代末の年間500万ドルから
1990年代末の年間50万ドルへと縮小するのを見てきたが、
同社はビジネスを維持するために
制服の生産へと品目を転換したのである。(続)』




マリヒニが「アロハ服の制服」の生産にシフトした、と書かれていますが、
制服と言っても、警備員が着るような制服ではなく、
例えば、こんな ↓ アロハシャツを、

s-l1600.jpg

https://www.ebay.com/itm/363393222140?hash=item549bec85fc:g:drMAAOSwNP5gkhvk
(eBayの出品物より引用)

ホテルの従業員がみんなお揃いで着ている、といったイメージでしょうか。

胸に会社のロゴマークの刺繍が入っていたりする場合もあるでしょうが、
もちろん、入っていない場合も多かったので、
どのアロハシャツが実際は制服として使われたかは、
古着のシャツを見ただけではわからないのだと思います。


この織ネーム ↓ は比較的新しいものなので、

s-l1600b.jpg

制服メーカーに移行した後の織ネームかもしれません。



(次回に続く)

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