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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その176 1980~90年代の衣料品生産(3) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は、「1980~90年代の衣料品生産」についてです。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 衣料品生産(3)

 衣料品の生産は非常に周期的な浮き沈みがあるビジネスであるが、
特にアロハ服は他の形態の衣料品の生産より上下に振れやすい傾向さえある。

アロハ服は本土で周期的に大流行するが、
それは映画やテレビに登場するセレブの影響をしばしば受けるからである。

1950年代以来、アロハシャツは、
アーサー・ゴッドフリー、ハリー・トルーマン・エルビス・プレスリー、
ビング・クロスビーなどを介して、
そして1980年代にはトム・セレック(「私立探偵マグナム」の主人公役)を介して、
社会の主流をなす人々に意識されてきた。

国際的なオートクチュールはアロハシャツに目に留め、
1980年代には男性服と女性服の双方用に
トロピカルなプリント柄を生産し始めた。(続)』




ヴィンテージ・アロハシャツの観点から言うと、
上に挙げられた人物の中で特に重要なのは
アーサー・ゴッドフリーでしょう。
彼は、個人的にもデューク・カハナモクと親しかったようで、
本人とのツーショット ↓ が残されています。

web1_DukeArthur-Godfrey-copy.jpg

https://www.staradvertiser.com/2020/05/15/hawaii-news/rearview-mirror/rearview-mirror-entertainer-arthur-godfrey-had-long-lasting-love-relationship-with-hawaii/



またアロハシャツを着た写真も数多く残されています。

5942891.jpg

http://www.jimramsburg.com/arthur-godfrey-audio.html

これはシスコ社製「デューク・カハナモク」ブランドの、
有名なパイナップル柄ですね。



また「私立探偵マグナム」の主人公役を務めたトム・セレックというのは、
この人です。

51m339fbrLL._AC_.jpg

(アマゾンの出品物より引用)

安っぽいアロハシャツを着ているので、個人的にはやや興ざめですが、
アメリカではアロハシャツと言えばこの人を思い浮かべる人も
多いのかもしれません。



(次回に続く)

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