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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その132 1960年代の男性服(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

今回から話題は「1960年代の男性服」に移ります。
アロハシャツが1960年代にどのように変わっていったかが
描写されることでしょう。



『第7章「1960年代:州昇格後の時代

 男性服(1)

 1960年代前半に、丈の短いアロハシャツ、
特に「ジャック・シャツ」と呼ばれたシャツが流行した。

それらはアイゼンハワー・ジャケット
(訳注:腰と袖口がフィットするように絞られた丈の短いジャケットのこと)を念頭に
デザインされたものである。

すなわち、ウエストとヒップの間に当たるシャツの裾に
ボタン用のタブが付いていた。

ポケットに小さなロゴが付いたジャック・シャツは、
しばしば無地の布地で作られ、
主に公共の仕事をする男性に着られていた。

これは、1950年代にアロハシャツを仕事で着用するのを
制限した結果であったかも知れない。(続)』




1960年代、ジャック・シャツはさまざまなメーカーが作っていましたが、
特にイオラニでは「Hapa Jac」と名付けて大々的に販売していました。
例えばこちら ↓ 。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c832189682

(ヤフオク出品物より引用)

ブランドは「カラニ」ですが、その下の「Hapa Jac」のマークは
イオラニ製品に付けられていたものです。


ジャック・シャツの特徴は、後ろ裾に付いたアジャスト・ボタンです。
上の記述にあるような「ボタン・タブ」が付いているものもありますが、
タブがなく、ボタンホールとボタンだけというものも存在します。


また、上の記述では、無地のタイプが多かったように書かれていますが、
アロハ柄プリントのタイプや、胸刺しゅうのタイプなどもありました。



(次回に続く)

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