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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その107 1950年代後半の女性服(4) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は「1950年代後半の女性服」についてです。



『第6章「1950年代後半
     :ハイファッションの時代

  女性服(4)

(続)19世紀にハワイの女性たちの体を完全に覆うように
宣教師が勧めて以来初めて、女性たちの肩と胸が露わになり、
それにつれて慎み深さにも関心が持たれなくなった。

1950年代には背中もまた露出されるようになった。

また1950年代にはホロムーが非常に人気となった。

ホロムーは、ホロクよりもカジュアルな服としてデザインされたのだが、
ホロクの、ぴったりしたフィットはそのまま残しつつ、
長い後ろ裾はなくしたものである。(続)』




ハワイ大学の衣装コレクションにはホロムーと表記された服が見当たらないため、
ホロムーがどういうものかは、わかりません。
また、人によって定義が違うようで、検索で探しても、
なかなかはっきりした形が見えてきません。

そんな中で、こちら ↓ を見つけました。
古い(年代は不明ですが1950年代あたりでしょうか?)時代の型紙に付けられた、
見本のイラストなので、当時の定義に近いと思われます。

il_1140xN.1533791251_qx56.jpg

https://www.etsy.com/jp/listing/595935710/1950s-style-hawaiian-polynesian-holomuu?ga_order=most_relevant&ga_search_type=all&ga_view_type=gallery&ga_search_query=holomuu&ref=sr_gallery-1-28

(Etzyの出品物より引用)


裾は引きずるくらい長いですが、後ろ裾が特に長いわけではない
(前後で均等に長い)のがホロクとの違いのようです。

ウエストは細く、襟ぐりに飾りがついているところも特徴でしょうか。


そうすると、こちら ↓ あたりがホロムーの実物と言えるでしょう。

il_1140xN.3116010218_rs37.jpg

https://www.etsy.com/jp/listing/779341611/vintage-1950s-aloha-hawaiian-tiki?ga_order=most_relevant&ga_search_type=all&ga_view_type=gallery&ga_search_query=holomuu&ref=sr_gallery-1-3


(Etzyの出品物より引用)



ホロクやホロムーに関する記述が、このあとも、もうしばらく続きます。



(次回に続く)

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