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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その61 1945年~1950年代半ばの布地(6) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は、「1945年~1950年代半ばの布地」について語られています。


『第5章「1945年~1950年代半ば
     :クラシック・シルキーズ(古典的レーヨン羽二重)

  布地(6)

(続)
デザインはより大胆になり、
ヤシの木、フラガール、ダイヤモンドヘッド、アロハタワー、
サーファー、パイナップルのような太平洋的な柄を盛り込んだものになった。

色の組み合わせは落ち着いたものではもはやなかった。

色は騒々しいものになった。

学生たちは、誰が一番派手な服を見つけられるかを競うコンテストを行ったほどで、
まもなく家族全員がアロハシャツを着るようになっていたし、
さらには家族全員が同じ柄のシャツを着ていることもしばしばだった。

ハワイ柄を創作するためにプロの絵描きたちが連れて来られたため、
プリント生地はアートになった。』




例えば、こちら ↓ のシャツは、
「ヤシの木、フラガール、ダイヤモンドヘッド、アロハタワー、サーファー」
(つまり、パイナップル以外)が描かれた、
典型的なアロハシャツとなっています。

s-DSCN0309.jpg

(筆者コレクションより)

また、色使いが「騒々しい」、戦後すぐくらいのシャツと言えば、
例えば、先日ご紹介した、こちら ↓ などが挙げられます。

i-img898x1198-1614925638q4vooo78311.jpg

(ヤフオク出品物より引用)


1950年前後は、まさにアートと呼べるようなアロハシャツが数多く登場した、
「アロハシャツ黄金期」だったわけです。



(次回に続く)

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