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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(94)レーヨン抜染の「メイド・イン・カリフォルニア」 [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

前回に引き続き、翻訳はお休みして、
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。

今回はレーヨン抜染の「メイド・イン・カリフォルニア」をご紹介します。

ときどき間違う方がいますが、織ネームに書かれた
「メイド・イン・カリフォルニア」とか「メイド・イン・ハワイ」という表記は
「ブランド」ではありません。
これは、「ブランド名を明かせない」なんらかの理由があるため、
ブランド名の代わりに原産地を表記したものです。

例えば、百貨店でセールを行う際に、百貨店側が取引のあるメーカーに、
「セール用になにか卸してもらえませんか?」と依頼し、
メーカー側は、協力するけれどもブランドの棄損は防ぎたい
(あるいは他店で定価で売られているので、そこだけ安くしたくはない)という場合に、
ブランド名ではなく原産地が書かれた織ネームを付けて生産し、出荷する、
という形で生まれた商品であることが多いようです。

多少安く卸すからには、
例えば、数シーズン前のプリント生地を使っているとか、
縫製を簡略化しているとか、
裁断する生地を節約して柄の出方が美しくなくなっている、
などのデメリットがある場合もあるでしょう。

ただし今となっては、同じ柄で「ブランド名が書かれたもの」と比べて、
どこかが劣っているかどうかは判別がつきにくいでしょう。

さて今回は、そんな「メイド・イン・カリフォルニア」の織ネームが付いた
ヴィンテージ・アロハシャツのうち、レーヨン抜染のものを探してみました。


まず最初はこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p845291182

説明文では「ブラック」と書かれていますが、
非常に濃い紺色のように思います。
いずれにしても珍しいですし、
濃色地の抜染であれば、より柄がくっきり出るので、
抜染ならではのメリットを最大限に味わえます。

柄は大きなパイナップルと小さなヤシの木の柄で、
専門書でもよく見る有名柄です。


続いてはこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m486937400

マッキントッシュのメニュー柄の1つです。
マッキントッシュのメニューには6つの種類がありますが、

マッキントッシュ メニュー.png

https://ameblo.jp/maunakeagalleries/より引用)

その中の1つ、ウクレレとレイの絵 ↓

ウクレレ.jpg

を柄に起こしたものになります。
エンジ色の地が、ヴィンテージっぽくて、カッコイイです。


そして、こちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d454946646

ジョン・メイグスが描いたと言われる柄になります。
「Tonga」「Samoa」などの文字と、帆を張ったカヌーの柄です。
これも紺地なので、抜染ならではの良さが感じられます。


さらにはこちら。

i-img1200x900-1555194822ig8puz26826.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h391555260

ウクレレや太鼓などの楽器と、「Musical」の文字を組み合わせた柄で、
濃紺の地に、カラフルなフルーツなどが映える秀逸な柄です。



最後はこちら。

i-img1200x900-1617829975mlu5il59562.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m487317188

これまたジョン・メイグスが描いたと言われる有名な柄で、
カヒリやヘルメットなどハワイ王家ゆかりの品が描かれています。
地色はグリーンですが、色落ちが激しいのがやや残念です。


良い柄がいろいろ出品されています。
欲しくなってしまいますね。


それでは今回はこの辺で。




(次回に続く)

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