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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その31 1930年代~1945年の布地(5) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は、「1930年代~1945年の布地」に関する記述です。



『第4章「1930年代~1945年

  布地(5)

 ビショップ博物館の収蔵写真は、
1930年代に和柄のコットンシャツを着ているハワイの人々
(ビング・クロスビーのようなセレブさえいる)の姿を見せてくれる。

1937年までには、長袖シャツはトロピカル柄のカーテン生地で
非常に大規模に作られていた。

その同じ頃、ハワイ語が描かれた2色プリントの(訳注:コットンの)
ブロードクロスが登場するのだが、
そのデザインは、この時期(1934~35年)に
トランクに貼られたステッカーによく似ている。

ハワイの花柄のプリント生地が写った最初期の写真は、
これまで調べたところでは、1938年から39年のものである。

コットン製のハワイ柄プリントが明らかに服の上に見られ始めるのは、
1938年頃のようである。

レーヨン製衣料品が1930年代後半にごく少量作られたが、
そのレーヨン生地は品質が悪く、色の持ちも良くはなかった。

したがって、レーヨン製のハワイ柄プリント生地で作られ、
いまなお現存しているヴィンテージの衣料品のほとんど全ては、
第二次世界大戦の後に作られたのである。』




今回のパラグラフは少し長めで、
しかもかなり重要なことがびっしり書かれているので、
今回は翻訳だけを掲載し、
それに対する筆者のコメントは次回にお届けいたします。

次回をお楽しみに。





(次回に続く)

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