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ハワイの衣料品製造業の歴史 その300 「メイド・イン・ハワイ」のレーベルの現在の状況(1) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
今回から「『メイド・イン・ハワイ』のレーベルの現状」についてまとめた部分を
ご紹介します。
いよいよこの本の終わりが近づいてきました。



『「メイド・イン・ハワイ」のレーベルの現在の状況(1)

 衣料品を買う観光客にとって、
メイド・イン・ハワイのレーベルは現在、
おそらく過去のいかなる時よりも、重要になっているであろう。

ハワイ製の商品に対する需要は、
観光業の発展と共にますます高まっていくだろう。

 本土でハワイ製衣料を販売する際、
メイド・イン・ハワイのレーベルがいかに重要であるかは、
この20年間ずっと、
大規模小売店が店内にハワイ製品専門店を設けてきたという事実、
また、ハワイ製品専門店がいくつかの州、
特に西部の諸州で開かれてきたという事実を見ればよくわかる。』



「メイド・イン・ハワイ」のレーベルの「現在」の状況が語られています。

もちろん「現在」というのは、この本の出版年である1965年、
または、執筆年と思われる(出版の1年前とすれば)1964年頃の状況、
ということになります。

1940年代、50年代には、
「メイド・イン・ハワイ」という魔法の言葉が威力を持っていたと
前の部分で述べられていましたが、
1960年代になって、さらに重要になってきているというのです。

現在でも「メイド・イン・ハワイ」は魔法の言葉ですから、
ずっとブランド価値を維持してきたのでしょう。

その陰には、ハワイ政府観光局による、
(それなりの予算をかけた)プロモーションのおかげもあったかもしれませんね。

現在のハワイでも、例えばカハラのように
「メイド・イン・ハワイ」にこだわり続けるブランドがあるのは、
そこに価値があると思う消費者がいるからなのでしょう。

kahala.jpg

https://kahala.com/ より引用)



(次回に続く)
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