ハワイの衣料品製造業の歴史 その299 「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(13) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]
ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。
この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
現在は「『メイド・イン・ハワイ』というレーベルの開発と承認」について
まとめた部分をご紹介しています。
この話題は、今回で最後となります。
『「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(13)
本土での広告が、
本土製衣料を取り上げる場合は
ブランド名や登録商標や会社名を使うだけなのに対して、
それらがハワイ製衣料を取り上げる場合はたいてい、
その衣料品がハワイ由来のものだとほのめかしているという事実を見れば、
メイド・イン・ハワイのレーベルがいかに役に立っているかがわかるだろう。
広告の文面に関して言えば、
ハワイ製衣料という表現は、パリやイタリアやその他の国の衣料品と同様に、
バイライン
(訳注:ブランド名や商品名のすぐ下に書かれる、それらを補足する説明文)の位置に
置かれることがとても多い。』
上の文章は、わかりやすく言うと次のようなことになります。
本土製衣料(例えば「マクレガー」のプリントシャツ)を紹介する広告の場合、
「マクレガー」というブランド名を書けば、
「メイド・イン・USA」だと断らなくても読む人はそのことを知っており、
それよりもどんな柄かとか、どんな素材かといったことを
説明する場合が多いのに対して、
ハワイ製衣料の広告の場合は、
(ブランド名を書いても本土の人はおそらく知らないであろうから)
「メイド・イン・ハワイ」だと大きくバイライン(2段目)に書いた方が、
「ハワイ製なら欲しいな」と思わせることができて効果的であり、
そこにこそ「魔力」がある、
それは「パリやイタリアから来た服」が持つ魔力と同様である、
と述べているわけです。
「メイド・イン・ハワイ」というレーベルにはとても大きな威力がある、
ということが、長々と語られてきましたが、
それも今回で終わりです。
次回は、「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの現在
(執筆時の1965年の状況)について語られます。
お楽しみに。
(次回に続く)
この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
現在は「『メイド・イン・ハワイ』というレーベルの開発と承認」について
まとめた部分をご紹介しています。
この話題は、今回で最後となります。
『「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(13)
本土での広告が、
本土製衣料を取り上げる場合は
ブランド名や登録商標や会社名を使うだけなのに対して、
それらがハワイ製衣料を取り上げる場合はたいてい、
その衣料品がハワイ由来のものだとほのめかしているという事実を見れば、
メイド・イン・ハワイのレーベルがいかに役に立っているかがわかるだろう。
広告の文面に関して言えば、
ハワイ製衣料という表現は、パリやイタリアやその他の国の衣料品と同様に、
バイライン
(訳注:ブランド名や商品名のすぐ下に書かれる、それらを補足する説明文)の位置に
置かれることがとても多い。』
上の文章は、わかりやすく言うと次のようなことになります。
本土製衣料(例えば「マクレガー」のプリントシャツ)を紹介する広告の場合、
「マクレガー」というブランド名を書けば、
「メイド・イン・USA」だと断らなくても読む人はそのことを知っており、
それよりもどんな柄かとか、どんな素材かといったことを
説明する場合が多いのに対して、
ハワイ製衣料の広告の場合は、
(ブランド名を書いても本土の人はおそらく知らないであろうから)
「メイド・イン・ハワイ」だと大きくバイライン(2段目)に書いた方が、
「ハワイ製なら欲しいな」と思わせることができて効果的であり、
そこにこそ「魔力」がある、
それは「パリやイタリアから来た服」が持つ魔力と同様である、
と述べているわけです。
「メイド・イン・ハワイ」というレーベルにはとても大きな威力がある、
ということが、長々と語られてきましたが、
それも今回で終わりです。
次回は、「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの現在
(執筆時の1965年の状況)について語られます。
お楽しみに。
(次回に続く)
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