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ハワイの衣料品製造業の歴史 その264 1946年~49年 ホロムーその他の、終戦後初期のハワイアン・ポリネシアン・タイプの衣料品(10) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
現在は、1946年~49年の服のタイプについての部分です。



『1946年~49年 ホロムーその他の、終戦後初期の
         ハワイアン・ポリネシアン・タイプの衣料品(10)

 1949年10月23日付ホノルル・アドヴァタイザー紙に載った、また別の記事は、
「サロンのデザインが流行している」と題されていた。

サロン(訳注:ロングスカート状の、腰に巻く衣類)のデザインは
ハワイでも1930年代から、ベイジング・スーツ、スカート、ドレスなどに使われてきた。

またそうした服は、アロハシャツほど数は多くなかったが、
アロハシャツと同じくらい息が長く作られてきた。』




現在でも巻きスカート系の服のデザインは多いですが、
当時も、サロンを応用したようなドレスや服は、
デザインのバリエーションが多かったということのようです。

試しにebayで探してみると、いろいろなデザインが出てきました。
その一部をご紹介しておきます。

s-l1600.jpg

s-l1600.jpg

1950年代末から60年代頃のアルフレッド・シャヒーンの製品です。
腰に付いたリボンを結んで着るデザインになっています。


アルフレッドシャヒーン斜め.jpg

アルフレッドシャヒーン後ろ.jpg

1960年代前半頃のアルフレッド・シャヒーンの製品です。
裾が巻きスカートのようになっていて、後ろで留めるようなデザインです。


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(以上、ebay出品物から引用)

これも似たようなデザインですが、1950年前後の古いものに見えます。
マッキントッシュのメニュー柄が目を引きますね。


1949年の新聞広告を探してみると、こちら↓ が見つかりました。

1949年のサロン・ドレス.jpg

(筆者コレクションより)

リバティ・ハウスの1949年3月の広告で、
「ボレロ付きサロン・ドレス」と表記されていました。
当時はボレロをセットにして販売されることが多かったようです。

ですので、上の3つのドレスはどれも、
同じ柄のボレロがセットになっていたかもしれませんね。
(古着ではボレロだけが売られていることがたまにあり、
 筆者もドレスはなくボレロだけを持っているものがありますが、
 それは、当時ボレロだけが売られていたわけではなく、
 セットだったドレスのほうが失われてしまった残りと考えたほうがよさそうですね)

DSCN3920.JPG

(筆者コレクションより)




(次回に続く)

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