ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(77)シルク製アロハシャツ(後編) [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
週末なので、いつもご紹介している翻訳はお休みして、
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けしています。
テーマは「シルク製アロハシャツ」で、今回は後編です。
前回は、比較的古めのシルク製アロハシャツをご紹介しましたが、
今回は、もう少し新しい時代のシルク製アロハシャツをご紹介します。
まずはこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h506587781
前回ご紹介したものよりと同じ、1950年代前半頃のものと推測します。
カハラ製で、マキナニーとのダブルネームになっています。
和柄ですが、全面の風景柄ではなく、枠の中に収めるという、
少し凝った柄になっています。
(皿や扇の形の枠の中に風景を入れる手法はよく見られます)
続いてはこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p764995568
シルク製ですが、ハワイ柄になっています。
和柄ではないシルク製アロハシャツは、1950年代半ば頃に出てきたものです。
しかも、現在平日に翻訳している「ハワイの生地プリント産業」の最近の話に出てきた
サーフン・サンド・ハンド・プリンツ製です。
(アルフレッド・シャヒーン氏が興したプリント工場で、
コットンのプリントが多かったですが、一部にシルクのプリントもありました)
また、アンドレードというのは高級紳士服店で、
ワイキキのリゾートショップでリゾートウェアも扱っていました。
そして、特に「シルク製アロハシャツ」を前面に打ち出していたのが
他店との大きな違いです。
パイナップルとタパを帯状に並べて枠のように配置し、
中にハワイの風景をはめ込んだ柄になっています。
シルク製アロハシャツの変遷をたどるうえでも、貴重な一着ですね。
そして同様に、最近(前々回分)の翻訳で話題に上っていた、
1958年頃のシルク製アロハシャツを探してみたのですが、
ズバリだと思えるものが見つかりませんでした。
ですので、筆者のコレクションからご紹介しておきます。
それがこちら。
(筆者コレクションより)
リバティハウスの織ネームが付けられています。
それまでの時代のシルク製アロハシャツとの違いは、
●色が地味になっていること(特に朱色は1950年代後半に多い地色です)と、
使っている色数が少なくなっていることと、金色を使っていること
●画像ではわかりにくいことですが、
シルクに「ぬめり」があまり感じられず、手触りがさらっとしていること
(触ってみて気付いたのですが、古いシルク製アロハシャツは
もっと「ぬめり」が強いです)
ちなみに、こちら
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h481843553
のシャツは、「シルク製アロハシャツ」と説明されていますが、
コットンサテンのようですね。
(それにしては価格が高すぎます)
ただ、上で述べた「地味な色で少ない色数」というのはまさにこんな感じであり、
これがシルク製であれば、1958年頃のものだとしてもおかしくありません。
そしてこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b464330636
竹の葉を並べただけの非常にシンプルな柄です。
「地味な色で少ない色数」、「金色を使っている」などの点で、
1950年代末頃のものだと思われます。
日本のカネボウの織ネームが付けられています。
ボタンも貝ボタンなので、高級なアロハシャツとして売られたのでしょう。
シルク製アロハシャツと一口に言っても、時代ごとに特徴があり、
それを見ていると移り変わってゆく姿を楽しめます。
(次回に続く)
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けしています。
テーマは「シルク製アロハシャツ」で、今回は後編です。
前回は、比較的古めのシルク製アロハシャツをご紹介しましたが、
今回は、もう少し新しい時代のシルク製アロハシャツをご紹介します。
まずはこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h506587781
前回ご紹介したものよりと同じ、1950年代前半頃のものと推測します。
カハラ製で、マキナニーとのダブルネームになっています。
和柄ですが、全面の風景柄ではなく、枠の中に収めるという、
少し凝った柄になっています。
(皿や扇の形の枠の中に風景を入れる手法はよく見られます)
続いてはこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p764995568
シルク製ですが、ハワイ柄になっています。
和柄ではないシルク製アロハシャツは、1950年代半ば頃に出てきたものです。
しかも、現在平日に翻訳している「ハワイの生地プリント産業」の最近の話に出てきた
サーフン・サンド・ハンド・プリンツ製です。
(アルフレッド・シャヒーン氏が興したプリント工場で、
コットンのプリントが多かったですが、一部にシルクのプリントもありました)
また、アンドレードというのは高級紳士服店で、
ワイキキのリゾートショップでリゾートウェアも扱っていました。
そして、特に「シルク製アロハシャツ」を前面に打ち出していたのが
他店との大きな違いです。
パイナップルとタパを帯状に並べて枠のように配置し、
中にハワイの風景をはめ込んだ柄になっています。
シルク製アロハシャツの変遷をたどるうえでも、貴重な一着ですね。
そして同様に、最近(前々回分)の翻訳で話題に上っていた、
1958年頃のシルク製アロハシャツを探してみたのですが、
ズバリだと思えるものが見つかりませんでした。
ですので、筆者のコレクションからご紹介しておきます。
それがこちら。
(筆者コレクションより)
リバティハウスの織ネームが付けられています。
それまでの時代のシルク製アロハシャツとの違いは、
●色が地味になっていること(特に朱色は1950年代後半に多い地色です)と、
使っている色数が少なくなっていることと、金色を使っていること
●画像ではわかりにくいことですが、
シルクに「ぬめり」があまり感じられず、手触りがさらっとしていること
(触ってみて気付いたのですが、古いシルク製アロハシャツは
もっと「ぬめり」が強いです)
ちなみに、こちら
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h481843553
のシャツは、「シルク製アロハシャツ」と説明されていますが、
コットンサテンのようですね。
(それにしては価格が高すぎます)
ただ、上で述べた「地味な色で少ない色数」というのはまさにこんな感じであり、
これがシルク製であれば、1958年頃のものだとしてもおかしくありません。
そしてこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b464330636
竹の葉を並べただけの非常にシンプルな柄です。
「地味な色で少ない色数」、「金色を使っている」などの点で、
1950年代末頃のものだと思われます。
日本のカネボウの織ネームが付けられています。
ボタンも貝ボタンなので、高級なアロハシャツとして売られたのでしょう。
シルク製アロハシャツと一口に言っても、時代ごとに特徴があり、
それを見ていると移り変わってゆく姿を楽しめます。
(次回に続く)
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