黒沢映画で、三船敏郎が着ていたアロハシャツ [映画やテレビで見かけたアロハシャツ]
3連休でお休みなので、
いつもの翻訳ではないシリーズをお届けします。
久しぶりの「映画やテレビで見かけたアロハシャツ」です。
以前テレビで放送されていた黒澤明監督の映画で、
三船敏郎がアロハシャツを着ていたのを見かけました。
はっきり覚えていない(メモもしなかった)ので申し訳ないのですが、
確か、1948年公開の「酔いどれ天使」だったと思います。
テレビの画像をデジカメで撮影したので、きれいではありませんが、
こちらをご覧ください。
このアロハシャツは、こちら ↓ ですね。
織ネームは、デルマー です。
(筆者コレクションより)
詳しく見てみましょう。背中側のほうが柄がわかりやすいので、こちらをご覧ください。
これの右上のほう(右肩の下側)にアロハタワーがありますよね。こちら ↓
これが、上の4枚の画像のうちの最後の画像
の左上にある
と同じですよね。
2つを並べたのがこちら。
もう少し大きく切り取って並べたのがこちら。
この映画は1948年公開の映画なので、
1947年か48年頃に撮影しているはずです。
昭和で言うと22年か23年ですね。
まだ戦争が終わってすぐですよ。
そんな時代にどうやって手に入れたのでしょうか?
アメリカにいるツテを頼って、取り寄せたのでしょうか?
あるいは、日本に来ているGHQの関係者から入手したのでしょうか?
黒澤明はこだわりの人でしたから、
アロハシャツにもリアリティを求めたのではないでしょうか?
それにしても本場アメリカのアロハシャツ、
しかも1947年と言えば、まだ米国本土でもブームになる少し前の時代でしたから、
アメリカ人でもアロハシャツを知っている人は少なかったと思うのです。
そんな時代によくぞ撮影に使ってくれました。
さすがです。
あるいは、これを見つけてきた美術さんがすごいのかもしれませんね。
そして、まだ続きがあります。
同じ柄のヴィンテージアロハシャツが、なんとヤフオクに出品されていました。
こちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h504152822
織ネームは欠損していますが、確かに同じ柄です。
このような「チャプスイ柄」はアロハシャツの歴史の中では古い部類のもので、
戦前または戦後すぐに多く作られた(それ以降はほとんど作られなかった)柄です。
そう考えると、「酔いどれ天使」の制作年とも符合するように思われます。
みなさんも今度機会がありましたら、「酔いどれ天使」をご覧ください。
そしてこのアロハシャツにご注目ください。
(違う映画でしたらごめんなさい)
(次回に続く)
いつもの翻訳ではないシリーズをお届けします。
久しぶりの「映画やテレビで見かけたアロハシャツ」です。
以前テレビで放送されていた黒澤明監督の映画で、
三船敏郎がアロハシャツを着ていたのを見かけました。
はっきり覚えていない(メモもしなかった)ので申し訳ないのですが、
確か、1948年公開の「酔いどれ天使」だったと思います。
テレビの画像をデジカメで撮影したので、きれいではありませんが、
こちらをご覧ください。
このアロハシャツは、こちら ↓ ですね。
織ネームは、デルマー です。
(筆者コレクションより)
詳しく見てみましょう。背中側のほうが柄がわかりやすいので、こちらをご覧ください。
これの右上のほう(右肩の下側)にアロハタワーがありますよね。こちら ↓
これが、上の4枚の画像のうちの最後の画像
の左上にある
と同じですよね。
2つを並べたのがこちら。
もう少し大きく切り取って並べたのがこちら。
この映画は1948年公開の映画なので、
1947年か48年頃に撮影しているはずです。
昭和で言うと22年か23年ですね。
まだ戦争が終わってすぐですよ。
そんな時代にどうやって手に入れたのでしょうか?
アメリカにいるツテを頼って、取り寄せたのでしょうか?
あるいは、日本に来ているGHQの関係者から入手したのでしょうか?
黒澤明はこだわりの人でしたから、
アロハシャツにもリアリティを求めたのではないでしょうか?
それにしても本場アメリカのアロハシャツ、
しかも1947年と言えば、まだ米国本土でもブームになる少し前の時代でしたから、
アメリカ人でもアロハシャツを知っている人は少なかったと思うのです。
そんな時代によくぞ撮影に使ってくれました。
さすがです。
あるいは、これを見つけてきた美術さんがすごいのかもしれませんね。
そして、まだ続きがあります。
同じ柄のヴィンテージアロハシャツが、なんとヤフオクに出品されていました。
こちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h504152822
織ネームは欠損していますが、確かに同じ柄です。
このような「チャプスイ柄」はアロハシャツの歴史の中では古い部類のもので、
戦前または戦後すぐに多く作られた(それ以降はほとんど作られなかった)柄です。
そう考えると、「酔いどれ天使」の制作年とも符合するように思われます。
みなさんも今度機会がありましたら、「酔いどれ天使」をご覧ください。
そしてこのアロハシャツにご注目ください。
(違う映画でしたらごめんなさい)
(次回に続く)
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