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ハワイの衣料品製造業の歴史 その186 1950年 ハワイのテキスタイル・デザイン(6) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

現在は、「戦中・戦後編」の章を少しずつ翻訳しているところです。
今回も引き続き、「ハワイのテキスタイル・デザイン」という話題で、
この項はまだまだ続きます。



『1950年 ハワイのテキスタイル・デザイン(6)

  アナベル・デーモンが書いた1950年3月のシリーズ記事で言及されている
 さらに別のテキスタイル・デザイナーは、
 ジョン・E・マクミラン(「ケオニ」・メイグス)、
 マンスフィールド・クラフリン、テッド・マンドロフ、ヤスタロウ・オダ、
 ジェームス・K・K・パーク、ディック・ルシエ、タンビ・ラーセン、
 フランセス・デルペッシュとアレン・デルペッシュである。

 フランセス・デルペッシュはマキナニーの販売促進部長であり、
 イラストレーター兼デザイナーでもあるとその記事は書いている。

 以下の説明はフランセス・デルペッシュのデザイナーとしての顔について詳述している。

  ”彼女の最初の仕事は、遠く1941年まで遡る。

  その年に彼女は、ある地元メーカーに、
  大当たりしたいくつかのデザインを提出したのである。

  彼女が描いたいくつかの柄では、
  帆を上げたアウトリガー、ハワイの模様やタパの模様がすべて目立っている。

  彼女は現在、本業の仕事で忙しいため、
  ここ数年デザインの実作業を自分の息子アレン・デルペッシュに任せてきた。

  その彼のデザインはハワイで受け入れられ、目覚ましい成功を収めてきた。

  昨シーズン(訳注:1949年秋)人気を博し、
  現在もまだ地元で気に入られている柄は、
  貝と、海の波しぶきの柄である。

  彼のデザインの仕事での次の大役は、
  本土の著名なスポーツウェア・メーカー、マクレガー・スポーツウェア社の
  一連のデザインである。” 』




今回、ようやく、男性のテキスタイル・デザイナーの名前がたくさん出てきました。
ジョン・メイグスの名前も見られますね。

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その中で特に注目したいのは、
マキナニーの販売促進部長だったフランセス・デルペッシュと、
その息子のアレン・デルペッシュという名前です。
今回初めて目にしました。

人材不足だった初期の頃には、絵やイラストを描くのがうまいという人が、
副業のような形で、テキスタイル・デザインをすることが多かったようなのです。

彼女の「帆を上げたアウトリガー、ハワイの模様やタパの模様」の柄や
アレンの「貝と、海の波しぶき」の柄などは、
すぐには思いつきませんが、ちょっと探してみたくなりました。

さらには、「マクレガーの一連のデザインもやっていた」という部分も気になります。
どの柄なのだろうと想像してしまいますね。



(次回に続く)


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