SSブログ

ハワイの衣料品製造業の歴史 その178 1949年 ハワイ製衣料品の広告はアロハ・ウィークの活動に限らない [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

現在は、「戦中・戦後編」の章を少しずつ翻訳しているところです。
今回は、「ハワイ製衣料品の広告はアロハ・ウィークの活動に限らない」という
話題になります。



『1949年 ハワイ製衣料品の広告はアロハ・ウィークの活動に限らない

  1949年までに、ハワイ製衣料品の広告はますます頻繁で多彩になっていた。

 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号に載った
 いくつかの広告からの抜粋を次に挙げる。


 ハワイアン・フィリピン
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”ハワイ製。カイマナ・ヒラ。
 ハワイアン・フィリピン輸出入会社による創作。
 男性、女性、子供向けのハワイ製スポーツウェアの創作者。
 ホノルルの高級店で入手可能。”

 Kaimana Hila広告 パラダイスオブザパシフィック誌1949年1月号.JPG

 Kaimana Hila 織ネーム.jpg

 (2点とも筆者コレクションより)


 ウラナ・ファブリックス販売
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”昼の服。イブニング・ガウン。ノエルによる創作。「ハワイで手織り」。”

 ULANA fabrics RETAIL.jpg

 (筆者コレクションより)


 ハワイ・シャツメーカー
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”誰が見ても明らかなくらいハワイらしいシャツ。
 カラフルな生地を幅広く選べます。仕立ても上質。
 ハワイ・シャツメーカーはスポーツシャツとアロハシャツのスペシャリストです。
 ハワイ島ヒロ、キラウエア大通り162番地。”


 ミセス・ヤマモト
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”「ホロクは往年のハワイの心です」。
 ヴィクトリア時代の気品漂うホロク。
 現代的で大胆なラインでカットされており、
 フォーマル・ウェアにもインフォーマル・ウェアにも適合します。
 上質な布地と、精巧なパターンで作られています。
 ミセス・ヤマモトによる創作。”


 ベティ・ヒギンズ
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”東洋の布地とデザインを使った、かわいいガウンの創作者。”


 マルシア・ソーントン
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”ポリネシア調の南洋のサロン。マルシア・ソーントン。ホノルル。”
 (登録されたレーベルの絵)


 エルシー・クラッサス
 パラダイス・オブ・ザ・パシフィック誌1949年1月号

 ”ホロク、ムームー。ハワイの伝統的なガウン。” 』



ハワイアン・フィリピン輸出入会社(「カイマナ・ヒラ」がブランド名)と
ウラナ・ファブリックス販売は、手元にコピーがありましたので、ご紹介しておきます。

この雑誌の欄外には、このような小売店が出した小さな広告が
毎号いくつか載っていたのです。

3つ目に出てくる「ハワイ・シャツメーカー」の広告は
どうやら見逃してしまったようで、手元にコピーがありません。
アロハシャツのイラストや写真が載っていればきっと気付いていたと思いますので、
文字だけの広告だったのでしょうか。
見つけられなかったのが残念です。

それにしても、「ハワイ・シャツメーカー」という店(またはメーカー)のことは
見たことも聞いたこともありません。
会社名とは異なるブランド名があるのでしょうか?

ちなみに、ハワイ島ヒロには「オコレハオ」というブランドがありました。

Okolehao by Mark Yamanaka.jpg

「ハワイ・シャツメーカー」はこのブランドと関係があるのでしょうかね?
(のちにオコレハオのブランド名で発売したとか・・・)
今度調べてみます。


今回はこの辺で。



(次回に続く)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ファッション

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。