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ハワイの新聞記事から その284 1953年 ナリイ・ファッションズ~おしめの裏地が付いたマロが繁盛ビジネスへと成長(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

今回から、
1953年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された
ナリイ・ファッションズに
関する記事を、新たに
翻訳していきます。

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『ナリイ・ファッションズ~
おしめの裏地が付いたマロが
繁盛ビジネスへと成長(1)

 ハワイに移り住んだばかりの
ある母親が、自分の赤ちゃんに
ハワイ的なものを着せたいと
思ったが、
流行的で小さいサイズのものが
見つからなかった結果、
今ではハワイには、
子供たちのファッションの
ニーズを独占的に満たす産業が
存在するのである。

 コンスタンス・ガフニー氏は
1947年には、
ドレスメイクもデザインも
学んだことはなかったが、
針仕事が上手で、
デザインに対する
鋭い感覚があり、
生まれつき創造性に
富んでいた。

彼女はハサミと針を手にして
仕事に取り掛かり、
彼女の下の息子に、
おしめの裏地が付いたマロを
身に着けさせて
涼しく快適にしていると、
まもなく、
近所の赤ちゃんたちの
羨望の的となったのである。

 親バカの母親たちは
時を待たずして
ガフニー夫人のところに殺到し、
自分たちの赤ちゃん用にも
同じものを作ってくれるよう
依頼した。

ある日彼女がたまたま、
リバティハウスの
バイヤーである
キャロライン・クレメント氏に、
彼女が作った
赤ちゃん用ハワイ服のセットを
見せたところ、クレメント氏は
とても興味を持ち、
ガフニー夫人に
2ダース作るように
頼んだのである。』

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前回までは
1956年の記事でしたが、
今回からは
それより3年前の記事を
お届けします。
ナリイ・ファッションズが
どのようにスタートしたかが
より詳しく語られるでしょう。

1956年の記事にも出てきましたが
「マロ(malo)」というものが
どんなものなのか
よくわからないので、
そのまま「マロ」と
訳しておきました。

そのマロが口コミで人気となり
服飾ビジネスを
スタートさせたようですね。

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ebayで面白いものを
見つけたので、
ご紹介しておきます。

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https://www.ebay.com/itm/265646235285

ナリイの女児用ドレスです。
面白いのは、
シャヒーンの耳文字が
入っているところです。
「アンダーシー・タパ」と
読めますね。

前回の1956年の記事にも
出てきましたが、
ナリイはシャヒーンからも
プリント生地の供給を
受けていたことが
わかっています。
これでそのことが
証明されましたね。



(次回に続く)

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