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ハワイの新聞記事から その176 1930 ムサシヤ・ザ・シャツメーカーが会社組織にする(2) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1930年のホノルル・スターブリトゥン紙に掲載された、
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーの記事をご紹介しています。



宮本孝一郎.jpg

Musa-shiya.jpg

『1930年 リバー通り沿いの有名なシャツメーカーが会社組織にする(2)

 藤井順一商店の投資との関連で言えば、
日本では、ムサシヤ・ザ・シャツメーカーの繁盛が多大な関心を引いており、
また、ネームバリューというものは事業資産の中で重要な項目を構成するのだという事実を
浮き彫りにしてもいる。

 確かに、支配株主は宮本孝一郎であると言えるかもしれないが、
世間の人にとっては彼こそがムサシヤ・ザ・シャツメーカーそのものなのである。

 ムサシヤ・ザ・シャツメーカーの広告は、
英語が理解され、なまった英語が面白がられるようなあらゆる場所で
読まれてきたのである。

 どうして彼はそのことを知っているのか? 

なぜなら注文が彼にそう教えているからである。』



ここでちょっと補足しておきますと、
藤井順一商店という貿易会社がホノルルにあり、
酒や反物を日本から輸入していたようですが、
藤井順一自身は日本(広島)におり、
また(この記事にもあるように)「投資家」としての顔も持っているひとだったため、
その名代として、ホノルルでの責任者であるフジカワが出資に関わった、
ということのようです。

その背景としては、上の記述にあるように、
日本にいる藤井がフジカワから
「ムサシヤ・ザ・シャツメーカーという店が結構繁盛している」と
聞き及んで、そのネームバリュー(ブランド力)に以前から注目していたところに、
(おそらく大恐慌後の不況でムサシヤの在庫が滞り、資金に不足が生じるようになり)
「それじゃあ、ちょっと資金を融通(投資)してみるか」となったのではないかと
筆者は推測します。



(次回に続く)

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