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ハワイの新聞記事から その175 1930 ムサシヤ・ザ・シャツメーカーが会社組織にする(1) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

今回は、1930年のホノルル・スターブリトゥン紙に掲載された、
ムサシヤ・ザ・シャツメーカーの記事をご紹介します。
のちの譲渡につながる「法人化」の話です。



Musa-shiya.jpg

『1930年 リバー通り沿いの有名なシャツメーカーが会社組織にする(1)

たくさんのシャツとキモノを売っていますと
頻繁に広告で言っているムサシヤが在庫を整理しているが、
あまりにたくさんある商品を誰かに売るわけではない。

 ムサシヤ・ザ・シャツメーカーは最近、
ハワイ準州の法人ビジネス界の仲間入りをしたところである。

その際、収益に基づいて事業の価値を4万5000ドルと見積もったが、
最大10万ドルまで増やす権利も有している。

 1株あたり50ドルの価値で600株ある。

そのうち、シャツメーカー本人(訳注:宮本孝一郎)は596株持っている。

残りの4株は、日本の著名な投資家である藤井順一商店の
ホノルル代表J・フジカワ、
ムサシヤの従業員T・ムラオカとM・ニシモト、
フジカワの同僚Y・ナカノが、それぞれ1株ずつ所有している。』



ムサシヤ・ザ・シャツメーカーが1930年に会社組織にした(法人化した)と
新聞記事に出ています。

これは、個人商店だった同店を会社組織にし、株式会社化することで
その価値を、株式によって「見える化」したのではないかと筆者は推測します。

それは、言葉が悪いかもしれませんが、
藤井順一商店による「乗っ取り」の始まりだったのではないかと思うのです。

最初は1株(同僚の分も入れて2株)を持っているだけですが、
「増やす権利」という言葉があるところを見ると、
貸し付けた資金を株式に転換することによって、
持ち株を少しずつ増やしていったのではないでしょうか?

そのあたりのいきさつは、この記事の、あとの部分に書かれているのかもしれません。
読み進めていくことにしましょう。




(次回に続く)

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