ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(174)最近終了した注目のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
本日も翻訳の方はお休みして、
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「最近終了した注目のアロハシャツ」を取り上げます。
残念ながら終了してしまいましたが、良い柄なので保存の意味も込めて取り上げます。
たくさんあるので、簡単にご紹介していきます。
まず最初はこちらから。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x1051811567
大きなトラウトが背中に描かれたバックパネル・パターンのシャツです。
この手のプリントシャツは「ハワイアン」と呼ばれることが多いですが、
全くハワイではありませんね。もちろん「アロハシャツ」でもありません。
「フィッシング柄プリントシャツ」とか「アウトドア系プリントシャツ」とでも
呼んだらいいのでしょうか?
なぜか1940~50年代頃には「釣り」にちなんだ柄がちらほら見られます。
釣り人がこういうシャツを着るのが流行していたのでしょうか?
筆者も以前、様々なタイプの「毛針」のイラストをちりばめた
「フィッシングシャツ」を持っていました(その後手放しました)。
ともかくこの柄、迫力があってとても魅力的です。
織ネームは欠損していますが、説明文にあるように
たしかに1940年代頃の「カタリナ」の製品だと思われます。
両裾にボタン付きポケットを備え、両脇裾にボタン留めのスリットが付くなど、
ディテールも凝っていますね。
この年代のものだと、素材はヘビーレーヨンだと思います。
ボタンは貝ボタンです。
久しぶりに見る、スペシャルなシャツでした。
アロハシャツでなくても感服いたしました。
続いてはこちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/auction/h1051623089
神社と鳥居、橋の欄干、屋形船、帆掛け船、三重塔などが
絵葉書のように(あるいは昔の浮世絵のように)描かれ、
背景に松の木が描かれている、凝った和柄です。
ブランドは日系のショップ「ハレニウ」、
襟が大きいのが目を引きます。
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは(濃色のためココナッツボタンのように見えますが)竹ボタンです。
和柄は似たような柄が無限にあるとはいえ、筆者もこの柄は見たことがありません。
1950年代前半頃の、和柄としては古い部類の製品だと思われます。
そしてこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1050940240
中国風の文様と、漢字のように見えるけれど漢字ではない文字とを組み合わせた、
不思議な東洋柄です。
おそらく、米国の画家が、何かを参考にして漢字に似せて書いたのでしょう。
ブランドは「パームスプリングス」、
素材はレーヨンで、ボタンはプラスチックボタンのようです。
襟にステッチが入っているところ(おそらく襟芯も入っているでしょう)から、
1950年代末~60年代頃の製品だと推測されます。
最後はこちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1050952852?wr=1&iref=wlr_6&irefopt=15
ハイビスカスやプルメリアなどのハワイの花がカラフルに描かれ、
その背景としてダイヤモンドヘッドやヤシの木、波に乗るサーファーなどが
シルエット的にモノトーン調で描かれている、なかなか美しい柄になります。
ブランドは「ペニーズメイドインジャパン」ですが、
四角タグではなく三角タグが付けられています
(その使い分けはよくわかりません)。
素材はレーヨン、ボタンはプラスチックボタンです。
ペニーズって、少量多品種生産だったのか、
「同じ柄をよく見かける」ということは少なく、
似ているけれども微妙にどこかが違うという柄が本当に多いです。
無限とも思えるほど様々な柄が存在するのですよね。
「地域ごとに独自に進化した昆虫」に似ていると筆者は感じます。
工賃がまだ安かった1950年代頃の日本生産だったからできた製品だと言えるでしょう。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「最近終了した注目のアロハシャツ」を取り上げます。
残念ながら終了してしまいましたが、良い柄なので保存の意味も込めて取り上げます。
たくさんあるので、簡単にご紹介していきます。
まず最初はこちらから。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x1051811567
大きなトラウトが背中に描かれたバックパネル・パターンのシャツです。
この手のプリントシャツは「ハワイアン」と呼ばれることが多いですが、
全くハワイではありませんね。もちろん「アロハシャツ」でもありません。
「フィッシング柄プリントシャツ」とか「アウトドア系プリントシャツ」とでも
呼んだらいいのでしょうか?
なぜか1940~50年代頃には「釣り」にちなんだ柄がちらほら見られます。
釣り人がこういうシャツを着るのが流行していたのでしょうか?
筆者も以前、様々なタイプの「毛針」のイラストをちりばめた
「フィッシングシャツ」を持っていました(その後手放しました)。
ともかくこの柄、迫力があってとても魅力的です。
織ネームは欠損していますが、説明文にあるように
たしかに1940年代頃の「カタリナ」の製品だと思われます。
両裾にボタン付きポケットを備え、両脇裾にボタン留めのスリットが付くなど、
ディテールも凝っていますね。
この年代のものだと、素材はヘビーレーヨンだと思います。
ボタンは貝ボタンです。
久しぶりに見る、スペシャルなシャツでした。
アロハシャツでなくても感服いたしました。
続いてはこちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/auction/h1051623089
神社と鳥居、橋の欄干、屋形船、帆掛け船、三重塔などが
絵葉書のように(あるいは昔の浮世絵のように)描かれ、
背景に松の木が描かれている、凝った和柄です。
ブランドは日系のショップ「ハレニウ」、
襟が大きいのが目を引きます。
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは(濃色のためココナッツボタンのように見えますが)竹ボタンです。
和柄は似たような柄が無限にあるとはいえ、筆者もこの柄は見たことがありません。
1950年代前半頃の、和柄としては古い部類の製品だと思われます。
そしてこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1050940240
中国風の文様と、漢字のように見えるけれど漢字ではない文字とを組み合わせた、
不思議な東洋柄です。
おそらく、米国の画家が、何かを参考にして漢字に似せて書いたのでしょう。
ブランドは「パームスプリングス」、
素材はレーヨンで、ボタンはプラスチックボタンのようです。
襟にステッチが入っているところ(おそらく襟芯も入っているでしょう)から、
1950年代末~60年代頃の製品だと推測されます。
最後はこちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1050952852?wr=1&iref=wlr_6&irefopt=15
ハイビスカスやプルメリアなどのハワイの花がカラフルに描かれ、
その背景としてダイヤモンドヘッドやヤシの木、波に乗るサーファーなどが
シルエット的にモノトーン調で描かれている、なかなか美しい柄になります。
ブランドは「ペニーズメイドインジャパン」ですが、
四角タグではなく三角タグが付けられています
(その使い分けはよくわかりません)。
素材はレーヨン、ボタンはプラスチックボタンです。
ペニーズって、少量多品種生産だったのか、
「同じ柄をよく見かける」ということは少なく、
似ているけれども微妙にどこかが違うという柄が本当に多いです。
無限とも思えるほど様々な柄が存在するのですよね。
「地域ごとに独自に進化した昆虫」に似ていると筆者は感じます。
工賃がまだ安かった1950年代頃の日本生産だったからできた製品だと言えるでしょう。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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