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ハワイの新聞記事から その114 1953 ハワイの数百万ドルの衣料品産業(19) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1953年に『ホノルル・スターブリトゥン紙』に掲載された、
当時のハワイの衣料品産業の様子を記録した記事を翻訳しています。



『ハワイの数百万ドルの衣料品産業で働く人とお金
 ~陽気なプリント柄が幅広い人に訴えかけ、商売が繁盛する(19)
 文/ジョン・ブロスナン

スクリーン・プリント(3)

 もしも、あるプリント柄が「人気を博し」たら、
そのメーカーは、需要が高い間はより多くの同じ柄で市場を獲得できる。

再注文を出すのに遅れたら、そのメーカーは強い需要に対応できず、
その柄がもはや大きな売り上げを上げなくなったあとで
そのプリント生地を手に入れるというぶざまな立場に置かれる可能性もある。

 衣料品メーカーは大衆の好みを予言する透明な水晶玉を必要としている。

例えば、衣料品業界が「チョップスイ」柄と呼ぶものの人気は、
栄えたり衰えたりするものである。

 そのようなチョップスイ柄は、
ダイヤモンドヘッド、ワイキキビーチでのサーフィン、
そしてちりばめられたハワイの常用単語といった一般的なモチーフを伴う。

それは「会話柄」と呼んでもいいかもしれない。

なぜならその柄にはたくさんの単語が含まれていて、
観光客がそれについて話すきっかけを与えてくれるからである。』




例えばヤフオクで見つけたこちら ↓ などは、
上の文章で述べられている「チョップスイ」柄の好例だと思います。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1018734806


ブランドは「クウイポ」で、レーヨン地に抜染で
サーファーやフラガール、カメハメハ大王像などが描かれています。
ボタンは竹ボタンです。


よく見ると、文章で触れられている要素がしっかり入っています。


ダイヤモンドヘッド ↓ や

diamondhead.jpg

ワイキキビーチでのサーフィン ↓ や

surfing.jpg

ハワイの常用単語 ↓ 

helemaie.jpg

などが見受けられますね。

1940年代半ば~末頃の、比較的初期のモチーフを集めた、
お土産的要素満載のアロハシャツと言ってよいでしょう。




(次回に続く)

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