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ハワイの新聞記事から その113 1953 ハワイの数百万ドルの衣料品産業(18) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1953年に『ホノルル・スターブリトゥン紙』に掲載された、
当時のハワイの衣料品産業の様子を記録した記事を翻訳しています。



スクリーン・プリント.jpg

『ハワイの数百万ドルの衣料品産業で働く人とお金
 ~陽気なプリント柄が幅広い人に訴えかけ、商売が繁盛する(18)
 文/ジョン・ブロスナン

スクリーン・プリント(2)

 シルクスクリーン・プリントは、
ほとんどの米国本土の工場に備え付けられている
ローラー・プリントとは異なる。

なぜなら、直接版を押すことによって色が生地に到達するというよりもむしろ、
シルクスクリーンを通して色が生地に到達するからである。

シルクスクリーンは、着色の、ある一定量だけがそこを通って
生地に到達できるように処理されている。

そのような方法でプリントが形成されるのである。

 ハワイでプリントするおかげで、
より多くの収入をハワイに置いておけるだけでなく、
衣料品メーカーは、再プリントへと迅速に移れるような、
より適正な分量を得られるのである。』




ローラー・プリントは、金属の円筒形の金型を使ってプリントする手法です。

アイエス産業さんのHPにわかりやすい説明(と画像)がありましたので、
引用させていただきます。

https://www.ryokan-yukata.jp/2021/09/21/%E9%87%91%E5%B1%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88/

image.jpg

その特徴として、
・金属ロールは型代が高い(金属に彫りこむため)
・柄の合わせがきちんと合わさらないことが多い
・プリント速度が早いため、大量にプリントでき、単価も安くなる
などが挙げられるようです。


一方、シルクスクリーン・プリントは、
こんな感じ ↓ でプリントします。

20110719-00.jpg

https://www.sousou.co.jp/ichigoichie/item_5976.html
(SOUSOUさんのブログより引用)

SOUSOUさんは、その特徴として、
・オートプリントやローラープリントよりも染料を多く塗布することが出来るため、
 深い色が出る
という点を挙げています。

また、SOUSOUさんは触れていませんが、ローラー・プリントとの比較から、
・金属ロールより型代が安い
・柄の合わせがきちんと合わさる
・そのため多色刷りに向いている
・手間がかかるため単価はローラー・プリントより高くなるが、
 少量プリントに向いている
などもシルクスクリーン・プリントの特徴と言えるでしょう。



(次回に続く)

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