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「ブダペスト国立工芸美術館名品展」を見て、またアロハシャツを思い出しました(2) [何を見てもアロハシャツを思い出す]

前回のブログで、
パナソニック汐留美術館で現在開催中の
「ブダペスト国立工芸美術館名品展」のお話をしました。
今回はその続きです。

見ていて、ついヴィンテージ・アロハシャツを思い浮かべてしまう作品が、
ほかにもありました。

それがこちらです。

網にかかった魚文鉢.jpg

https://art-museum.fcs.ed.jp/blogs/blog_entries/view/419/32957e06cb54a30cc11c075450f71b09?frame_id=475
(福島県立美術館のブログより引用)

「スウェーデンのエドワルド・ハルド」がデザインし、
「オレフォスガラス工場」が1924年に製造したもので、
《網にかかった魚文鉢》という作品名が付けられています。


これを見て思い出したヴィンテージ・アロハシャツがこちらです。

メイドインハワイ.jpg

(筆者コレクションより)

織ネームは「メイドインハワイ」となっており、
ブランドやメーカーは不明です。
1950年代前半頃の、カメハメハ製といったところでしょうか?
素材はコットンで、ボタンは竹ボタンです。

魚の部分を拡大してみると、こんな感じです。

網に魚.jpg

ヴィンテージ・アロハシャツには魚の柄が非常に多く、
「魚と網」というモチーフもたびたび見られます。
その中でも、網を全面に敷き詰め、そこに魚を配したこのシャツは、
特に類似性が高いと、筆者には感じられました。


もう1つ、こちらはそれほど類似していないようにも思えますが、
「全体的なニュアンスが似ている」ように感じられた作品がありました。

蔓花図フリーズタイル-建築用陶器.jpg

https://art-museum.fcs.ed.jp/blogs/blog_entries/view/419/3f539166ca6f4b50b37a6eeda2019ee9?frame_id=475

(福島県立美術館のブログより引用)

前回ご紹介した「水中図」のタイルと同様のタイルです。

ヤーノシュ・バッハという人がデザインし、
ハンガリーのジョルナイ陶磁器製造所が製造した
《蔓花図フリーズタイル-建築用陶器》(1911年)です。

ツルと花というモチーフは、
古代ペルシアあたりからありそうな伝統的なモチーフかもしれませんが、
筆者はつい「パレオ柄」と呼ばれる柄を思い出してしまうのです。

あまり似ていないかもしれませんが、例えばこちら

BJ's.jpg

BJ's2.jpg

(筆者コレクションより)

や、こちら

paradise.jpg

paradise 2.jpg

(筆者コレクションより)

あたりのアロハシャツを思い浮かべたのです。


ヴィンテージ・アロハシャツのデザインにも、
アールヌーボー的な要素が盛り込まれているのかもしれませんね。


次回からは新しい翻訳を始めます。
お楽しみに。



(次回に続く)

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